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日々観た映画についての記録と備忘録
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【俳優メモ:香港】 羅莽/Lo Meng(ロー・モン、ロー・メン)
  

チャン・チェ(張徹)監督作品後期の「五毒」メンバー。 
何故か生年月日が不明となってる場合が多いので、謎(笑) 
でも多分、五毒メンバーの中では一番最年少で郭追、江生(1951年生まれ)よりも5歳年下じゃないかと予想。
 五毒メンバーの中で今も現役で俳優としてスクリーンで見る事ができて、元気そうで何よりです。

 アクロバット3名(郭追、江生、鹿峰)に比べると、孫建と似た様に、割と早い段階で五毒映画から抜けてる気がしますが、その辺はやはりアクロバット3名と動作が合わないとか合ったんですかね。 
あの3名、動作が早すぎるので合わせるのも大変そうだし。

 羅莽自身は蟷螂拳を実際にやっていたそうで、劇中でも蟷螂拳の使い手としてマッチョな肉体を誇示してます(笑) 
ショウブラ加入は、父親が張徹監督の運転手をやっていた、と言うのと、羅莽の友人が張徹監督の運転手をやっていた、と二通りの説を聞きますが、家が裕福だったと言う話を考えると、後者なのかな、と思います。 

性格はほぼ映画の通り、自慢話が多くておしゃべりで負けず嫌いだったせいで、ちょっと五毒のメンバーから疎ましがられてた、と言うウワサを聞いて有り得そうだなぁ…と感じてしまいました。 確かに数少ない五毒メンバー集合写真でも何故か一人だけ映ってないのとかあるし。

 しかし映画ではほぼ真っ直ぐ、正直、正義感の強いそんな役が多く、合ってると思います。
 フィルモグラフィを見ると、ハーマン・ヤウとの仕事がかなり多い。
 あとウィルソン・イップ監督とか。 


 【日本語で見れる出演作品:メインキャスティング】 
「五毒拳/五毒 The Five Venoms( Five Deadly Venoms)」(1978) 
「残酷復讐拳/殘缺 Crippled Avengers(Return Of The Five Deadly Venoms)」(1978) 
「南少林寺VS北少林寺/南少林與北少林 INVINCIBLE SHAOLIN」(1978) 
「少林拳対武当拳/少林與武當. Two Champions of Shaolin」(1979) 
「少林拳対五遁忍術/五遁忍術 Five Element Ninjas」 (1982) 

 【日本語で見れる出演作品:スタント&脇役】 
「少林寺列伝/少林寺 Shaolin Temple」(1976) 
「ヒーロー・オブ・カンフー 猛龍唐人拳/唐人街功夫小子 Chinatown Kid」(1977)
 「ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌/辣手神探 Hard Boiled」 (1992) 吳宇森(ジョン・ウー)監督 
「男たちの挽歌4/新英雄本色 Return to a Better Tomorrow」 (1994) 導演:王晶 
「欲望の街 外伝 ロンリーウルフ/洪興仔之江湖大風暴 War of the Under World」 (1996) 導演:邱禮濤 
「エボラシンドローム 悪魔の殺人ウィルス/伊波拉病毒 EBOLA SYNDROME」(1996)導演:邱禮濤 
「オーバー・サマー~爆裂刑事~/爆裂刑事 Bullets Over Summer」(1999) 導演:葉偉信(ウィルソン・イップ)
 「ツインズ・ローズ/見習玫瑰 Protege de la Rose Noire」 (2004) 導演:甄子丹(ドニー・イェン)&黃真真 
「早熟 〜青い蕾(つぼみ)/早熟 2 Young」(2005)導演:爾冬陞(イー・トンシン)
 「コンシェンス 裏切りの炎/火龍 Fire of Conscience」(2010)導演:林超賢(ダンテ・ラム) 
「打擂台/Gallants」 (2010) 導演:郭子健&鄭思傑 
(2010年東京国際映画祭にて「ギャランツ〜シニアドラゴン龍虎激闘」で公開)
 ※2012年に劇場公開されると言う話が出ております。 
「イップ・マン2/葉問2 Ip Man 2」(2010) 導演:葉偉信(ウィルソン・イップ)



 【海外から購入できる作品】(廃盤&品切れもあります) 
張徹監督出演作品 
「The Naval Commandos/海軍突擊隊」(1977) 
「The Brave Archer/射鵰英雄傳」(1977) 
「The Brave Archer鵺/射鵰英雄傳續集」(1978) 「LIFE GAMBLE/生死門」(1979)
 「THE DAREDEVILS/雜技亡命隊」 (1979) 
「Ten Tigers of Kwantung/ 廣東十虎與後五虎」(1979)
「THE MAGNIFICENT RUFFIANS/賣命小子」 (1979) 
「SHAOLIN RESCUERS/街市英雄」(1979) 
「THE KID WITH THE GOLDEN ARM/金臂童」 (1979) 
「HEAVEN AND HELL/第三類打鬥」(1980) 
「THE REBEL INTRUDERS/大殺四方」 (1980) 
「The Brave Archer鶚/ 射鵰英雄傳第三集」(1981)

