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Ninth日々観た映画についての記録と備忘録
2006.02.28 Tuesday
イン・ドリームス/殺意の森
イン・ドリームス/殺意の森 出演:アネット・ベニング/ロバート・ダウニー・ジュニア/エイダン・クイン/スティーヴン・レイ 監督:ニール・ジョーダン 1998 オープニングの水に沈む街のシーンがとにかく美しく、全体的にジョーダン監督らしく映像はかなり綺麗。 主人公クレアの娘の学芸会(?)シーンとか幻想的なんだけど、サイコ的なホラー感があってそれだけで私はお腹いっぱい。 アネットベニングの声演技もなかなか上手いです。 !ネタばれ! ラストでヴィヴィアンが誘拐した少女とクレアで家族を作ろうとするのですが、なんとなくジョ−ダン監督作の「インタビューウィズヴァンパイア」を思い出す。 ヴィヴィアンの人物造型はなんだか薄っぺらいし、セクシャリティーも曖昧で昔の映画に出てくる変態の犯罪者(「殺しのドレス」「クルージング」とかゲイで殺人者系って昔の映画は多かったし)みたいであんまりだと思う。 しかもそんなあんまりな役を一度はアカデミー男優賞ノミネートされたロバートダウニーJRが演じてしまうのが一層切ない。 ダムのおいかけっこシーンなんて映画全体の雰囲気ブチ壊してるし。でも水の中でクレアが娘と対面するシーンは本当に綺麗。ジョーダン監督は美少女選ぶセンスが高いと思う。(少年もまぁ上手いけど、、、「マイケルコリンズ」のジョナサンリースマイヤーズとか、、でも少女の方が花がある) 2006.02.28 Tuesday
私の秘密の花
私の秘密の花 出演:マリサ・バレデス、ファン・エチャノベ、ホアキン・コルテス、ロッシ・デ・パルマ、ほか 監督・脚本:ペドロ・アルモドバル 1995年/スペイン映画 ペド監督にしては全然エロも悪趣味もホモもおかまも出て来ません。 かなりメロドラマチックな雰囲気はあるのですが、昼メロとは一線を画する深みのあるストーリーと美しい映像。 ペド監督作品ってある時点からセンスがグンとよくなるのですが、この映画はかなりハイセンス。それもとんがった系じゃなくて成熟したセンス。 主人公レオの真っ赤な服やブルーが印象的。このブルーって色が日本ではあまり使われないような色味(シアン系の強くて彩度が高い色)なんですが、それが凄く合っているのは、気候の違いなのか(東洋人はあの色見は合わない) 偶然同じ日に見た「神経衰弱ぎりぎりの女たち」と通じるのはヒロインが愛する男のタイプ。でもこの漠然とているけど冷淡な男像って私はかなり頷いてしまうのですが。 レオが睡眠薬でふらふら状態で、学生デモの群集の中でアンヘルに抱き締められるシーンがとても印象深い。全然内容違うけど、「ラストタンゴインパリ」を思い出した。 フラメンコ見た後に人気のない歩道で大柄な身体で踊るアンヘルもある意味天使みたいだ。 レオと母親と妹(ロッシ・デ・パルマが普通に美人でびっくりした)のやりとりとか、田舎に戻る途中での母親とレオのやり取りがいい。 「一生懸命育てたのに」たったこれだけの言葉なのに、役者の演技も相まって母親の愛情の深さを感じる。 この母親役が「マタドール」でエバのステージママ役やってた女優さん。 「マタドール」でも口煩い母親役だったけど、アンヘル(Aバンデラスが演じてる方の)の偏執狂じみた母親と違って、ちゃんと娘の事愛してやってるのがわかる母親なんだよね。それが時を経てまたこの「私の秘密の花」で登場したような錯覚をする。 ペド監督作品ってこういうリンクする登場人物像が多くて何か楽しい。 「マタドール」のバンデラス演じるアンヘルは透視(?)能力があって、人が殺される場面をいつも見てしまう。教会が苦手で雲を見ると目眩を起こしたりと名前の通り「天使」をモチーフにしてる人物像だと私は思ってるんですが、「私の秘密の花」の大柄なアンヘルもある意味天使だと思う。食べる事が好きで、ロマンス小説に憧れてて、豊かさを象徴する大柄な身体なんだけど軽やかに踊れる。 ペド監督作品にしては珍しく善良で優しくて包容力のある男だし。 な〜んて深読みしながらペド監督作品を楽しんでる(笑) 2006.02.26 Sunday
