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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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パフューム ある人殺しの物語*独仏スペイン06

◆Cast*ベン・ウィショー/ダスティン・ホフマン/アラン・リックマン/レイチェル・ハード=ウッド /ジョン・ハート(ナレーションのみ)
◆Director*トム・ティクヴァ
◆原作*パトリック・ジュースキント『香水 ある人殺しの物語』(文藝春秋刊)


◆Story*18世紀のパリ。悪臭立ちこめる魚市場で一人の赤ん坊が産み落とされる。危うく捨てられかけた赤ん坊は、間一髪で拾われ、グルヌイユと名付けられて育児所に引き取られる。グルヌイユは友だちもいない孤独な子どもだったが、何キロも先の匂いを嗅ぎ分ける超人的な嗅覚の持ち主だった。やがて青年となったグルヌイユは、ある時運命の香りと出会った。それは赤毛の少女の体から匂い立っていた。しかし彼は、怯えて悲鳴を上げようとした少女の口をふさぎ、誤って殺してしまう。以来、彼は少女の香りを再現することに執着し、香水調合師バルディーニに弟子入りするのだが…。(all cinemaより)




映画を見るにつけて、よくこんな奇妙でキテレツな話を映像化したなぁと思う。
映画からは匂わない訳なんで(もちろん小説も)観客に匂いを喚起させる映像をつくらなきゃいけない訳で。なんだかわからないけど見ていてなんとなく「匂い」ってもんを想像させられました。でもラストのみんながひれ伏す極上の薫りは全然想像つかなかったけど。
っつーかそのシーンになった時、柑橘系の匂いが映画館からしてきたので「サブリミナル効果か!?何か匂い流した?」と思い一緒にいた友人に聞いたら「え?全然匂いなんてなかったよ」と言われた。匂いまで妄想する自分が怖い・・・・


多分原作が長篇だろうから映像にするので精一杯な感じがとてもした。
ナレーションとかもなんだかストーリーをなぞってる感じで邪魔にも感じた。
映像は綺麗だなぁと思うけどなんだか退屈な感じもした。
ラストシーンは「えぇ〜〜〜?なんで???」って感じたし、ある意味ギャグにも見える。でも最期の最期のシーンを見てなかなか宗教的な話だなぁと感じた。
人間として扱われなかった主人公。
そして人間性の欠如(ってもこの時代の人間性と現代人の人間性は偉い差があるように思えるが)
体臭がなかったせいで、まるで透明人間のように扱われる主人公。
そんな主人公の内面はからっぽでただただ「無」でしかない。
主人公に対して同情もしないが、鑑賞前に感じた嫌悪感もそんなになかった。
(見る前は私利私欲の為に若い女子ばかり殺して嫌な奴だなぁ〜と感じてた)
多分それは主人公を演じたベン・ウィショーの無垢からちぎれた奇形性だと思うけど。

生まれた場所で食物連鎖のように貪られフェードアウトする主人公の姿が心に残った。


どーでもいいけど、監督は赤毛の女が好きでたまんないようですね。
しかも名前も「ローラ」・・・・・
| 映画*H | 22:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
溺れゆく女*98フランス
評価:
ジュリエット・ビノシュ,アレックス・ロレ,カルメン・マウラ,マチュー・アマルリック
ジェネオン エンタテインメント
¥ 1,727
(2002-02-02)
◆Cast*ジュリエット・ビノシュ/アレクシ・ロレ/ルメン・マウラ/マチュー・アマリック/ジャン・ピエール・ロリ
◆Director*アンドレ・テシネ
◆脚本*アンドレ・テシネ、オリヴィエ・アサイヤス

◆Story*
母子家庭で生まれたロランは10歳の頃、裕福で厳格な実父の元に預けられる。
それから10年後、ロランは何かから逃げるように家を飛び出し、パリへ逃れる。
パリには母親違いの3男バンジャマンがおり、彼のつてを頼る。ロランはバンジャマンと同棲している売れないバイオリニスト、アリスに惹かれる。
アリスも次第にロランの熱意に心を動かされ幸せな時間を過ごすが、ロランの暗い過去が彼の精神を蝕んで行き・・・・


◆原題は「アリスとロラン」。
邦タイトルが呆れるほど合ってません。
誰も溺れてないし。
映画的に破綻している部分もあるのですが、アンドレ・テシネらしい繊細さと瑞々しさを感じさせます。ロランがなんでアリスに惹かれたのかわからないのですが、そんな事は些細な事なんでしょう。
スペインの美しい海とか、パリの夜の街とか撮影は必見。
ロランの住んでたフランスの田舎街も綺麗だったなぁ

逃亡中のロランは鶏小屋を襲って手づかみでまるで獣のように卵を啜るシーンがあるのですが、なんとなくロランは人間ではない獣的に描かれている気がする。
それは厳格で自己中心的な実父から人間性を奪われてしまったという意味なのかなと思う。そんな人間性を奪われたロランがパリで得た仕事がモデルと言うのもなんだか暗喩的だと思う。皮肉にもモデルとして売れっ子になるロランだけど、実は心の奥底で「さらしものにされてる」と感じてる。まぁモデルって仕事がよくないとかそういうのは私にはわかりませんが、ロランは精神的にプレッシャーを感じていた。
そんな人間性を奪われ続けたロランがアリスと対等になる為にも、自分の過去を認める事でやっと人間になれる、そんな映画でもあるのかなと思う。
アリスを演じたビノシュは上手いけど、余り言われないロランを演じた俳優も良かった。この後、全然出演してるの見た事ないけど。



バンジャマン役を演じたチュー・アマリックが見たくてレンタルしたわけだけど、意外と出演場面が多くて嬉しい。
彼の役はロランの母親違いの兄弟で、あの兄弟にしては明るくて芸術家タイプのゲイ。
どうでもいいけどアンドレ・テシネ監督作品には必ず1人、イイカンジのゲイ(かまれにレズ)が出てくる。
この映画の中では、暗く重苦しくなりがちなストーリーに明るさや軽やかさを出してくれていてホッとさせてくれる。
ちなみにこれは少年時代のマチュー。映画中にチラッとだけ映るんだけどこれは一体何歳くらいの頃なのかしらと気になる。普通に可愛いいじゃん・・・・
| 映画*A | 19:44 | comments(0) | trackbacks(0) |