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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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マダムと奇人と殺人と*2004フランス・ベルギー・ルクセンブルク
マダムと奇人と殺人と
マダムと奇人と殺人と

Cast*ミシェル・ブラン/ディディエ・ブフレドン/ジョジアーヌ・バラスコ/ドミニク・ラヴァナン/アニー・コルディ
Director+原作+脚本*ナディーヌ・モンフィス
テクニカルコーディネート:ジャン=ピエール・ジュネ


下品で悪趣味でキッチュで貧乏臭くて総天然色の洪水。
とにかく登場人物がおしなべて変人(笑)

なんでイヤリングからミルクが出るんだよ!とかイヤリングが金魚鉢になっててちゃんと一匹飼ってたりとか小ネタが面白い。
で、出てくる女が妙にアクの強いオバハンばかりで(しかもケバイ)凄いゲイ趣味〜〜〜(偏見か)と思ったらオカマちゃん(やっぱりオバハン)も出てくる(笑)
でも唯一の目の保養(?)若い墓守り青年はピエール&ジルのコラージュに出てきそうな美青年だから、監督は男性かと思ったら女性。
しかもこの監督、何故かゲイ雑誌に連載(コラムか?)してたりとなかなか面白い(笑)
そんな変人揃いの映画ですが、オカマのイルマはとても人間味溢れてておかん!と呼びたくなる(笑)
で、ラストの墓守青年とイルマの娘が窓越しに見つめあうシーンは古いフランス映画っぽくていいなぁ。コクトーとか思い出す
画質が全体的になんか汚らしくて(笑)古臭く見えるんだけど、これってわざとだよね。

軽い気分で楽しく見られる映画。
とにかく個性あふれるキャラクターがよろしい。

フランス・ベルギー映画というと、「変態村」思い出すのですが、最近自分の中でベルギー=変ってイメージがつきつつあるよ、、、(笑)
実際どうなんだ。
| 映画*M | 20:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
冒険者たち*67フランス
冒険者たち
冒険者たち


Cast*
リノ・ヴァンチュラ/アラン・ドロン/ジョアンナ・シムカス/セルジュ・レジエニ
Director*ロベール・アンリコ
原作(兼脚本)*ジョゼ・ジョヴァンニ「生き残った者の掟」


最近また古い映画もいいな、と思ってレンタルショップで古い映画を探したりしてるんですが、その切っ掛けとなった作品。
昔の映画にはロマン(この言葉事体がすでに死語)があったなぁと実感。
とにかくキャスト、映像、音楽、ストーリー、どれをとってもいい。

なんとなくストーリ−から冒険モノバリバリなのかと思ったら、コンゴに行くまでの過程が長いし、そして「その後」も長い。それがだるく感じてしまう人もいるかもしれないけど、でも重要なのは冒険の過程ではなく、二人の男たちの生きざまなのだと思う。

コンゴに行く前に、3人で大騒ぎするシーン。
ローランが太鼓に見立ててどかどか叩く原始的なあのリズム。
あのリズムや3人のイキイキとした表情が忘れらえない。
誰でも人生の一度に、若い頃にあんなシーンに出くわした筈。
見ていた時は楽しかったシーンなのに、思い出すとなんだか切ないシーン。

そしてそのシーンとは対照的に「その後」の二人の表情。
重くなる一歩手前を、彼らが愛したレティシアの故郷が優しく抱き締めてくれる。
コンゴのように青い海と、彼女が愛した人工島の砦。
ローランは彼女の親戚の少年(甥?)や島に癒されるが、若く無鉄砲なマヌーは耐えられないとばかりに島を出て、パリに戻る。
この辺は二人の性格の違いがはっきりと出て面白いと思った。
いつも一緒にいる二人だけに、始めて別行動を取ったのかもしれない。

爽やかで甘い青春を彷佛とさせつつ、ラストシーンの苦味。
ヨーロッパ映画らしい上質な苦味で、忘れ難い。
| 映画*H | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
プルートで朝食を*2005イギリス+アイルランド