セクシリア
セクシリア【字幕版】 監督&脚本*ペドロ・アルモドバル 出演*セシリア・ロス/イマノル・アリアス/エルガ・リネ/フェルナルド・ビバンコ/マルタ・フェルナンデス・ムロ/アントニオ・バンデラス 1982*スペイン 色情狂でロッカーのセクシリアと皇太子とそれを取り巻く変な人たち、、、(また変な人たちか・・・・) 日本で見れるアルモドバル最古の作品。 「私の秘密の花」を見た後だけにそのジョン・ウォーターズばりのオバカでお下劣、キッチュな世界に驚く。でも当時のスペインのカウンターカルチャーとかは結構興味深い。 NYやベルリンとも変わらない若者やバンド。スペインってそういうイメージがなかった(ロックとか)だけに面白い、と言うか監督自らお下劣オカマロッカーとして登場するシーンが一番笑えます。歌詞がアホで下品すぎ(笑) 父親に毎晩レイプされる娘とかニンフォマニアな主人公やゲイの皇太子とかそういうエッセンスがありながら意外とエッチなシーンは少ない。(笑)ボカシがセシリアロスの3Pシーン(ちょっとだけ)とバンデラスの部屋のポスターだけ(部屋にぼかし入ってる映画なんて初めて見ました/笑)なんだから(笑) 何故かビデオのパッケージにでかでかと「アントニオ・バンデラス主演」なんて書いてあったのですが、これ全然嘘です。端役です。でもかなり笑えます。「マタドール」でもエスパー少年(青年?)演じたけどここでも犬並みの嗅覚を持つテロリストという設定だけで爆笑モンの役です(笑) 2006.02.26 Sunday
マタドール 〜炎のレクイエム〜
マタドール 〜炎のレクイエム〜 監督脚本/ペドロ・アルモドバル 出演 アサンプタ・セルナ/アントニオ・バンデラス/ナチョ・マルティネス/エヴァ・コーボ/フリエタ・セラーノ/エウセラ・ポンセーラ/カルメン・マウラ 1986スペイン 殺人に見せられた男女の危険な愛の行方と、錯綜する周囲・・・ 監督相変わらずかなり突っ走ってます(笑) アルモドバル監督にしてはダークで重々しい雰囲気で(どんなにシリアスな話でもユーモアとかアルモドバル監督作品には感じるから)意外にも思える。 でも見てると段々、この次に撮る事となった「欲望の法則」の前フリにも思える。 殺人に見せられた男女が惹かれるお話なのでこの二人をメインに撮るべきなのですが、彼らの周囲にいる人物たち(主にバンデラス演じるアンヘル)を妙なタッチで(アンヘルの超能力とか何故かきのこに偏執してたりとか)描くからそっちに気がいってしまう(笑)肝心の主役がなんか印象薄いんです。 特にラストシーンはギャグか?!と思ってしまうオチだと思うんですが、究極のエロとメロはお笑いと同じだと私は思うのでアレはありで全然アリだと思うのです、この甘さは私が監督をひいきしてるからなんですが。 「欲望の法則」でアントニオ(バンデラス演じる役名)は凄い独占欲を見せた訳ですが、あの独占欲はパブロと一心同体になりたいという究極の独占欲だと思う。 そんなの誰が考えても無理な訳だけど、それを本気で願う人を描いてしまうのがアルモドバル監督だと思う。で、「マタドール」でもそれは一緒でマリアとディエゴはそれを願う。それがラストで唐突に出て来た「日食」と言うキーワードなのだと思う。