 ■ショウ・ブラザーズ張徹監督以外出演作品 
「邪鬥邪/Hex Versus Witchcraft」 (1980) 導演:桂治洪 
「南北獅王/Lion Vs Lion」 (1981) 導演:徐蝦&錢月笙 
「辛亥雙十/The Battle for the Republic of China」 (1981) 導演:丁善璽 
「八十二家房客/The 82 Tenants」 (1982) 導演:李沛權 
「邪完再邪/Hex After Hex」 (1982) 導演:桂治洪 
「大旗英雄傳/Clan Feuds」 (1982) 導演:張鵬義 
「人皮燈籠 /Human Lanterns」(1982) 導演:孫仲 
「暗渠/Men from the Gutter」(1983) 導演:藍乃才 
「樑上君子/Fast Fingers」 (1983) 導演:徐蝦 
「天蠶變/Bastard Swordsman」 (1983) 導演:魯俊谷 
「錦衣衛/Secret Service of the Imperial Court 」(1984) 導演:魯俊谷 
「山東狂人/This Man Is Dangerous」 (1985) 導演:王龍威 
「弟子也瘋狂/Crazy Shaolin Disciples」 (1985) 導演:邱家雄 
「江湖了斷/Pursuit of a Killer」 (1985) 導演:黃泰來


 ■ショウ・ブラザーズ外作品出演作 
「被迫/Last Strike」 (1977) 
「扭計雜牌軍/Naughty Boys」 (1986) 導演:錢昇瑋(監製:成龍)
 「中華戰士/Magnificent Warriors」 (1987) 導演:鍾志文 
「點指賊賊/Chatter Street Killer」 (1988) 導演:章國明 
「特技雙雄/The Dare Devils」 (1991) 導演:周華宇 
「廟街故事/Mean Street Story」 (1995) 導演:劉偉強 
「迷魂黨/Spike Drink Gang」(1995) 導演:林慶隆 
「南洋十大邪術/The Eternal Evil of Asia」 (1995) 導演:錢文錡 
「呢個乜野場/Enjoy Yourself To-night」 (1997) 導演:何澍培 
「玉蒲團III官人我要/Sex & Zen III」 (1998) 導演:張敏 
「非常警察/Magnificent Team」(1998) 導演:林蚊 
「超級整蠱霸王/Tricky King」 (1998) 導演:張敏 
「極度強姦/Severely Rape」 (1998) 導演:林義雄 
「陰陽路之升棺發財/Troublesome Night 3」 (1998) 導演:邱禮濤 
「屍家保鑣/Bodyguard for the Dead 」(1999) 導演:郭偉鐘 
「夜叉/The Masked Prosecutor」 (1999) 導演:邱禮濤 
「刀手/Killer」 (2000) 導演:鍾少雄 
「乾柴烈火/Dry Wood Fierce Fire」 (2002) 導演:葉偉信(ウィルソン・イップ) 
「跌打婆與辣妹/Chinese Orthopedist and the Spice Girls」 (2002) 導演:周振榮 
「下一站...天后/Diva . Ah Hey」 (2003) 導演:馬偉豪 
「安娜與武林/Anna in Kungfu-land 」(2003) 導演:葉偉民 
「我要結婚/I Want to Get Married」 (2003) 導演:葉偉英 
「煎釀三寶/Three of a Kind」 (2004)  導演:馬偉豪 
「男上女下/Herbal Tea」 (2004) 導演:邱禮濤 
「這個阿爸真爆炸/Papa Loves You」 (2004) 導演:邱禮濤 
「後備甜心/It Had to Be You」 (2005) 導演:李明文&盧弘軒
 「犀照/49 Days」 (2006)  導演:林健龍
 「七十二家房客/72 Tenants of Prosperity 」(2010) 導演:曾志偉&葉念琛&鍾澍佳
 「熱浪球愛戰/Beach Spike」 (2011) 導演:鄧東明 
「勁抽福祿壽/The Fortune Buddies」 (2011) 導演:鍾澍佳 
「戀夏戀夏戀戀下/Summer Love」 (2011) 導演:錢國偉 
「開心魔法/Magic to Win」 (2011) 導演:葉偉信(ウィルソン・イップ) 
「2012我愛HK喜上加囍/I Love Hong Kong 2012」 (2012) 導演:錢國偉&鍾澍佳 




香港影庫(HKMDB)から
http://hkmdb.com/db/index.php
| 俳優 | 22:22 | comments(0) | - |
やがて哀しき復讐者/2011中・香港 報應 PUNISHED (ニュー香港ノワールフェス/新宿武蔵野館)

