CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2012 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
狩人の夜
狩人の夜 (JUGEMレビュー »)
ロバート・ミッチャム
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS
SPONSORED LINKS

Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
花つみ日記 1939年東宝

【花つみ日記】1939年東宝 

高峰秀子

清水美佐子

葦原邦子  

監督:石田民三 

原作:吉屋信子  

主役栄子役の高峰秀子こと、デコちゃん15歳! 

少女、デコちゃんの愛らしさ、憂いを帯びた表情、お友達の「みつる」さんとはしゃぐ姿、仲違いしてしまってじれじれとした表情、そんな表情が等身大に見えてきてしまう。 

みつるさん役の清水美佐子も地味目だけど、色白で日本少女的て、吉屋信子の小説から抜け出た様な姿が愛らしい。   

舞台は大阪。 70年も前の大阪の風景と大阪弁で話される台詞はなんだか新鮮。 

そして前半の女子中学生らのお掃除ダンスがとても可愛らしくて、劇場でニコニコしてしまう。 

クラスでも目立つ存在であろう、栄子(デコちゃん)は東京から来た転校生の「みつるさん」(清水美佐子)に夢中。 

もうそれは恋してるかの様に、2人は一緒に登下校し、お家に行き来して、はしゃいでおしゃべりし合う。 

その姿、台詞、セーラー服姿がかわいくてかわいくてたまらない。 

所が、憧れの先生(もちろん吉屋信子原作なので女の先生ですよ)のお誕生日にプレゼントしようと思いつくものの行き違いから2人は不仲に・・・ しかも栄子は実家が芸子屋だから舞妓さんになって退学してしまう。   

それからは、お互い気になるのに、仲直り出来ないジレジレ感に見てるこっちもじれじれ。 

自分の中学生時代にかぶるものもあって、なんだかちょっと思い出してしまったから余計に2人がまた仲良くなってくれればなーと願いながら鑑賞。 

15歳で舞妓姿になったデコちゃんは、やはり美しいけれどどこか少女特有の痛々しさもあって、みつるさんから貰った玩具の指輪を肌身離さない姿が愛らしい。  

そんな2人がお互い山で巡り合うシーンはとっても映画的。 

こんな昔(昭和14年)の映画なのに、瑞々しさが漂っていて感激である。  

そうそう、オープニングのリンゴや柘榴のズームアップがこれまた原作の少女小説らしさを高めている。    

私は最近古い邦画を見始めたであまり事情通ではありませんが、デコちゃんは子役から映画界入りしてあまり学校には通わせて貰えなかったとの事・・・(養い親の叔母が凄いステージママだったらしく) 

そんなリアルな彼女の姿と、この役柄が少し反映されてたり(退学して舞妓になる部分とか)自分が体験できない女子生徒役を演じて楽しそうだな、と勝手に妄想膨らませてしまったのでした。   

プチめも その1:女学生たちの憧れの的である女教師役の葦原 邦子は、吉屋信子小説の挿絵担当の中原淳一の奥様。 

しかも宝塚で「アニキ」(笑)の愛称で愛されてたと知ってスゲーどんぴしゃすぎるキャスティングです・・・  

だから歌も上手いのね。  

その2:みつるさんのお兄さんが戦争に行く事になって、みんなで「やった〜!おめでとう!」と言う姿にビックリしたけど、そっか、この当時ではそれが当たり前なのね、と思う。      


神保町シアターにて鑑賞

| 2012年映画鑑賞 | 20:32 | comments(0) | - |
【映画感想】イルマーレ/ 灼熱の魂/ ジェーン・エア/冬の小鳥
【イルマーレ/The Lake House 2006米】
キアヌ・リーヴス
サンドラ・ブロック
ショーレ・アグダシュルー
クリストファー・プラマー
ディラン・ウォルシュ
エボン・モス=バクラック
ヴィレケ・ファン・アロメーイ
リン・コリンズ

監督:アレハンドロ・アグレスティ


90分のわりにはちょっともったり&「?」って部分があるんだけど、色彩感覚とかサンドラつながりで「あたなが寝てる間に」を思い出して好きなタイプの映画だなー しかし監督がこの後、全然仕事してないんですが大丈夫なんだろうかw 