(殆ど機能してなかったけど)マリアとディエゴの一心同体になりたいと願う激しい情慾と二人を繋げた殺人は全然関係ないのに、それを一緒に語ろうとするのは無理がある。 だからこのストーリーは破綻している。だけどやっぱり私はこの奇妙でいびつな物語りが好きだったりする。 映画は曖昧にしか示さないのですが、謎な点。 ●きのこの意味(笑)しかもこのきのこが毒きのこだと気付くのがアンヘルと警部って所に私は何か監督の思惑を感じる(笑) ●マリアはディエゴの殺人癖を知っててそれを真似た??? ●アンヘルの超能力はいつでもどこでも色んな殺人を見れてしまうのか この映画の何が好きって色んな深読みができてしまう点だと思う(笑) 「欲望の法則」で主役だったエウセラ・ポンセーラがとっても私好みのエロさで(笑)しかもバンデラスをいやらしい目で見てて爆笑。 あのハゲそうでヤバい頭髪と冷たそうな青い目が素敵だ 2006.02.26 Sunday
海を飛ぶ夢
海を飛ぶ夢 Director*アレハンドロ・アメナーバル Cast*ハビエル・バルデム, ハビエル・バルデム, ベレン・ルエダ, ロラ・ドゥエニャス, マベル・リベラ, クララ・セグラ 2005*スペイン 「尊厳死」がテーマです。 そのテーマの重さから見るのを避けてたのですが、なんとなく見ました。 そして見てよかったと思いました。 テーマは確かに重いです。でもイマジネーションあふれる映像(主人公は歩けないに関わらず、頭の中で空中飛行するイメージをするのです)や何度も出てくる主人公が事故にあい、生と死の狭間を漂った映像が悲しくなる程美しいのです。 主人公は家族や周囲の人間から愛されてます。そして頭のいい人です。 でもひたすら死を望みます。 何故そんなに死にたがるのか映画でははっきりと描かれていません。 でも私は少し共感しました。 「尊厳死」という言葉通り、主人公は人間としての尊厳を保ちたかったのかな(行きたい場所に誰にも助けられず歩いたり、好きな女性を抱き締めたり)とか周囲にどんなに生きて欲しいと望まれてもどうしても死を望んでしまう自分が許せないのかな、とか。 映画中にも『「尊厳死」なんて「自殺」と変わらない』と言われるシーンがあるのですが、その辺の問題も深く関わっているように思いました。 「テシス 次に私が殺される」から好きな監督でしたが、こんなに成熟するなんて思ってもみませんでした。 次回作が楽しみです。 2006.02.21 Tuesday
パズル
パズル スペイン*1999 監督:マテオ・ヒル 出演:エドゥアルド・ノリエガ/ジョルディ・モリャ/ナタリア・ベルベケ/パス・ベガ 「テシス/次に私が殺される」「オープン・ユア・アイズ」製作チームなので見たけど・・・かなり微妙。 オープニングの何か起こりそうな雰囲気や音楽はとてもよかったけど、話が進むにつれてとほほ感が進行。特に黒装束の集団にノリエガが追われるシーンは余りのアレさに目が点に(笑)なんとなく日本のオタク的なものと通じるものがあって、監督は日本オタクカルチャーに関心があるのだろうか。 映画はスペインのお祭り時期に始まるのですが、そのお祭りがスペインらしくて見てて楽しい。あとは普通の役を演じてるノリエガ(笑) ネタばれ ノリエガ(役名覚えてない)とカエルが結局対決する事になるんだけど、もっと男二人の因縁の対決(?)みたいな熱いわだかまりが合って欲しかった(笑) 2006.02.19 Sunday
バタフライ・エフェクト