やがて哀しき復讐者/2011中・香港 報應 PUNISHED

アンソニーウォン/黄秋生

リッチー・レン/任賢齊

ジャニス・マン/文詠珊

マギー・チョン/張可頤 

キャンディー・ロー/盧巧音

監督:ロー・ウィンチョン/羅永昌

製作:ジョニー・トー/杜琪峰

冒頭からある程度の種明かし(結果)から始るので、サスペンス度と言うのは低いと思う。

何故、「そんな結果」になったのか映画は次第に明かして行く。

途中、だれる部分があるが、香港映画のキモである復讐の為に共鳴しあう魂と言うのが描かれていて、そこが面白い。

不動産会社社長ウォンは右腕のイウに娘を殺した犯人への復讐を依頼する。

このイウの尋常ならざる殺人能力を見ると、ウォンは手荒な事をしてきた(実際、土地売買で手荒な地上げ、嫌がらせ行為を部下にやらせている)のがうっすらと見えるが、何故赤の他人であるイウがここまで腹心ぶりなのかとも思う。

だが2人とも、子どもに対して満たされない心を持っており、その親としての不完全さと孤独さが共鳴しているのがわかるので、それだけで私には充分だった。

復讐は相手の人間の卑劣さによって次第にエスカレートし、残酷になっていくが、そんな事をしても殺された娘は帰って来ない。

その事を一番知っている筈だが、殺した相手を許さずにはいれない気持ちとその狭間で苦しむ父親役をアンソニー・ウォンが巧く演じていて、合成画面で作られたチ―プな画面とは言え、その哀しさが胸に伝わって来る。

そして最期の最期に、意外な人物が関わって来た事により、赦すか、赦さないか、と言う選択でウォンの下した決断がささやかながら救われる。

それでも彼が無間地獄で苦しみ続けるのはわかりきってはいるが・・・

| 映画*Y | 20:27 | comments(0) | - |
【映画感想】浪花悲歌<エレジー>/1936

浪花悲歌<エレジー>/1936

山田五十鈴

志賀廼家弁慶

梅村蓉子

竹川誠一

大倉千代子


原作/監督:溝口健二



新文芸座の山田五十鈴追悼2本目。

コレが初、溝口となった訳ですが・・・正直変な映画だなぁ…と言う感想が一番最初に来る。

映像の状態は非常に悪く、夜のシーンなんて真っ暗で何も見えないと言う(笑)

音もあまりよくなかった気がするが、そういうのは保存の状態なので置いといても、山田五十鈴演じる主人公の性格が破綻している。


「花つみ日記」でもおや、と思ったのだが、この映画も舞台が「浪花」と付くだけに関西弁である。

昔は関西弁の映画が結構多かったのかしら、と思った。


そんな訳で、最初の序盤の方は自分の困った父親の金の工面の為に、社長の愛人になる山田五十鈴(当時19歳位らしいが、あまり小娘と言う感じには見えない貫禄がすでにある)の姿が浪花らしいぬるいお笑い劇から始るのだが、次第に正反対のシリアス路線へとふり幅は飛び、ラストの橋のたもとでトレンチコートをゆらめかせ「あたし、不良少女って言う立派な病気なのよ」と吐き捨てる山田五十鈴と言う、陰惨な終わり方で幕は閉じる。


当時としては社長の愛人となり、そして男を手玉にとり(取らざるを得ない)、婚約者に美人局までやらせ、しかし結局、婚約者から捨てられるこういう女性像は新鮮だったのかもしれない。

だけど、結局この映画に出て来る男性キャラクターは皆、自分勝手だったり芯がなかったりとしょうもない男しか出て来ない。

特にヒロインがこういう行動に出る背景となる、文句ばかり言って、金を稼がない父親は諸悪の根源であり、結局、金の工面の為に犯罪行為まで働いてしまったヒロインに対して、家族(父、兄、妹)は白い目を向ける。

その時の食卓の風景の寒々しさとしたら。


山田五十鈴は最初、大きな会社の電話交換手?っぽい役で登場するが、おそらく当時としては女性が社会に出て働くのに、最初あたりの世代だと思われる。

結局、監督は女が社会に出ると、こうなると言いたいのか、それとも不甲斐ない男を尻目に化け物じみてくる女を描きたかったのか、私には分からない。

ただ、「女は化け物だから」と言う発想で、何でも許されるだろうと言う描写は頂けない。

化けて行くなら化ける過程がこの映画にはない。


とにかく主人公の山田五十鈴の行動に一貫性が無さ過ぎて、ここまでくるとギャグの域だな、と感じるレベルだった。



山田五十鈴は着物はもの凄く似合うが、19歳だと言うのにワンピースなどの洋装は全然似合わない。

やはり瓜実顔なんだな、と思った。



| 映画*N | 21:58 | comments(0) | - |
【映画感想】鶴八鶴次郎/1938東宝

「鶴八鶴次郎/1938東宝」

長谷川一夫

山田五十鈴

藤原釜足

大川平八郎

三島雅夫


原作:川口松太郎

監督/脚本:成瀬巳喜男


新文芸座の山田五十鈴追悼特集での1本目。

なんと監督が「流れる」の成瀬巳喜男だったのが嬉しい誤算(知らないで見に行ったから)

