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Ninth日々観た映画についての記録と備忘録
2014.07.10 Thursday
2014上半期ベスト (2014年1月〜6月末日鑑賞分)
【2014上半期ベスト (2014年1月〜6月末日鑑賞分)】
1:新しき世界 ・オープニングから韓国映画らしい非業なバイオレンスシーンに始まり、エレベーターシーンでのスタイリッシュかつ 烈しいバイオレンスシーンに震えつつも恍惚…ラストのオチに至るまで緊張が途切れる事なくスクリーンを凝視。 ・韓国黒社会に潜入捜査する刑事の話なので、かなり画が陰惨だけど映像も話の運び方も役者も抑制がきいててスマート。 しかし静かに熱い部分が良いです。 あと音楽の付け方も好みで非常に愉しめ…うん、イ・ジョンジェと一緒に脂汗かいたりしんみりしたりしましたね。 ・3回観ても更に物語の中に入り込んで、随分遠くまで来たなぁ…と波に乗せられた快感に浸れる。 海に沈んでいくドラム缶は忘却、おそらくゴールドムーンが開発した夜の湾岸を背にするジャソンの背中… 絵だけで語らせる力。更にゴールドムーンは企業としてドス黒く発展していきそう。 2:グランド・ブタペスト・ホテル ・広告ビジュアル通りのカッチリ決まった色彩設計に素敵な小道具の数々、そして豪華な俳優たち… 正方形の様な画面サイズのせいか、お伽話の世界にどっぷり入り込み、しんみり涙ぐみました。 スクリーンから甘いお菓子の匂いや香水の匂いがしてきそうで五感を刺激されます。 ・ウェス・アンダーソン監督って『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』が全く意味が分からなかったので避けてたんですけど、 こちらはとても楽しめましたん。 サスペンスにアクションあり、美しく可愛らしい美術に笑ってしんみり、そして適材適所な役者陣にお腹いっぱい。 ・レイフ・ファインズが美しい俳優なのは知ってたけど、こういう「人たらし」でチャーミングな役もスイスイこなしちゃうからね。 でもこの人、『タイタンの戦い』とか作品選びが不明です。 ・マチュー・アマルリック、狐男みたいでキュートなのよね。みんなデフォルメした箱庭演技の中で顔芸が光ってた。 3:美しい絵の崩壊 ・『ドライクリーニング』『恍惚』以来のアンヌ・フォンティーヌ作品。 前半は何だかなと観てましたが、中盤からそうきますかとなり、美しくておぞましくておっもしろかったです。 特にラストシーンなんてホラーの様な怖さ。 オーストラリアの青い海がエーゲ海の様で、まるでギリシア神話みたい。 ・映画冒頭のシーンでの、少女時代からのナオミ・ワッツとロビン・ライトの離れがたさはもう納得させられる訳です。 あの美しい海辺と青い海とセットで。 頭が良くて活発そうなロビン・ライトが土地を離れ難い気持ちは一見不似合いに見えますが… 『恍惚』からさらに深い女同士の絆が面白く感じます。 ・ある意味、ホモソーシャルの女版なんだけど(該当する単語はあるのかな)その間に立つ男達が互いの息子なんだから、 近親相姦的な匂いが濃厚でさらにタブー色が強い。 でもドロドロ色は薄めてあっさり描いてはいるけど、だからこそいかようにも読み取れる様な… ・ロビン・ライトは昔は柔らかい雰囲気の優し気な美人ってイメージでしたが、 最近の彼女はキリッとしててエゴイスティックな知的さすら美しい。 本作ではしたたかさと強さの中に、寂し気なシャーロット・ランプリングに似た面影があります。 ・ナオミ・ワッツにしつこく言い寄る男性が自宅まで押しかけて言う言葉が凄く独善的と言うか、 あ〜なんだかなぁ、な台詞でその後、勝手に勘違いして納得する下りとか物凄く世間一般的なジェンダー観に囚われ過ぎてて キツイなと感じる。傲慢さが辟易させるのに気付かない鈍さ。 4:GF*BF ・AQFF2013で観た時はあまり台湾について知らない部分もあったりして、映像や役者は素敵だけどよく理解できないと言う感想。 この後ポツポツ台湾映画を観たり台湾に行ったりしたんで、少し歴史的な部分は理解したので…次観る時は感想かわるかな。 ・観ていて忘れたかった過去をじわじわじっくり掘り起こされる感覚に胸が潰れそうに痛みましたね…あと吐き気。 しかし希望はあるんです。 