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション バタフライ・エフェクト 『ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる』 初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ。 主人公の青年は記憶障害を持っている青年。 ふとした瞬間の記憶が抜け落ちてしまうため、治療として子供時代日記をつける。 映画は少年の7歳あたりから始まり、7年後、そして大学生としてそれなりに人生を楽しんでいる現代へと飛びます。 しかしある時幼少時の日記を見た事で、拭い難い悲劇を思い出してしまいます(記憶障害なので覚えてなかった) ・・・・・・・う〜〜ん、ストーリーの説明がとてもしにくいです。 ジャンルもこれって何になるんでしょう。SF?ラブストーリー?サスペンス??どれもそうであってそうでないような。少し『ドニー・ダーコ』を思い出した。 かなりテンポが早くスピーディー、そして見てるこっちが驚く展開に、主人公のやってる事の矛盾点は気にならない。 例えば刑務所のシーンがあったのですが、あの後主人公は刑務所内から消えちゃったのか とか、ラストの選択をした事でだからってエイミーが幸せになるとは限らないのでは?とか、なんで過去に飛べるの?それって超能力?とか、まぁ考えれば考える程不思議な点もあるのですが、それを補うスピーディーさがあります。 面白く感じたのは、この話にでてくる主人公やその周囲の若い子たちはみんな、ハリウッド映画でよく出てくる(例えば「アメリカンパイ」とかこの手のティ−ンコメディ系)学生たちとは全然違う。もう小さい頃から不幸で、全然楽しそうじゃない。 主役を演じたアシュトン・カッチャーと言えばデミ・ムーアの若い恋人(もう結婚したのかな?)であり、モデル出身のティーンのアイドルだそうですが、その一方でレストランを3店くらいプロデュースさせて成功させて、本作の製作を受け持ったりと若いのに商才のある人でもあります。 そんな彼がちょっと変で(記憶が飛ぶ役だから変なのは当たり前だけど)暗い過去を持ってて(ネタ晴れになるので伏せます)大学のルームメイトはモロマリリンマンソン信奉者みたいな人で、頭はいいけどもっさりした学生の役をやってて不思議(しかもキャンパス内のスノップ軍団(?)に入った時のイケてなさと、あまりの不似合いさに笑いそうになる) 役者としての彼がどうなのかはよくわかんないんですが、こーゆー作品やキャラを選ぶセンスはやはり商才があるんだなぁと変な感心をしたり(笑) ラストは切ないけど、綺麗な終わり方 2006.02.16 Thursday
ハリー見知らぬ友人
ハリー、見知らぬ友人 サイコサスペンスだけど、独特のユーモアがあります。 主人公である、フランス語講師で3人の幼い娘を持つミシェルはハリーと言う男とトイレで会う。初対面がトイレって映画ではよくあるけど何か変だと思う。しかもハリーは握手を求めるんだけどその手が水で濡れてる。喋ってる最中も拭けばいいのに、手をぶらぶら。私がトイレした後濡れた手をぶらぶらしているのが嫌いだからかもしれないけど、ハリーのちょっと(本当はだいぶ)変な部分を顕わしていると思う。 このトイレのシーン、妙に白っぽくてSFチックで不思議な感じがする。 見ていてとても謎だったのが、ミシェルはハリーを覚えて無いけどハリーはミシェルの事を凄く知っている。それ自体は不思議でもないんです。単にハリーが偏執狂だとかそうとらえられるから。だけどアレ?と思ったのはミシェルの父親がハリーを知っている所。 なのにミシェルはハリーを覚えてない。 何かひっかかってたのですが、他のレビューを見てたらハリーはミシェルの願望であり、「ファイトクラブ」と比較してるレビューがあり、納得しました。 ただのストーカー映画にしては変だと思ってたのですが、なる程。 ハリーの恋人の存在もまた不思議なんですよね。 男にとって都合のいい女、って言うよりも犬っぽい。つまり実際に人間として存在えないタイプなんですよねぇ。よく寝てるし、彼女は犬っぽい。 2006.02.14 Tuesday