Cast*キリアンマーフィー/ルース・ネッガ/ローレンス・キンラン/リーアム・ニーソン/スティーブンレイ/イアン・ハート/ブレンダングリーソン/ブライアン・フェリー
Director*ニール・ジョーダン
原作*パトリック・マッケーブ


初日鑑賞。
ジョーダン監督作品は結構好きです。独特の美的感覚がある人だと私は思う。
そういう意味でこの作品は今までのジョーダン作品の総集編的なイメージを受けました。
特にマジシャンのスティーブン・レイ演じるバーティーがキトゥンに愛を告白するシーンなんて「クライング・ゲーム」を思い出してドキッとしました。
「クライング・ゲーム」もそう言えばIRAがテーマでもあったし・・・
やはりアイリッシュにとってIRA、もしくはアイリッシュがおかれてる状況ってのはどうしても外せない、アイディンティティーのようなものなんでしょう(私はこの辺、深く理解してないので憶測ですが)

「クライング・ゲーム」では暗くIRAの存在が誇示されてましたが、「プルート〜」は意識的に軽く表現されてます。
キトゥンの口癖でもある「真剣に、真剣に、、、」がそれをよく現している。
でも軽く見えて、この映画は政治的に深くアイルランドの現状を教えてくれる。
キトゥンはトランスヴェタイト(服装倒錯者)である事から差別される(時代も60〜70年代だしね)そしてアイルランド人である事から否応にも暴力的な現実に直視しなくてはいけない。でも彼女(彼)は空想を働かせて現実逃避を計る。
だが彼女は逃げてるだけではない。
彼女はあんなに差別されて辛い現実を生きているのに信じ難い程イノセント。
演じるキリアンマーフィーのおめめ(長い睫毛に縁取られた)がキラキラと輝き、怖い程のイノセントパワーを発する。
他人を差別したり不寛容さは微塵もないのに、自分が認められないモノ(銃、暴力、男性社会的なマチズモ)にはNOという態度をかたくなに貫く。
女スパイ的なセクシーな扮装で、香水を振りかけて敵をやっつけていくキトゥンの妄想映像は爆笑。そんな具合にいつでもユーモアも忘れない。

世界が複雑となり、どこかの世界で血が流れ報復が繰り返される。
たとえ戦争が無くても、複雑化した社会では人々はいがみ合い人間関係は荒みつつある(ようにみんな感じて不安になり、その不安がまた連鎖して黒い渦を作る)
そんな社会に必要なのは、銃や爆弾や暴力、そして差別や不寛容ではない。
キトゥンのような優しさとユーモア、そしてしなやかさだとつくづく思った。
男たちの言う「やられたらやり返せ」「真剣さが足りない」etc...そんな社会はうんざりだ。監督だってそう思って、あんなにハッピーなエンディングにしたんだと思う。
怒りよりも愛を!!



キトゥンとパパのエピソードは短いながらもいいです。
母親探しで父親が見つかったと喜ぶキトゥン。
テーマがテーマだけにここはやはり「父親」なのだと思う。


キリアン・マーフィー、演技上手すぎ(笑)
演じてるように見えない、「キトゥン」そのものでした。
彼は「バットマンビギンズ」しか見た事ありませんが、Wクレイブンの「レッド・アイ」(日本未公開になっちゃうの!?)ケン・ローチ監督の新作、「28日後」で組んだDボイル監督の新作に出たりと期待の俳優。
あのキラキラお目目は無垢(キトゥンと狂気(「バッドマンビギンズ」のスケアクロウ)が同居してる。
イアン・ハートのハゲっぷりが吃驚でした(ハゲ・薄毛フェチの私には喜ばしいのですがが)「バックビート」でジョン・レノン演じた時は髪フサフサだったのに、たった10年の間に彼の頭に何が・・・



| 映画*H | 00:56 | comments(6) | trackbacks(13) |