自由を求めた3人の心は二人の娘とその世代に軽やかに受け継がれていくエンディング。 エンディングクレジットの歌詞にまたジワッと来ます。(でもこの歌、羅大佑の「家」はサントラには入ってない…) ・去年観た映画祭の時よりも解りやすくなってたし、去年は歌詞がついて無かったのかな…歌詞が凄く場面に合ってて胸にくるのよね。 早速iTunesでDL。どうしてこうなったのか、後戻りできないがんじがらめの現実。それが年を取ることなのかな。 ・去年観た時の嫌な気分…と言うのは多分、自分の思い出したくないおぼろげな過去を思い出して辛くなり、 美宝と忠良の縋る様な愛し方が辛かったから…なんだろうな。 でも今回2回目観て、そんな2人が再び心を通わせ、解放される姿に観てる私も解放された。 ・いい映画なんで、もっと沢山の人に観て欲しいです。 でも戒厳令とか台湾学生運動とか、一般的に解りづらい部分はあるかもしれない… 自由を求める学生運動とかそこがポイントでもあるんだけど。 ・『GF*BF』『モンガに散る』しか観てないせいで、リディアン・ボーンは無自覚に見えてわかってるタラシ役ばかりしてるイメージ。 ・オープンなゲイ役を演じた張書豪(チャン・シューハオ)は88年生まれで若いのに、かなり色んな映画に出てますね。 『転山』と言う映画で東京国際映画祭に来てるみたい。 ・しかし最近『インサイド・ルーウィン・デヴィス』『GF*BF』そして『ハミングバード』と自分の檻の中でもがき、 どうしょうもなくなってる人の映画観る率が高いな…と思うのは自己反映だったりして。 ・ぼくとわたしの『GF*BF』。色んな方の『GF*BF』感想面白いね。 5:インサイド・ルーウィン・デヴィス/名もなき男の歌 ・コーエン兄弟作品って余りピンとこないのが多いんですが、これは映画の雰囲気とか楽しめた…と言うと語弊なんだけど (だって内容はなかなか厳しいから)楽しめました。 ゆらゆら揺れる猫の尻尾の様に、いったり来たりしながらそれでも生きる。 ・特に映画的な事件が起こる訳ではない、でもルーウィンの中では少し変わった様な、でも同じ様な時の一コマ。 いい歳して住所不定金ナシ、手を出した女には言われっぱなし、責任感無しで自分勝手、認められない才能…情けない要素だらけなんだけど、 それがルーウィン、自分なんだから仕方ない。自分からは逃げる事が出来ない。 ・60年代のグリニッジビレッジとか、その年代の音楽に愛着があるわけでも知識も余りないんですが、 背景知ってると更に面白く観れそうです。 意味はよく分からないんだけど、ジョン・グッドマンとギャレット・ヘドランドとの不穏な時間が妙に印象深い。 6:her/世界でひとつの彼女 感想 7:光にふれる ・結構最初の方からグスグス泣いてて最後までうっウッ泣いていたから化粧が剥げてドロドロです。 原題の『逆光飛翔』がいいです。 映画の中にも触れられてるし。日本語タイトルは英語題名の『Touch of the Light』から取ったんですね。 ・レディースデイだと言うのにお客さんが少なくて悲しい…すごくいい映画ですよ。 繊細な音や産毛がうっすらすける美しい映像は映画館で観るべきだし、映画館で観れて良かったです。 あといい映画には気のいい太っちょが必ず出てきますが『光にふれる』も例外どころか2人も出てくるんだから、いい映画の法則! ・主人公が視覚に障害があるから当然音には敏感になるのを、上手く活かしてると思うし、 8:南部軍 愛と幻想のパルチザン ・映画観終わって、米が食べたくなって寿司屋に直行。映画の中での飢餓感がハンパない。 アン・ソンギの無色透明感ある演技により、観てるこっちも過酷で孤独な行軍してる気分になって辛かった。 そう言う部分で不思議なドキュメンタリー感を出しつつ、映画的な美しいシーンが、しんみりと心に残る。 ・押し付けがましくない描写と、しつこいけどアン先輩のありのままを受ける入れるかの様な演技が相乗効果で良いなと感じます。 『砂時計』の主役チェ・ミンスはインテリメガネのパルチザン役で好演。 ・戦争映画と言うと固いイメージを抱かれそうですが、主人公が体感する感覚を追体験させられつつ、 映像は映画的な美しさや印象的なカットがある部分が見やすくさせてると思います。 