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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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モラン神父/Léon Morin,prêtre 仏1961

モラン神父/Léon Morin,prêtre 仏1961

ジャン=ポール・ ベルモンド

エマニュエル=リヴァ

原作:ベアトリクス・ベック

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル

ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品を今更ながら観た。

アンリ・ドカエのモノトーンの陰影ある撮影が美しい。

なんとなく男っぽい作品の監督、って先入観があったけれど、この映画はタイトルは「モラン神父」だけど、戦時中の子持ちの女性が主人公。

同じ職場の魅力的な女上司に恋心と憧れを抱くヒロイン。

そんなヒロインの気持ちを知っているのか、身体を密着させる彼女。

戦争時、女だらけの職場で烈しい口論の末に相手にビンタを喰らわせてしまうヒロイン。反省しているヒロインに、叩かれた彼女がそっとキスをしてそこから友情が芽生える描写。

モラン神父の説法を求めて様々な女性が訪れる描写。

その描写が単純ではなく、繊細で面白い。

舞台はフランスのアルプス山脈に近い田舎街。

羽を付けた緊張感のないイタリア軍が駐在してると思ったら、ナチスドイツ軍に取って代わられ、重々しい雰囲気になる。

そしてアメリカ軍によって解放される。

何年かの経過を現していて、モラン神父とヒロインの関係が熟成されるには充分な時間。

しかしモラン神父はまるで神の子の如く、誰にもなびかず人間臭さと言う物が全くない、清廉潔白な男性なのだ。

ヒロインはついつい思いを抑えきれず、神父に迫ってしまうが、烈しく拒まれてしまう。

わたしが観た感じでは、多分、モラン神父もヒロインに対するある種の感情はあったけれど、神父なので強い意志でそれをはね除けたのだと思う。

あまり宗教に対して強いこだわりがないので、信仰心とかよくわからないんですが。

そんな清廉潔白な清潔感溢れるモラン神父役のジャン=ポール・ ベルモンドが、意外と合っている。

若く、ハンサムで理知的でありながら、少年の様な大きな目と官能的な厚い唇。


 

| 映画*M | 21:02 | comments(0) | - |
アナザー・カントリー/Another Country 英1984

アナザー・カントリー/Another Country 英1984

ルパート・エヴェレット

コリン・ファース

ケイリー・エルウィス

マイケル・ジェン

監督:マレク・カニエフスカ

「裏切りのサーカス」繋がりで約10年以上前に観たのを再鑑賞。

(裏切りのサーカスは実際あった事件のケンブリッジファイブを元にしてるので)

観た当時は主役の2人が大人っぽくて、大学生位の年齢の役柄かと思ったら、舞台となるパブリックスクール(イートン校らしい)は中高一貫寄宿学校で高校生位の年齢なんですね。

ルパート・エヴェレットもコリン・ファースも若いし、特にルパート・エヴェレットなんて可愛らしいじゃないですか(笑)

観た当時はルパート・エヴェレットが寵愛するケイリー・エルウィスに関して何も感じなかったのに今観ると「可愛い」と思えるのは歳を取ったって事ですね。

私は女子校だったので、同性だけの学校というのは観た当時はすんなり入り易かったです。

もちろん、こんなエリート学校でもなければ、策略の巡らされた学校でもないんですが、主役の2人はガイはゲイ、ジャドは共産主義者と言う「異端分子」である為、学内の権力抗争からはじき出される(コリン・ファース演じるジャドは学内権力抗争には興味ないんですけど)

学校って社会に出るための、社会の規律に従う人間を作る場所だから、異端分子と言うのは学校でも社会でも爪弾きものになる。

あと一歩、って所でガイは自身のセクシャリティによって弾かれてしまった事で「もう女は愛さない。」と言って祖国イギリスを裏切る二重スパイとなる訳ですが・・・

説明し難いんだけど、なんとなくそれは理解できると言うかわかる感じはします・・・

当初観た時はよくわからなかったんだけど、イギリスでは同性愛はつい最近まで犯罪だったので、ゲイである時点で、社会に背く、二重生活をする、自己を偽ると言った行為をしなくてはいけないから、そういう部分で二重スパイは似ている。

