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狩人の夜
狩人の夜 (JUGEMレビュー »)
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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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ゲルマニウムの夜 *05日本
評価:
新井浩文,花村萬月,大森立嗣,広田レオナ,早良めぐみ,木村啓太,大森南朋,津和孝行,浦沢義雄
ジェネオン エンタテインメント
¥ 4,293
(2007-01-25)
■Cast:
新井浩文/広田レオナ/木村啓太/早良めぐみ/大森南朋/大楽源太/麿赤兒/石橋蓮司/佐藤慶
Director:大森立嗣
原作:花村萬月(文藝春秋刊)
製作総指揮:荒戸源次郎


■Story
教会の教護院に舞い戻ってきた青年・朧。ゲルマニウムラジオから流れてくる“神の囁き”を聴く朧は、欲望のままに冒涜の限りを尽くす。だが、それは宗教を試し、神の存在を問うているかのようでもあった。(Yahoo映画より)




ストーリーを読む限り、恐ろし気だったから戦々恐々としながら挑んだのですが、まぁエグイっちゃあエグイし痛いけどなんとか見れました(何の挑戦だ)
この映画の一番の見どころは岩手で撮影されたというロケーションと撮影の美しさだと思います。
監督は意識的にクローズアップを避け少し離れた距離から撮影をしているのですが、それがまぁ良かったのかな、と思いますがラストのテレジアのシーンはクローズアップでとるべきだったと思う、、、、

1回しか見てないのですが、正直私には監督が一体何を言いたいのか謎な映画でした。
露悪的なシーンや残酷なシーン、変態的なシーンが多いこの映画ですが何を言いたいのかわからないとただの子供の露出映画になってしまうと思います。

中盤で主人公の朧は「どんなに悪いことをしたって神様は赦してくれる。自分のような殺人者でも〜神なんているのか」といったことを神父に語ります。
教会の教護院育ちの朧は院長に性的な奉仕を強制されています。
聖書を読みながら朧の手淫に身を委ねる院長の病みっぷりは、神の冒涜でしかありません。そんな人間が院長であることが朧の神への不信へとつながるのは簡単です。
簡単に考えれば神への不信と不在がテーマなのかと思うのですが、なんかそのへんに対する追求も深くないし、だいたいキリスト教でもなんでもない私には今さら神の不在だの言われてもピンときません。
監督もそれをテーマにしたわけじゃないような気がするし。


ただ中盤から朧を慕う少年が現れるのですが、その辺りから映画の中の雰囲気が変わった気がします。
ラストの鶏小屋のシーンを見ると、朧はこの映画の中で最も神に近い存在として描かれているのだなぁと思いました。
ただそれに対する追求だとかが無いので、だからどうした、的な感想しか抱けないのですが。
| 映画*K | 18:31 | comments(0) | trackbacks(2) |
プレステージ*06アメリカ・イギリス








■cast:
ヒュー・ジャックマン/クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/スカーレット・ヨハンソン/デヴィッド・ボウイ/アンディ・サーキス/パイパー・ペラーボ/レベッカ・ホール
Director:クリストファー・ノーラン
原作:クリストファー・プリースト「奇術師」(早川書房)




■Story
19世紀末のロンドン。
テレビもない当時のロンドンではマジックショーが大衆の娯楽の一部であり、夜毎ごとに華やかなマジックショーが興行されていた。
ある中堅マジシャンのアシスタントとしてマジシャンに憧れる二人の青年アンジャーとボーデンがいた。
二人はマジックについて熱い持論を掲げ切磋琢磨し、プロになることを夢見ていた。
しかしそんな二人の友情もマジックショーの事故がきっかけで険悪となり、大切な恋人を失ったアンジャーはボーデンが原因と考え憎しみをつのらせる。
アンジャーから始まった復讐は報復という形でボーデンからお返しされ、互いに一目を置くプロとなった後も報復劇はエスカレートしていくのだが、、、、




原作を1年前に読んでいて楽しみにしてたのですが、久しぶりに面白い映画を見れました!
まぁあまり一般受けはしないような気がするんですが、私は楽しめました。
一応原作は読んでいたのですが、しょっぱなから原作とは微妙に異なるストーリー展開に引き込まれ、途中途中アンジャーと一緒になって暗い森に迷い込んだ錯覚を覚え、きれいについたオチに満足です。
このあたりのきれいなオチのつけ具外はアメリカ映画らしいですね。
シュールだけど、ちゃんと解決してるし、伏線の張り方も上手だし。

一見ミステリーっぽいんですが、私の見た後の感想としては、アイディンティティとか、その人間が何故その人個人であるのか、「本物の自分」とは誰なのか、そんな感想を持ちました。
しかし考えてみたら、ノーラン監督は初期作品から一環してそういったテーマを扱っていて、(「バットマンビギンズ」「メメント」)この人のそのテーマに関する追求は凄いななぁと変な関心をしてしましました(笑)


画面に写っているのはアンジャー役のヒューのが多いけど、私個人としては狡猾なんだけど、家族を愛するクリスチャンの役がとってもオイシイ役だと思いました。
ボーデン役のクリスチャンはかなりハマリ役です。
娘を愛するボーデンの姿に、プライベートのクリス(カワイイ娘さんがいる)の姿を重ねてしまったのは私だけではないはず(笑)
ヒューの役は結構女々しい役で、いつも泣きべそかいてるような役(私のイメージで)なので、なんか不思議っつーか新鮮な気持ちで見てしまった。
しかしやっぱこの人は何故か貴族とか金持ち系のレースのフリルが似合います。
スカーレット・ヨハンソンは何でこんな小さなどーでもいい役に彼女クラスの人が出てるのか謎。女優にはいい役が今のハリウッド映画には無いんだなぁと実感。最近の若手女優ってなんか小粒な人が多いのがそれを裏付けていると思うんですけど。




************ココからネタばれです。************
原作ではサラリと流されていた、ボーデンの秘密とアンジャーの装置の秘密。
読んでいてこの辺りは結構気になっていたので、なるほどと納得。
そしてその部分こそがノーラン監督のメインテーマだったのだなぁと思います。
見終わった後、思ったのは結局双子のボーデンにアンジャーは勝てないにきまってるよなぁ、なんて感想でした。
だってボーデンは小さい頃から一緒で二人の記憶がどっちがどっちだか分からなくなる程(アンジャーの恋人をどっちが縛ったか分かってない所から察するに)一緒にいて通常の人間関係ではあり得ない程「混ざりあって」しまってる。
対するアンジャーは成人して唐突にもう一人の自分が「製造」されてしまって混乱する。
しかもそれがマジックする事に「製造」されるもんだから消さなければならない。
その消し方がまた、自分の恋人が死んだ原因となる殺し方でその辺りが見ててゾーッとしたと同時にアンジャーって可哀想だなぁと思った。
割と見た人がアンジャーに肩入れするのはアンジャーがボーデンのように「大切な人間」がいない、孤独な人だからかなぁと思った。
鳩が消えるマジックで「そんな(鳩を殺すような酷い)マジックやりたくない」と言っていた心根の優し気なアンジャーはいつのまにか「自分」を何回も殺すような同じマジックをしても平然としてるような男になってしまったのも見ててなんか哀れだったし。



| 映画*H | 18:00 | comments(0) | trackbacks(6) |