9:収容病棟 感想 10:影なきリベンジャー 極限探偵C+ ・アジアンホラー映画で有名なパン兄弟監督に『コールド・ウォー』でクールな魅力を放っていたアーロン・クォック主演の変則探偵映画。 映画開始5分で好きになってニヤニヤ楽しく鑑賞しました。 掟破りだし、結構杜撰だけどそう言うのを許せる雰囲気が魅力。 ・パン兄弟作品は始めて観たのでよくわからないんですが、映像の色彩が全体的にYが多く観ていて眩しい… 音で驚かす演出は好きじゃないけど、タイの異国感溢れる猥雑さとか、食べ物描写が魅力的。 象がね…可哀想なんだけど、映画の神秘雰囲気に合ってる。 ・ポリ袋に入れたジュースにストローさして飲んでたり、お米もなんか透明ビニール袋に入ってたのを吸い出す様にして食べてた気が… 映画的魅力シーンがある映画は大好きです。 あと可愛いリウ・カイチーね♡最期とか二人ともゆるゆる可愛いんだ〜。 ・『アクト・オブ・キリング』でポリ袋にストローさして飲んでる子がいたけど、 『影なきリベンジャー 極限探偵C+』のアーロン・クォックもしてたし、タイ、インドネシアでは正しい飲み方なんだろうな。 紙コップ削減。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆劇場総鑑賞数:68本 ・内リピート:3本 『新しき世界』3回/『スチューデント・オブ・ザ・イヤー』2回/『グランド・ブタペスト・ホテル』2回 ・映画祭:5本:第9回大阪アジアン映画祭 『SHIFT』『おばあちゃんの夢中恋人』『ローラーコースター』『ある複雑なお話』『KIL』 ・リバイバル:3本 『グッド・バッド・ウィアード』『マル秘色情めす市場』「河』 ♡番外♡ 2014上半期ベストやおい映画 スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1 ・カラン・ジョーハル監督のやおい男子っぷりがさらにグレードアップしててもう…お腹いっぱいです。 オチと言い、ヒロインがもはやダシにされてる(笑) とにかくボリウッドぴちびち美男子の胸筋!背筋!脚筋!割れた腹筋!!そして男同士のお姫様抱っこ!もうこっちのやる事、ありません。 ・アミタブ・バッチャンの特別出演(クイズシーンはインドの事、知ってると面白いんだろうね)、ダンスシーンでのカジョール様、 本作のコレオグラファーであり『恋する輪廻』の監督、ファラー・カーンが特別出演してたけど、他にもいそう… ・まだ「あこがれアドベンチャー」をなかよしで描いてた頃のあさぎり夕先生のイメージあるよ。 と言うかカラン・ジョーハル監督がそんなイメージ。 ・カラン監督のやおい男子っぷりはシャー様主演『家族の四季』『たとえ明日がこなくても』(脚本)でジワジワ実感して頂けるかと思います。 両作共、男女のラブストーリーにインドらしい家族の絆をたっぷり描いてるんですが、滲み出る王道少女漫画的やおい感。 【まとめ】 いざ順位をつけてみると、自分でも予想外なランキングになりました。 『新しき世界』は10以内には入るだろうと予想はしておりましたが、1になるとはランキングつけるまで予想がつきませんでした。 ランキングはどこを軸にするかで変わって来るかと思いますが、私は映画を観た後の自分の反応や、今後も後を引くかとかそういう大雑把さと、 自分の好み、偏愛度を軸にしてまとめてみました。 明日には変わってるかもしれないかなりフィーリング寄りなランキングですが、自分の現時点でのシュミや好みはよく出ている気はします。 2014.07.08 Tuesday
収容病棟 前編・後編/瘋愛 the madness do us part
2014.07.03 Thursday
her/世界でひとつの彼女 アメリカ2013
her/世界でひとつの彼女 アメリカ2013 原題:her ホアキン・フェニックス エイミー・アダムス ルーニー・マーラ オリヴィア・ワイルド ポーシャ・ダブルデイ スカーレット・ヨハンソン(声のみ) 監督・脚本:スパイク・ジョーンズ 撮影監督:ホイテ・ヴァン・ホイテマ 音楽:アーケイド・ファイア 映画には時代がいつなのかはっきりとは明示されていませんが、 主人公セオドア(ホアキン・フェニックス)が手紙の代筆ライターをしている姿(キーボードを使わない、 音声だけでPCに取り込む)や現代よりも洗練されたオフィスの内装を観て近未来かなと感じます。 