しかも英国を裏切れる(自分を受け入れてくれない社会への復讐)と言う事で二重スパイになったのかしら、と思える。

ガイとジャドは友人同士であって、恋人同士ではないけれど、2人の繋がりを観ていると、秘密の恋人となる、ガイとケイリー・エルウィス(役名失念)よりもずっと深く繋がっていて何かグッと来る物がある。

ジャドとガイは全く正反対の性格なのに親友であり、勉強家なジャドは自由奔放なガイの事を好きだったのかしら、とそんな気分になるまなざしを見せる。

エリート寄宿学校の生活とか当時の英国が興味深く観れます。

何せ制服がモーニング!

かっこ良すぎる。

撮影は本当に綺麗だなーと思う。

共産主義者でクリケット嫌いのジャド役が「裏切りのサーカス」でクリケット好きな英国諜報部員の幹部役なビル・ヘイドン役なコリン・ファースと言うのも感慨深い。


DVDにて鑑賞

| 2012年映画鑑賞 | 21:00 | comments(0) | - |
最強のふたり 2011仏 Intouchables

最強のふたり 2011仏 Intouchables

フランソワ・クリュゼ

オマール・シー

監督:エリック・トレダノ, オリビエ・ナカシュ

試写会で鑑賞。

本来、出会う筈のない社会階層にいる2人(一人は身体が不自由な大富豪、もう一人は貧困層の移民の若者)が介護する者と介護される者として出会う、と言う意味から原題のIntouchablesと付けられたのかと思うと感慨深い。

先日観たフランス映画「預言者」でも最下層と思われた移民の若者のブラックビジネスの成功物語りだったり、「憎しみ」とかフランスは移民が多いんだなーと言う事をぼんやりと思う。

この大富豪と言うのが本当に富豪で、屋敷とか宮廷?みたいなすごい金持ち。

そんな人とこの移民の青年が出会って、対等な付き合いが出来るというのは本当に確率的に少ないと思う。

富豪が青年を気に入ったのは、移民の青年が率直で自分を障害者としてでなく一個人として相手をしていたからだと思う。

車椅子に乗った富豪をバンへ乗せる時、「こんな動物を乗せる様な車に(富豪を)乗せるのはイヤだ。」と青年は叫ぶ。

車椅子乗ってるから健常者が乗る様な車でなく、そういう大型車に乗せるのは当たり前だろう、と感覚が麻痺している自分に思い当たる。

確かに青年の叫ぶ通り、それは動物を乗せる車みたいでそういう部分に気付かされた。

それからは、青年は富豪が怪我をする前に乗っていたスポーツカーに乗せる様になる。

当たり前の様で合理性や利便性ばっかを見ていて見失っていた事に気付かされた。

映画は始終笑いとユーモアに溢れていて、ずっと笑ってしまう。

Intouchablesな部分は境遇、身体的な部分だけでなく、青年は音楽はアース・ウィンド・アンド・ファイアーを好み、富豪はオペラやクラッシックがお好き。

だけどお互いの領域を観たり聞いたりして、富豪のバースデーパーティーではオーケストラにアース・ウィンド・アンド・ファイアーを弾かせて皆で踊る。

その姿がいいなと思う。

最期のシーンはあっけなくも感じつつ、なんか胸が締め付けられる様な笑顔と切なさ。

生きる事の切なさがあの海辺のレストランでの別れのシーンに籠ってる様に感じた。

とにかく主役2人のわざとらしすぎないけど、ウィットある演技がさらにこの映画を清々しくも人生讃歌させてると思います。



 

| 映画*S | 20:58 | comments(0) | - |