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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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トリコロール/赤の愛*94フランス/ポーランド/スイス
トリコロール/赤の愛
トリコロール/赤の愛

Cast*イレーヌ・ジャコブ/ジャン・ルイ・トラティニャン/サミュエル・ル・ピアン
Direcotr*クシシュトフ・キェシロフスキ


監督の「イレーヌ萌え!!」って魂の叫びが聞こえます(死)
そしてジャン・ルイの退官判事はオレ、そしてそして若い判事志望の青年は俺の生まれ変わりでイレーヌと結ばれるんだぜ、みたいな(殴)
非常に不謹慎な感想で、真面目な本作に対して失礼だと思うんですがそんな感想ばっか頭にぐるぐる廻ってこの映画は終わりました。
なのでちょっと居心地の悪い映画だったのは(私にとって)否めません。
いや、自己投影するならもっと笑わしてくれるならいいけど、シリアスにやられちゃうと、、、ねぇ(何)

退官判事が盗聴してるのは「愛に関する短いフィルム」を凄く彷佛とさえる。
この理屈が非常に卑劣で愚かしい。
つまり退官判事の人間性ってものを物語っている。
けれど映画を見て行く内にこの人は非常に繊細で、繊細さ故に歪んでいったのがわかる。
そういう部分を見てるとやっぱりこの退官判事って監督の姿でしょ、ってなる。
そんな繊細で純粋故に歪んでしまった人がイレーヌで癒され再生するんですよ、まさに監督のドリー夢です(笑)

劇中に若い判事志望の青年が出てきて、この人なんなのかしら、と思ってたら最後であーなる訳です。この判事志望青年、どー見ても退官判事の生まれ変わり(生きてるけど)もう1人の退官判事の姿です。

そんなこんなで監督のドリー夢っぷりが遺憾なく見せつけられるこの作品。
世界の巨匠も「萌え」には勝てず、冷静な視線を見失っちゃうのだなぁと教訓になりました。イエッサ!
| 映画*T | 19:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
ポーラX*99日本・スイス・ドイツ・フランス
ポーラX
ポーラX

Cast*ギヨーム・ドパルデュー / カテリーナ・ゴルベワ / カトリーヌ・ドヌーヴ / デルフィーヌ・シュイヨー / ペトルータ・カターナ / ミハエラ・シラギ / ローラン・リュカ
Director*レオス・カラックス
原作*ハーマン・メルビル「ピエール」


カラックスは「汚れた血」を高校生の時見てそれ以来、心の映画となりました。
疾走するバイクや、ジュリーデルピーの無表情な白い顔が今でも忘れられない。
でも次作の「ポンヌフの恋人」はなんだかよく理解できなかった。
そしてやっと10年後に「ポーラX」を鑑賞。

この人はやっぱり変わってなかった。
私も「大人」となってしまった今、この映画を見ると無謀だなぁ、、、と言うよりカラッスク自身が大丈夫かと心配になってくる(高校生の時はそんな心配しなかったけど、だって目線が近いような同じ若さを感じたから)
でも日本来日でインタビューの時「今まで自分と同年代の俳優と仕事をしてきたけど、今度はベイビーたちと仕事をした」を言う言葉通り、年長者としての目線をこの映画から感じる。でもその目線は決して上から見下ろす「大人」の視線じゃなくて「大人」なのに彼ら若者、未成熟な者へ対する共感共鳴だ。ここが彼のすごい所であり心配すべき点(いらないお世話)でもある。

主人公と周囲の人間関係(特にローラン・リュカ演じる従兄弟の存在が私には理解できなかった)は理解できない部分もあるけれど、ラストシーンの鮮烈さは「汚れた血」と対照的でありながら似ている。
疾走できない世界の果てにぶちあたる主人公。
その苦しさともどかしさ。こんな感覚を持ち続けているなんて危険すぎる。

ただただ「未熟」であるが故の美しさと愚かしさ。
それをこんなに美しく鮮烈に描くカラックスが私は心配です(だから余計なお世話だ)