話の根底にはジェイン・オースティンの「説得」がベース(待つ恋人たち)なんでしょうね。TVで往年のモノクロメロドラマ映画(ケイリー・グラントが出演してる様な)が何度か映るのは、オマと言うか、そういう意識で制作したんだろうなーと思う。

サンドラ・ブロックはすごい好き、な女優ではないけど、やはりこういう役柄とかやらせると上手いし、観ていて愛着を持ってしまう孤独感、一人で生きる女の子ってイメージがある。







【灼熱の魂/Incendies 加仏2010】
ルブナ・アザバル
メリッサ・デゾルモー=プーラン
マクシム・ゴーデット
レミ・ジラール

原作:ワジディ・ムアワッド『焼け焦げるたましい』
監督・脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

ややドラマチック!劇的!仕様になっているけれど、やはり衝撃は強い・・・ 
ラスト、ガツンと頭を殴られた衝撃。
長男が一番哀れな気がする。
だけどこういう話は母性で回収はされたくはないとも思うの。

何事にも好奇心、行動を起こすのは弟よりも姉なんだなーと思う。






【ジェーン・エア/JANE EYRE 米英2011】
ミア・ワシコウスカ
マイケル・ファスベンダー
ジュディ・デンチ
ジェイミー・ベル
イモージェン・プーツ
ハリー・ロイド

原作:シャーロット・ブロンテ
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ

すごく良かった。
衣裳、音楽、映像が素晴らしいのは勿論…こういう話なのかと…
原作知らないんでどの辺いじってるかわからないけど、通俗的なメロドラマなのになんか、心打たれた。
ご都合主義的な部分はあるけれど・・・倫理に引き裂かれながらも、正直に真っ直ぐに人を愛する事の心根がミア・ワシコウスカのキュッと引き絞った小さな唇から伝わって来る。

レースの細部までこだわった衣装や、やわらかな陽のあたるロケーション、かと思えば陰鬱なイギリス独特の風景や、ゴスチックな邸宅、光の陰影の取り入れ方が素晴らしい。

女学校寄宿舎(?)時代の幼い少女2人のやりとりもいいなー
こういう思い出、人を愛する事が出来たからこそ、ジェーンと言う女性が形成されたんだって分かる。






 【冬の小鳥/여행자 Une vie toute neuve 2009韓国=仏】
キム・セロン
コ・アソン
パク・ミョンシン
ソル・ギョング

監督:ウニー・ルコント


3本目の韓国映画。初めて見た「チェイサー」で韓国映画に対してトラウマを持ってしまったけど、エンタメと社会派?とのバランスがよかった「義兄弟」でトラウマ克服してこの映画…韓国って映画力があるなぁと改めて実感した。

特にどうという話の大きな展開とかオチがある訳じゃないけど、透明感のある静謐な空気感が全編に漂っていて、主役の女の子のなんとも言えない無表情さとか惹かれる。

「チェイサー」でトラウマになるんだから、キム・ギドクとか「悪魔を見た」なんて絶対に見れなさそうだと思う…多分韓国映画ファンからは怒られそうだけど。

「チェイサー」は暴力描写(と言うのだろうか?)が駄目と言うより、生理的に受け付けないモノがあったわけで、その生理的な部分が何かは自分の中では何かはわかってはいる。

| 2012年映画鑑賞 | 21:42 | comments(0) | - |
【洋画感想】孤島の王/ル・アーブルの靴みがき/私が、生きる肌/インクレディブル・ハルク
「孤島の王/Kongen av Bastoy  2010ノルウェー・仏・スウェーデン・ポーランド合作」
ステラン・スカルスガルド
クリストッフェル・ヨーネル
ベンヤミン・ヘールスター
トロン・ニルセン

監督:マリウス・ホルスト

少ない台詞と抑制された描写。過酷な状況で強く自由を求める少年たちの姿が胸をうつ。
また子役のそれぞれの顔がいい子を連れてきたなーと思わせる。
ちなみに子役の子たちは俳優ではなく、「訳あり」の子を集めたらしい(広報の方曰く)
ラスト近くで姿を現す、牡鹿の崇高さが「自由」の象徴に見える。
主役2人が作り、交わす『物語』が2人の絆を強くしていく。

