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狩人の夜
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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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隠された記憶*仏+オーストリア+独+伊05
評価:
ダニエル・オートゥイユ,ミヒャエル・ハネケ,ジュリエット・ビノシュ,アニー・ジラルド,ベルナール・ル・コク,ダニエル・デュヴァル,モーリス・ベニシュー
タキコーポレーション
¥ 2,990
(2006-10-06)
■Story
テレビ局の人気キャスターであるジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)と美しい妻アン(ジュリエット・ビノシュ)は、息子ピエロと共に幸せな生活を送っていた。そんなある日、ジョルジュの元に送り主不明のビデオテープが不気味な絵と共に何度も届くようになる。ビデオテープに映し出されるのは、ジョルジュの家の風景と家族の日常。回を追うごとに単なる映像が徐々にプライベートな領域へとエスカレートしてゆく。不安が恐怖へと変わっていくジョルジュと家族。誰が何の目的で…?やがてジョルジュはある遠い日の記憶を呼び覚ます。記憶の底に隠された“無邪気な悪意”が引き起こしたある出来事とは…。そして息子がいなくなった―。(ユーロスペース「隠された記憶」から)


■Cast
ダニエル・オートゥイユ/ジュリエット・ビノシュ/アニー・ジラルド
Director:ミヒャエル・ハネケ




友人に勧められていてやっと見れました。
ミヒャエル・ハネケ監督と言うと「ピアニスト」「ファニーゲーム」(共に未見)などかなりエグそうな映画を作る人、ってイメージがあって戦々恐々としながら初体験させて頂きました。

なかなか自分に語彙力、表現力がないので上手く表現できないんですが、確かにこの監督が有名で実力のある人だと言うのがひしひしと伝わってくる映画でした。
日常に潜む悪意をテーマにした映画は割と最近見かけるようになりましたが、オーバーでない静の中で進んで行くので更に恐怖心が倍増します。
またこの映画はすごく曖昧に作られています。
例えば監督は犯人が誰かははっきりと提示しませんし、コメンタリで各々が考えて欲しいと述べています。そして人間は生まれてきたと同時に罪を背負っている。その罪とどう向き合うかと言うのをテーマにしてる、とも言ってます
(生まれてきたと同時に罪を背負っている、って考えは非常に西欧的、キリスト教文化的だなぁと思いました)
主人公であるジョルジュは幼い日に、嘘をついて使用人の息子を追い出すと言う罪を犯しています。
彼を追い出したせいで、彼は教育の機会を失っておりジョルジュには潜在的な人種差別観があるのが伺われます。
そしてビデオを見た事で、その罪を思い出すのですがこの人は全く反省はしてないです。
むしろ反省するのがおかしいという態度ですらあります。
前にも述べましたが、映画は非常に曖昧な映像が多く差し込まれています。
使用人の息子が車で施設に連れて行かれるシーンはジョルジュの回想なのかもしれませんが、それすら偽者の記憶かもしれないし、問題のラストクレジットのシーンも犯人を臭わせるようでいて全く無関係なのかもしれない。
そんな感じで映画は本当に曖昧で、まさに見る人にゆだねられている。

見てる最中は誰が犯人なのかとかなり考えたりしてしまい(例えこの手の映画でそれが重要でないと分かっていても)全部ジョルジュの狂言芝居で罪悪感から使用人の男性を「消そう」と計画したんだと考えました。
しかし時間がたつにつれて、犯人が誰かよりも(まぁそれも気になるんですが)人間の複雑な感情とかそれが絡まった結果に起こる行動や結論に唸ってしまいました。


映画の運びももちろん上手いのですが、インテリアの使い方がまた計画的に上手いなぁと思いました。
プレスの写真でもよく見る、本棚がリビングでそこで食事をする風景がかなり奇妙に感じられましたが、この奇妙さこそがジョエルやその家族(インテリ家族?)のオカシサを
現しているように思われます。
よく食事中本を読むなと注意されましたが、ご飯を食べる所に本がずらっと並んでる風景はかなり奇妙でいびつに見えます。それともインテリ、知性をひけらかす為のインテリアなんでしょうか。いくら本のキャスターとは言え無気味な食卓です。少なくとも私はこんな所で家族で食事したくないです。

息子ピエロの部屋はエミネムとかジダンのポスターが貼ってあって、いかにも若者らしい部屋です。
父親はレイシストですが、息子は現代的な感覚がある事、ラストへのアピールかなとか思いました。



ジョエルがインタビューシーンをカットして、つなぎ合わせたりするシーンもかなり印象的です。
仕事でも情報操作してて、自分の記憶も都合良く操作していてそれに対して何も感じない人種、なんでしょうね。
| 映画*K | 23:11 | comments(0) | trackbacks(18) |
蟲師*06日本