次のカラックス作品はいつ見れるのかな・・・・
誰が言ったか知らないけど、まさにカラックスは映画の申し子だと思います。
| 映画*H | 18:52 | comments(0) | trackbacks(0) |
バブル・ボーイ*01アメリカ
バブル・ボーイ(字)
バブル・ボーイ(字)



Cast*ジェイク・ジレンホール/マーリー・シェルトン
Director*バリス・ハイズ

見たい見たいと思いつつやっと鑑賞。
人種差別、障害者、カルト教団、動物虐待、フリークスと見せ物小屋etc...などなどちょっとキワどいブラックジョーク系のネタが多い本作。
だけどそんなにドギツくないのは、先天性免疫なんとか(ちゃんと覚えてろ)でバブルの中でしか生活できない純真なジミーがひたむきでまっすぐだから。
大好きなクロエを求めて外の世界へ飛び出すジミーはみんな応援せずにいられないと思う。
それに割とドカンドカンくる笑いと言うよりクスクスとクル笑いだと思うし。
なんかちょっとヘン、そのヘンさ加減を笑ってください。

ちなみにラストシーンでやっとジェイクは普通の見てくれで爽やかに現れます(笑)
劇中の変な頭や服のセンスも好きなんだけどね。
っつーかギター持って歌ってるシーンがあるんですが、あれは本当に歌ってるの?
口パクでないとしたら結構歌、上手いと見た(器用だねぇ)

日本人として気になったのはラストの方で双児の中国人お婆ちゃんが登場するのですが、頭、日本髪結ってないか!?それ、中国人の頭じゃないですから!
途中でも変なアジア人(中華系)が出てくるシーンがあったけど、所詮日本人も中国人もアメリカからみれば一緒らしい(笑)
ジェイク主演の「デイ・アフター・トゥモロー」でもトンデモない東京が出てきたし。
あれには呆れを通り超えて爆笑した



| 映画*H | 18:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
こねこ~旅するチグラーシャ~*ロシア
こねこ〜旅するチグラーシャ〜
こねこ〜旅するチグラーシャ〜

どうらや文部省認定映画らしいです(笑)
どっかのペンギン映画みたいにネコがしゃべったりしないのでとってもいいです(笑)
そしてすごくロシア映画っぽい雰囲気(そりゃロシア映画だから)

シンプルなストーリーではあるのですが、一つ一つのエピソードがいいなと思わせます。
主軸となる子猫の飼い主家族の他に、中盤でネコ青年がでてくるのですが、この人いいです。渡部あつろーをむくませたようなとても日本人受けする容姿で、個性的なネコたちをまとめてます。
このネコたちがすごい芸達者で、青年に従順かつ愛を持ってます(もちろん青年も)
青年とネコたちをみてるだけで和みます。
ちなみにこの青年はネコの調教師だそうです。

ロシアが誇るネコサーカス。
ネコを調教しちゃうなんてすごいね。
| 映画*K | 01:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
メゾン・ド・ヒミコ*日本
メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)
メゾン・ド・ヒミコ 特別版 (初回限定生産)


割と評判いいようですが、私は微妙だなぁ〜〜〜と感じました。
なんでしょう、洋画ばかり見てるからかな?とか色々考えたのですが、なんかゲイの描き方が画一的に感じたし、そもそもオダギリジョー演じるハルヒコとヒミコが恋人(疑似親子?)同士に見えないのがちょっとねぇ、、、、と感じる。
内容的にも映像的にも寓話的なので寓話なら寓話でそれを通して欲しいのですが、そうでもない。この微妙さ、中途半端さはなんなんでしょう。

ラストシーンを見ると、男女の関係(ヘテロの)って結局セックスに結びついてくる訳だけど、相手が同性愛者だとそうもいかない。
セックス抜きの愛情関係を少しうらやましそうに見てる西島秀樹が印象的だった。