お話は大正時代の新内語りの2人組として三味線弾きの鶴八(山田五十鈴)と大夫の鶴次郎(長谷川一夫)は若いにも関わらずその実力から人気を博していた。

この2人の師匠は鶴八の母親で、どうやら2人は幼馴染みであり仲が良く、周囲からは恋人だと思われている。

だが、大夫の鶴次郎が鶴八に芸に関してここがいけない、と言うと鶴八はそんなことない。と2人とも一歩も引かない。

大夫が旦那なら三味線弾きは妻だろう、だったら従え、と言う鶴八だが、普段は物腰柔らかだが、鶴八は全く三味線弾きに関しては一歩も引かないのだった。

しかし、一旦芸から離れれば可愛らしい程、仲睦まじいのだが・・・



古い映画は今とはまた感覚が違うからどうなんだろう…と冒頭は思って見ていたんですが、やはり女性映画を多く作った成瀬巳喜男監督が撮った作品だなぁと思った。

一見、芸へのこだわり故にどうしても男女の関係が結べなかった幼馴染みの鶴八の幸せを願うと言って身を引き、場末の大夫へと身を落した男泣き映画に見せかけて、実はそれは大旦那の細君と言う所謂「女のしあわせ」を捨てて、やはり自分は三味線弾きの芸人として、そして相方は鶴次郎!と迷いのない目で直視する鶴八の強さに、そこまで引き受けられる自信がない、鶴次郎の弱さ、つまり男の弱さ(女のしあわせは金持ちの旦那と結婚する事だろうと言う決めつけと、2人で今後歩んで行く自信の無さ)が浮かび上がってくるなぁ、と私は思った。

結局、鶴次郎が特に文句もないのにわざわざ鶴八に「ここがよくなかった」と苦言を呈するのも、鶴八と言う女の芸が、自分よりも優れていて人格的にも優れている事への恐れにも見えて来る。


鶴八と別れてからの鶴次郎は、旅芸人集団として村から村へと渡り、場末で芸をやって、その憂さを大酒を飲んで喧嘩をする事で発散し、荒れに荒れまくる。

劇中に村の水路から旅芸人の張り紙、特に鶴八の名前が見える様に折られて(あれ、破られてたっけ?)流れて来るシーンはわかりやすいが、うらびれて、男の孤独と自尊心の破壊っぷりを伺わせる。


今現在も残念ながら全く変わり無いが、やはり女のしあわせとは「結婚」であり「良い亭主」に娶られる事なのだが、この映画の当時はさらにそれが強かったと思われる。

だが「芸人」は大衆とは違うのである。

芸人とは大衆に喜ばれ、楽しませる芸を追求する人種であり、世間一般の常識とは合わない部分があると思う。

だから「自分を愛してくれてしかも心穏やかで、結婚しても鶴次郎と芸をさせてくれる(つまり兼業主婦って事ですね)金持ちの夫」と言うこれ以上ない位、「女のしあわせ」を獲得した鶴八が鶴次郎と一緒に舞台に久々に立ち「やはり私にはあなたの隣で三味線を弾く芸の道しかない」と言って夫と別れ、その「しあわせな生活」を捨ててもいい、だから一緒に、と鶴次郎に懇願するのである。

この「芸」に対する鶴八のひたむきさに、鶴次郎はやはり勝てない(や、勝負の話じゃないんだけど)と実感し、わざとまた鶴八の芸が悪い、と言って怒らせるのである。


そうして愛した女を自分と一緒にどんな未来が来るのかわからない道に引きずり込まず、救ったと言う満足感で鶴次郎のささやかな満足、男の沽券は救われるのである。



山田五十鈴はそんな強い意志を持った鶴八にぴったり。

かなり若い時(20代前半?)にも関わらず、すでに芸の世界で生きて来た貫禄たっぷりであるが、女らしい可愛らしさ、愛嬌もあるのである。

まさに「時代」の女優だと思う。

煙管をふかす姿がこんなに似合う女優もいない。

はすっぱな様でいて一途で可愛く、美しい。

2人が幼馴染みの関係、そのままに互いを呼び合い、褒め合う姿は可愛らしい。

だがらこそ、結ばれない2人の関係が切なくもなる。




| 映画*T | 23:36 | comments(0) | - |