■Story
100年前の日本では、ある日突然、耳が聞こえなくなったり、角が生えたりする奇妙な現象が起きる事があった。人々はそれを、目には見えない“蟲”の仕業と噂した。そして、その蟲の姿が見え、封じることが出来る者を蟲師と呼んだ。蟲師・ギンコは、筆で書いた文字で蟲を封じる足の悪い美しい娘、淡幽に会うため長い旅を続けていた。しかし、ある事件に巻き込まれ、ギンコ自身が蟲に冒されてしまい…。


■Cast:オダギリ ジョー/江角マキコ/大森南朋/蒼井優/りりィ/李麗仙/クノ真季子
/守山玲愛
■Director:大友克洋
原作:漆原友紀/月刊「アフタヌーン」



これまただいぶ前に観ていて忘れてしまっていた映画でした。
これ観た時、かなり体調悪くて眠くて眠くて仕方なかったけど最期のオチがどうなるか気になって頑張って起きてて最期「え?これで終わり?」と驚いた記憶があります。
なんか不思議な狐に包まれたような映画だったなぁ……

最近の私はどうも映画鑑賞力(って何ですかってツッコまれそうですが)が落ちてるような気がするし、以前と映画の見方が変ってきている気がするので(トシ取り過ぎたせいで純粋に楽しめないと言うか)何を観ても以前のような歓びとか満足を感じる事が少なくなってしまってなんだか寂しいんですが、これは大殺界だからかなと思う事にしている。


映画と全然関係の無い話をしてしまいましたが、まぁなんというかこの映画に対して何と言っていいのかよく分からないのが実情です。
ただオープニングの「音」は凄くいいな、と感じました。
なので「音」にこだわる映画なのかな、と期待してたのですが、特にそうでもないようで……

最近の邦画にしては妙に物悲しいストーリーだなぁと感じました。
虹郎がいなかったらかなり暗い映画になっていたと思う。
ぬいも淡幽(だっけ?蒼井優の役)もギンコも特殊な能力を持っていて、その能力は明治の近代化には必要無い力だから映画では消えそうな末路を辿ってしまうのかな。


| 映画*M | 21:02 | comments(0) | trackbacks(3) |
バベル*06アメリカ


■Story
壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。(goo映画より)

■Cast
ブラッド・ピット/ケイト・ブランシェット/ガエル・ガルシア・ベルナル/役所広司 /菊地凛子/二階堂智
■Director:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ




結構前に観ていて書くの忘れていた……
かなり賛否両論な映画で、その賛否両論っぷりも納得できる微妙な映画でもある。

私はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 監督作品は「アモーレスペロス」「21グラム」両作品共観ていたのですが、なんかこの監督の苦手な部分が更に強くなった感じがします。
個人的な感覚の問題ですが、どーも私はこの監督のマチズモ的で露悪的な部分が苦手に感じる。あとなんでもシモネタに持って行く部分とか………
と言うよりシモネタこそ人間の根源だと思い込んでるような部分とか……(笑)
だってブラッピ〜とケイトのアメリカ人夫婦仲がシモネタで解決しちゃった部分なんて「んなアホな!」と。
いかにも中産階級のインテリ(かは知らないけど、多分インテリ夫婦なんだと予想)が何もないモロッコで人間の根源的な行為(排泄)によって仲が戻った………ってなんか安直。
なんかストーリーにおいて必要以上に性的なものが多いのはおかしいと思う私は潔癖なんでしょうか。そんな私、カマトトぶるつもりはないんですがね(笑)
まぁこんな屁理屈「バベル」において重箱の隅をつついてるような感じかもしれませんが。


日本人の自分なので、やはり日本パートはいろいろ考えます。
割と「ここがヘンだよニッポン!」的な描写はされてないように見えて、やっぱり偏見の目を感じるなぁ。
だって今どきルーズソックスはいてる女子高生ってそんなに多く無いと思うけどこれってやっぱり「コギャル」を意識したんでしょうかね。
ただチエコがあそこまでセックスに走ろうとした(って表現でいいの?)背景にはチエコが言葉を発したりする事ができないからもっとも根源的な身体的な接触を求めた、って事になるんだろうけど。
そーゆー意味で「バベル」って主題を考えれば一番それに近い存在はチエコで監督がチエコに力を入れるのは当然と言えば当然だと思う。

そんな感じで重箱の隅を突けば突く程色々ありそうな映画なんですが、弱い立場の国は大変だな、って事なんでしょうか。
テーマが散漫としていてどれを一番訴えたいのか分かりづらい映画でした。










| 映画*H | 23:13 | comments(2) | trackbacks(6) |
46億年の恋*06日本
評価:
松田龍平,正木亜都,三池崇史,安藤政信,窪塚俊介,遠藤憲一,金森穣,石橋蓮司,石橋凌,NAKA雅MURA
松竹
¥ 5,359
(2007-02-23)
■Story
ゲイバーで勤める有吉淳は客から性的暴行を受けそうになって殺してしまう。
そんな有吉淳と同じ日に刑務所に入所したのは、凶暴な目つきをした香月史郎。
彼も人殺しで入所してきた。
有吉は凶暴だが、自分をかばってくれる香月に強く惹かれるようになり、自分も香月のように強い男になりたいと願う。
二人の距離は近付いたかに見えた。
しかし香月は殺される。
香月の首を絞めていたのは有吉だった。
有吉は「僕が殺しました!」と嬉しそうに叫ぶのだが、それは真実なのか。
刑務所内では次々と香月殺しの動機を持つ疑わしき男達が浮かび上がり・・・・