オダギリジョーはすごい綺麗でした。
これは本当にびっくり&うっとり(笑/おしりちっちゃい、腰細い!)
オダギリジョー出てなかったらこの映画、酷いと思う。
男も女も中学生もナチュラルに誘ってしまう自然体演技。
ヒミコ役の人は威厳はあるけど、ゲイには見えない。ゲイを超えてる存在って感じでもないし、、、、と言うかもっとヒミコをフューチャーすべきでは?って主人公が娘じゃ仕方ないか。
娘は悪くないけど、これだと橋口監督の「ハッシュ!」のヒロインの方がいい(何故か見てる最中、この映画が浮かんだ)
| 映画*M | 01:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
トーク・トゥ・ハー*スペイン2002
トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション
トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション

Cast*レオノール・ワトリング/ハヴィエル・カマラ/ダリオ・グランディネッティ/ロサリオ・フローレス/ジェラルディン・チャップリン/パス・ヴェガ/フェレ・マルティネス/ピナ・バウシュ/カエターノ・ヴェローゾ
Director*ペドロ・アルモドバル


ペド監督にしてはまとまりすぎてる感じがして異常な題材に関わらず、彼の作品群の中では印象が薄いのはどういう事だろう。
なんと言うか、一度に沢山の題材を詰め込み過ぎた感じがする。

映画で重要なテーマとなってくるのがいくつかあって、自分が気付いた限り、
『意識のない者への愛、独占欲、エゴ』
『ゲイ、ヘテロを超えたセクシャリティの曖昧さ及び愛』
この2つ。

ただ私は2番目のマルコとペニグノの関係にグッときてしまったが、一般的には1番目の植物状態のプリマンドンナへのペニグノの純粋故に狂気じみた愛がメインと考えられているらしい。
私が気になるのは、この2つのテーマは一緒にやらなければいけないのかなぁと思いつつも、ペニグノの不思議な性格を現す為にも必要だったような気もするし、でもなぁ・・・って思いが強い。
このあたり、狐につつまれた感じがする。


ネタばれあり




ペニグノはあんな事をしでかしてそれが当たり前と思ってる時点で頭がヤバいと思う。
だけどあまり無気味にならないのは役者の力量と、脚本で丁寧に描かれるペニグノの性格描写だと思う。ペド監督は今まで何度も「純粋すぎて危険」な男を描いてきたが、ペニグノはそんな今までの監督の萌キャラ(笑/だって今まで演じてきたのがバンデラスとか割と顔が整った男優にばかりやらせてたから)系と異なり、もっと身近でリアルだ。
そしてもう1人の主人公としてマルコがいる。
彼はかなり普通の感覚を持っているが、ペニグノと同じものをもっている。
それは「男らしさ=マッチョイズム」がない。
既存の男らしさがない時点でこの2人はある意味自由だと私は思う。
演劇を見て涙を流す素直さがある。

ペニグノはプリマドンナを愛していたからあんな凶行を行ったが、結局本当に心を通じ合わせる事ができたのはマルコだった。
だから私はプリマドンナとペニグノのラブストーリーとは到底思えない。
いや、愛って言うのは元々一方通行で幻想みたいなもんだからこんなもんかもしれない。
だとしたらペニグノとマルコの間にできたものは一体何なのだろうか。
これは新しい絆なのだろうか。
私は刑務所内で自殺を計る前に、ペニグノがマルコに「愛してる」と伝えるシーンが一番好きだ。
なんて切なく美しいシーンなのだろうと思う。
ペニグノは孤独じゃなかった。
それだけが救いだ。
| 映画*T | 01:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
チャーリーとチョコレート工場*06アメリカ
チャーリーとチョコレート工場
チャーリーとチョコレート工場