映画の中では操作する際に、キーボード的な物がほぼ存在しません。 セオドアが常に持ち歩くOSも音声やイヤホン、ゲームも手指(未来にしてはややレトロな感じも…)で 操作します。 キーボードで操作する間接性が抜け、目・声・指など直接的でなくても 「触れる(様な)五感で」と言う感覚が未来を感じさせます。 お話は手痛い失恋(離婚調停中)から立ち直れない中年男セオドアが、 OSのサマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン)と恋に落ち、 サマンマもなんと人間の様な感情をもって彼を愛するが…と言うお話。 微細かつ丁寧に、恋した時の喜びや世界が美しく見える瞬間、 そして破れた恋への悔恨と孤独などを美しい撮影と音楽でじっく描きます。 なんとなく共感や理解できる部分、反発する部分もありますが、 ユーモアと一緒に恥かしい所もセキララに描かれているのが恋だな、人間だなと感じさせます。 人間でないOS(人工知能)のサマンサは、全く欠点のない明るくユーモアがあり、頭もよくてしかも相手に (何せセオドアの為に用意されたのだから。セオドアの独占状態)だけ向き合い、 優しいだなんて好きになるのは当たり前だし、この二人(?)の関係性ってどうなの?と疑問に感じてると、 最期にOSらしい結果をセオドアにつきつけてきます。 肉体が無い事が欠点であり、長所である彼女だけど、やはり肉体が無いと言う事は限界が無い事でもあるんだな、と とても納得できるし、この映画は恋愛映画と言うジャンルになりそうだけどSF映画らしいとも思います。 セオドアを巡り、素敵な女性たちが何人か登場する訳ですが (ちょっとナイーブでシャイ、オタクっぽい彼ですが、なんだかんだ言ってとっても恵まれてるから非モテでは全くない) さらに映画の主役とも言うべきなのが、上海やLAで撮影された美しい景観 (地下鉄など見ると、他のアジア圏でも撮影されたと思われます)セオドアの寂しさ、孤独、安らぎ、幸せ、 そんな全ての感情を反映しているかの様な夜に輝く高層ビルのネオン、 昼間の淡い色彩を浮かべる街、陽が沈みかかる夕方、そしてゆっくりと上がる朝など多彩な景色が素敵です。 ●色彩設計 広告ビジュアルを見ても解る様に、映画の色彩が全体的に暖色系を用いております。 なので映画全体の印象がウォーミー。 また、主人公セオドアは男性ですが、男性にありがちなダークな色合いの衣類は着ておらず、 オレンジ系やイエローなど暖色系が多く、一方で、エイミー・アダムス演じる女友だちは渋いブラウン系など 落ち着いたアースカラーで纏め、セクシャルな魅力よりもフランクでとっつきやすさを感じさせます。 セオドアが勤めている会社のオフィスは遊び心あるイラストが壁に描かれていたり (でもある意味、クリエイティブかつエモーショナルな仕事だからこういう遊び心ある社内でないとね) 色彩も暖色系で素敵です。 ●アナログと近未来 セオドアの仕事は代筆ライター。 依頼者から差出人への想いを想像して、それをPCの前で声に出し、手紙が自動的に作成されると言う仕事。 他にも書籍も少し登場しますが、この時代でも紙は全く無くなる訳ではなく、 特別な物を記したり、記録する際には必要とされてる様です。 そこには人間が大切にしたい物ー感情などが籠められている気がします。 便利になった未来とは言え、人の感情までは肉体がある限り、 向こう側へは簡単にステージ移動できないと感じさせます。 ※女友だち役のエイミー・アダムスの仕事はプログラマーでしたが、 彼女が劇中に遊びでプレイしている「ママさんゲーム」は専業主婦をバカにしたような、 女性しか出て来ない(主夫だっている筈なのに)とても古くさいゲーム。 これは無意識的なのか、意識的なのかしら。 『her』は恋愛映画としても、そして随所に見られるインテリア・小道具のデザイン、色彩設計、映像、音楽、 素晴らしい俳優たちの演技、…そしてSF的な部分でも多彩に楽しめる映画でした。 色々な切り口から楽しみ、見れる映画だと思います。 また、個々の好みは置いておいて、最近は『500日のサマー』『ルビー・スパークス』 そしてこの『her』など男性側からの恋愛にまつわる映画が出てきて、 恋愛映画=女性が観る物、と言う概念も薄くなり、 男性側からの感情も明示させるのはフラットで良い傾向だなぁと感じます。 |