■Cast
松田龍平/安藤政信/窪塚俊介/渋川清彦/金森穣/遠藤憲一/石橋凌/石橋蓮司
■Director:三池崇史
原作:正木亜都『少年Aえれじぃ』




凄い不思議な空間と舞台。
おそらくこの話は現代を舞台にしていると思うんだけど、わざとそれをはぐらかすようなちぐはぐな世界観が沢山ある。
リアリズムとは真逆の世界だから、そーゆーのにはこだわらずに感覚で観た方がいいな、と思う。
そんなリアリズムから懸け離れた世界で繰り広げられる不思議な世界。
この映画を観た時、なんてロマンティックな映画なのかなぁと思った。
でもここまで愛に対してロマンティックになるには、こういった非現実的な世界観が必要だったんだなぁと思う。
非現実的な世界だからこそ純度の愛が作れる。


有吉と香月の間に芽生えた愛という形は具体的な形がないからこそ美しいのだと思う。
そして仁侠(って言っていいのかな?)映画を沢山撮ってきた三池監督らしい愛の形だとも思った。彼が男同士の愛について撮る時のスタンスがこの映画でもよく出ている。
有吉が香月に対して抱いた愛は、性愛なのか憧憬なのかとても曖昧だけど虹が出て香月を抱き締めるシーンがとても綺麗だなぁと少し感激してしまった。
純愛とかそーゆーの結構バカにしちゃう自分がいますが、役者の力技なのかこのシーンはとても痛くてそれでいて哀しくなるような優しさがある。
きっとそこには純粋な愛の姿があったからだと思う。
純粋な愛の形って何だと言われれば困るけど、相手から何も望まない相手に殉じる姿・・・なのかな。
男の人が考える(理想とする)男同士の愛の物語だと思った。

そんな感じで観る前はつまんなそうだと思ってたけど、とても気に入った映画。
理屈よりも感覚で観る映画だと思う。
役者二人も美しく撮られてるし、映像も綺麗。


窪塚の弟がなかなか存在感あった

| 映画*英数字 | 22:43 | comments(0) | trackbacks(3) |
クラッシュ*05アメリカ
評価:
サンドラ・ブロック,ポール・ハギス,ドン・チードル,マット・ディロン,ブレンダン・フレイザー,テレンス・ハワード,サンディ・ニュートン,ライアン・フィリップ,ボビー・モレスコ
東宝
¥ 1,980
(2006-07-28)

Cast*サンドラ・ブロック/マット・ディロン/ブレンダン・フレイザー/ドン・チードル/ジェニファー・エスポジト/ウィリアム・フィットナー/テレンス・ハワード/サンディ・ニュートン/ライアン・フィリップ
Dirrector*ポール・ハギス 



色んな人たちが登場するのですが、人種も性別も職業も様々。
でもみんなどこかで繋がっている。
日常に潜む悪意とか善意(?)、本当はそんなつもりないのに他人を傷つけてしまったり、またその逆もあったり。
そんな出来事がサラリ、と描かれています。
完全な悪人はいないけど、善人もいない。
でも人間って決して悪い生き物じゃない、って前向きなメッセージを私は感じました。

音楽家である黒人夫婦を侮辱する差別主義者の白人警官(マット・ディロン)とそんな彼に嫌気を感じている若い警官(ライアン・フィリップ)の二人がかなり印象的に描かれていると思いました。
特に若い警官の姿は皮肉と言うか・・・
自分は差別はしない、と思っていても心の片隅で恐れや恐怖を抱いている人間の姿があぶり出されたような気がします。
制服を脱いでいるから余計本音が出たのでしょうか。
なんかこのエピソードは切ない。

そうかと思えば、ペルシャ系雑貨店の店主やヒスパニック系(でいいんでしょうか?この辺あやふやなのがまた・・・)鍵屋の家族のように「救われる」事もある。
いい事もあれば悪い事も平等に世界のどこかでおこっている。

差別、偏見、そんなテーマが見えてくるのですがそれに加えてストレスぎりぎりの人間たち。
裕福な弁護士夫婦の妻は常に苛立っている。
全然立場は違うけど、自分の姿を見ているよう。
通勤電車に乗っても、会社で働いていても常に苛立っている人が多いような気がする。
自分も含めて。
ホームで見知らぬ人間同士が怒鳴りあっていたり、邪魔そうに他人を押し退けて、ぶつかって歩いて行く人たち。
その人個人は悪い人ではないのだと分かっていても腹が立つ。
そうしたマイナスの感情が日常にくすぶって、悪循環な事に相手を見下したり、偏見を増長させている。

そんな事を見ていて思い出したり。

| 映画*K | 22:16 | comments(0) | trackbacks(0) |