今更ながら鑑賞。
同監督の「ビッグ・フィッシュ」が個人的に好みじゃなかったから、コレもどーかなーと思ったけどこっちは好みでした。
最初、ウォンカさんの行動が全く意味不明だったんだけど、結局ウォンカさんはチャーリーと同じ子供なんだよね。身体は大人だけど(ってか全然20年前と変わって無いんですがウォンカさんは一体いくつなんだ)

この映画で楽しいのはやはりウンパ・ルンパだと思います。
奇抜な工場で労働する彼らはかなりシュール。この発想なかなか思い付かない。
そんな彼らがシンクロナイドスイミングしたり、キッスやディープパープルばりにロックを歌ったりと笑える。
あとチャーリーのおじいちゃんがナイス。
ジョニーディップはとうとう演技派若手俳優(もう40だから若手じゃないだろう)からイザベル・アジャーニ的イロモノ演技派へと進化したようです(笑)

なんか俳優たちに変なCG加工されてるような感じするんですが、これわざとでしょうか。
特に子供たちの顔がキモイ。
そしてサルマンさまなお父さんはウォンカさんじゃなくてもやっぱり怖いでしょう。

| 映画*T | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
愛に関する短いフィルム*88ポーランド
愛に関する短いフィルム
愛に関する短いフィルム



監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ
出演:グラジナ・シャポウォフスカ、オラフ・ルバシェンコ、ステファニア・イヴィンスカ


シンプルな愛の形。
覗く男と覗かれる女。

最初は覗いてる男が変態っぽくて気持悪いと感じたが、この青年は根本的な親の愛を知らないのだ。だから愛しかたも愛され方もわからない。
不器用とかそんなんじゃない。
そんな青年が「愛してる」と言う。
女は愛なんて幻想だとせせら笑う。
女は違う男たちとまるで寂しさや孤独を埋め合わせるように情事を重ねる。
愛なんて幻想だと思ってるからだ。
私も愛は幻想だと思ってたし、今でもそう思ってる。
まるで雲も掴むようなものだ。
だから青年が「愛してる」と言った時、おかしいと思った。
親の愛すら知らないのに、何をもってこの子は「愛してる」なんて言えるんだろう、と。
まして女は青年よりも10才以上も年上で、いつも違う男と情事を重ねるような、誠実とは言えない女。

だけどラストシーンに至るにつけて、分かった。
見つめること。
ただ見つめる事。
それは立派な「愛」と言うものだ。
女が男と情事をしようとすると、伏せられる青年の目。

「何が欲しいの?」
くちづけたいのか、セックスをしたいのか青年に問う女。
「何も」
何もいらないと言う青年。

無償の愛とは違う。
何故なら愛された事も愛する事も知らないから、どうすればいいのか青年はわからない。
セックスが無意味なのも女を1年も見ていれば明らか。


美しい映像と音楽。
少ない台詞と押さえられた演出。

切なくて美しい映画。
クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品を見続けようと思った。
| 映画*A | 22:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
迷宮の女*2004フランス
迷宮の女
迷宮の女


映像、演出、俳優達、どれをとっても楽しめるフレンチサスペンスです。
テーマは多重人格とギリシア神話の「ミノタウルス」。
犯人が捕まったシーンから始まるのですが、そこに彼女の担当となった精神科医、彼女を捕まえる事となった刑事と3つの視点が上手に絡み合い、ラストへと進みます。
この進み方が本当に上手くて感心しました。ぜんぜんこんがらかっていない。
そしてラストを知った上で思い起こすと、「なる程」と成る訳です。
ちゃんと伏線張られているので「そりゃないでしょ」って感じもしない。

「タクシー」シリーズで刑事役だった人が吃驚する程カッコよかった・・・・


所でこの監督、どんな人なのかしらと過去の作品を検索したら、ヴァネッサパラディ主演の「奥様は魔女」、アメリカのテレビドラマ「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」の一部、これまたアメリカのテレビドラマでディヴィッドドゥカブニー出演のエロティック系ドラマ・・・・・一体どんな監督なのかさっぱり予想が(笑)「ウォンテッド Mr.クリスマス」っつーフランス映画も撮ってて、コメディかと思ったらサンタが変質者だったと言うミステリー映画らしい・・・・(凄い発想っつーか設定だけで怖いんですけど)
余り作品数がないだけに次作期待です。
| 映画*M | 01:07 | comments(0) | trackbacks(0) |
美しき運命の傷痕*2005仏+伊+ベルギー+日本