 



「ル・アーブルの靴みがき/Le Havre 2011フィンランド・フランス・ドイツ合作」
アンドレ・ウィルム
カティ・オウティネン
ジャン=ピエール・ダルッサン
ブロンダン・ミゲル
ジャン=ピエール・レオ
ライカ

監督:アキ・カウリスマキ

色使いとか美術がとてもいいですね。
見えないけど、すごく凝って撮られてると思いました。押しつけがましくない、善意(と言う表現もまた違うけど)の淡い描き方がよいです。




「インクレディブル・ハルク/The Incredible Hulk 2008米」
エドワード・ノートン
リヴ・タイラー
ティム・ロス
ティム・ブレイク・ネルソン
ウィリアム・ハート
スタン・リー
ロバート・ダウニー・Jr

原作:ジャック・カービー/スタン・リー『ハルク』
監督:ルイ・レテリエ

『インクレディブル・ハルク』を見てやっと撫で肩エドワード・ノートンの少年の魅力に気付く。
誰がなんと言おうと、ウィスパーエロボイス、リヴ(馬顔)タイラー擁護派ですよ。






「私が、生きる肌/La Piel Que Habito 2011スペイン」
アントニオ・バンデラス
エレナ・アナヤ
マリサ・パレデス
ヤン・コルネット
ロベルト・アラモ

音楽:アルベルト・イグレシアス
衣装:ジャン=ポール・ゴルチエ
原作:ティエリ・ジョンケ「蜘蛛の微笑」
監督:ペドロ・アルモドバル


トレイラーだけ見ると、近年監督が傾向を強めてきた重々しさがあって、原作にあった人を小馬鹿にしたような軽さ(と言っていいのかな?)があるのかなーと言うのが気になる。原作のあの奇妙なブラックさが好きだったから。

原作とは違うアプローチ。原作の歪みすぎて頭オカシイ世界観も大好きですが、映画の抑制のきいた部分も好きです。バンデラスの冷たくも静かなキチガイへんたい演技が素晴らしい。

原作がキッチュでわかりやすいアブノーマルさだとしたら、映画は極上のオードブル料理の様な上品さの中に毒がある。アルモドバル監督はバンデラスには永遠に純粋すぎて危険な人でいて欲しいのね。

原作は歪んだ愛のものがたりだけど、映画はそこを真っ当から否定する真っ当な話になってるから、映画見てから原作読んだほうがいいて思う。 「歪さ」を愛した監督にしては過程はビザールだけど真面目な映画だと思う。

映画は原作から「重要なある要素」は持ってきてるけど、全くの別物だと思ったほうがいい思う。インスピレーションを受けて、違うものへと変容してる。

ぼんやりと反復してる。オゾンでもそうだけど、私はやっぱり過去作品のいびつさが好きなんだなぁ…成熟を否定する子どもみたいですけどね。

原作を一年前から読んで楽しみにしてたんだけど、落ち着いて考えると、映画と原作は全くの別物だと思えば納得が行く。原作は陳腐で捻れに捻れたアンモラルな変態。映画は…上品に上品にコーティングした真面目なんだけど、実は変態映画。

最初は映画が不満だったんですけどね。かつて変態の名を思うまま享受したペド美にしては随分おちついちゃったじゃない。まぁ年齢も年齢だし今じゃ巨匠?みたいな扱いだものね…と。「オールアバウト〜」から確実に作風が真面目で抑制されてきてるし。

でも映画はあくまで原作からインスパイアされただけだと思えば、テーマも違うし、別物。かつ、バンちゃんの抑制された変態かつ哀しき男の滑稽さがぼんやりと見えてきたんですよ。やはりバンちゃんはハリウッドよりも、ペド美によって開花されたミューズですな。ハリウッドのバンちゃん、全然いくない。
バンちゃんってラテン!ワイルド!みたいなレッテル貼られてるけど、本当は過去のペド美の映画を見ればわかるけど、顔は悪くないのに、イモっぽくてちょっと可愛気のある男子なんですよ。
それを無理してギラギラしてるだけなんだから(や、ギラギラしてるバンちゃんも好きだよw)



| 2012年映画鑑賞 | 21:34 | comments(0) | - |