Cast:エマニュエル・ベアール、カリン・ヴィアール、マリー・ジラン、キャロル・ブーケ、ジャック・ガンブラン、ジャック・ペラン、ギョーム・カネ、ミキ・マノイロヴィッチ、ジャン・ロシュフォール
Director:ダニス・タノヴィッチ
原案:クシシュトフ・キェシロフスキ


クシシュトフ・キェシロフスキって大変人気がありますよね。
私自身はと言えば「トリコロール/青の愛」「ヘヴン」(これは監督が違うけど)しか知らないのでそんなに思い入れとか無く見てました。

とにかくオープニングの鳥のシーンがかなり異様。
そのシーンでかかる音楽も凄い。
ヒナが他の卵を次々と落としていく様・・・・怖い・・・でもそのヒナも巣から落ちてしまう。すると出所したばかりの3姉妹の父親がそのヒナを巣に戻してあげる。
巣に戻ったヒナはまた残りの卵を落として行く・・・そして親鳥の餌を独占して成長する・・・んだろうな。
これも「運命」で父親に巣に戻されたのは偶然であり運命・・・・でもほかのヒナたちは卵のまま殺される「運命」・・・・おおおぉおお怖い・・・・

些細な誤解から生じた悲劇。
それが娘たちの人生に影響を及ぼしているのは彼女たちを見れば明らか。
特に長女の嫉妬を淡々と、かつねっとりと描写する様は本当に怖いですから!
演じてるのがエマニュエルベアールなだけに怖さ倍増。
同じ場所で過去の母親とまったく同じ事をしているのも・・・・運命なんでしょう。

フランス映画らしい、とよく評されてますが私は全然そうは思えなかった。
まぁ人によってフランス映画の定義も違うので、私が思うフランス映画らしさとはなんか異質でした。あーーーでもひと昔前のフランス映画の感触ではありますね。
これは多分監督の性質なのだと思うのですが、内容の割には硬派なイメージを受けました。まぁ「運命」と「偶然」がテーマだからね。

一番身近に感じられた「運命」と「偶然」のシーンはラストにある車掌が電話番号を書いてるシーンかな。2女はもうあの電車に乗らないのかも知れない。そうしたら車掌と彼女を繋ぐものは何もなくなる。せっかく臆病な彼女を包み込んでくれる人かもしれないのに。こーゆーのは本当にどうしょうもない。

ラストの母親の言葉は強烈。
再生と言うより、地獄を見たね。
あのシーンも空気自体が本当に寒々しくて救いがいの無いラストに見えた。
あそこまでくると、一体何が彼女をそうさせたのか。
そーゆー映画じゃないけど、一体誰が悪いのかと考えると私は母親だと思ってしまう。
(友人はセバスチャンだと言ってたけど、子供だった事を考えるとそれは無理もないと思う。まぁ確かに悪いけど)何故夫の話を聞かなかったのか、信じなかったのか。
彼女の価値観(両親とか)なのか、それともすでにあの頃から夫婦が不仲だったのかと思う。
そして友人の言葉「トラウマだらけの人しか出てこない」
ホント、その通りです。
セバスチャンも結局、3女と一緒でジジコン(ファザコン?)だったし(本屋の店主)
それにしたって君、初対面の女性に(しかもカフェ)いきなり詩なんて朗読したりストーキングしたりすればそりゃ誤解されるよ。少年時代あんな騒ぎ起こしといてこの人は全く変わって無い。少しは学習した方がいいと余計なおせっかいながら思うよ。

| 映画*A | 23:40 | comments(0) | trackbacks(0) |