欲望の法則
キャスト:エウセビオ・ボンセラ、アントニオ・バンデラス、カルメン・マウラ 監督&脚本:ペドロ・アルモドバル 1987年/スペイン映画 ■ すっごい、これは「バッド・エデュケーション」の原形ですね。 「バッド・エデュケーション」に繋がりのある人物造型があって、また作っちゃうって事は両映画の中の何かがアルモドバルにとって忘れられないんでしょうねぇ。 何となくそれは神父と少年、年長の男と少年、、、みたいな本当は正しく導くべき人間が自分よりも遥かに弱くて頼り無い生き物を喰い物にする、いわゆるロリコン的な部分が監督にとってひっかかるのかしらと思う。 ただだからと言って、年長の男がただの変態(まぁ変態だけど)みたいな描き方をしないんですよね、この監督は。「バッド〜」でもガエルに振り回されて利用される哀れな中年男とか少年に邪な欲望を募らせる神父とか変態なりに悩んでるし(変態であってもその悩みの描き方に私はグッときた、本当に監督は変態を描くのが上手い) 映画のクォリティーで言うなら「バッド・エデュケーション」の方がスマートでより奥深いものだと思うのですが、個人的情緒面で言うと私はこっちの方が好きな感じがします。 とにかくトンデモ設定が次から次へと出て来て、場面場面の繋ぎもたどたどしいのですが、熱に浮かされたような激しさと勢いがあって好きなんです。 特にラストシーンは悲しくて切なくて、ちょっと放心状態でした。 ストーリーを語ろうとするとすべてネタバレになるのがもどかしい。 ■ バンデラスが凄い!ラブシーン頑張ってる!(笑) 彼の挙動不振気味な目つきや表情が凄くこの役には活かされていると思います。何故かハリウッドで「ラテン2枚目」扱いに普段から私は頭を傾げてたのですが(バンデラスファンに喧嘩売ってるわけじゃないですよ)こーゆー妖しい役が本当に似合う。 やっぱり男たるもの白ブリーフだと実感。 ■ 「バッド・エデュケーション」との共通事項(メモ) *主人公はゲイの映画監督(「バドエデュ」のエンリケと性格はほぼ一緒。いい人だけどエゴイストでひとりよがり。容姿や髪型などエンリケと似てて驚く) *主人公の倦怠気味の恋人の名前がファン(この役の人、可愛い系のスパニッシュ美青年風だった。監督はこーゆーあどけなさを残したブルネット美青年が好きなのかしら) *性転換した男、その男は少年時代神父と関係していて、性転換後に会うが拒まれる。 職業は女優。 *情事後、裸で絡み合いながらベッドで寝ている主人公と相手のポーズ ■ネタバレ感想 完全に頭イッちゃったアントニオにつき合ってあげるパブロ。 でもあのラストはパブロにとって辛いと思う、例え身から出た錆とは言え。 パブロの姉の告白シーンで「父親の愛人になって〜〜あの人のためなら死ねた」とか言うシーンがあるのですが、私はこの姉とアントニオはほぼ同じような状態に見えた。 だからパブロもラスト、アントニオを受け入れたんだと思う。 この二人の盲目的に相手を愛する感情って言うのは理解しがたいけど、なんだか可哀想に見えてくる。 アントニオはラスト、自殺をしちゃうのですが、これがヘテロの男だったらきっと相手を殺す方向に向かうんだと思う。 私がショックを受けたのは、頭のイッちゃったアントニオを受け入れるパブロと、盲目的に相手を愛してしまった人間の悲しさなのだと思う。ストーカーなんてされたら普通相手に嫌悪を抱いてそのまま平行線を辿るはずなのに、そうはいかない所がアルモドバルらしいなと思う。 2006.02.14 Tuesday
王妃マルゴ
王妃マルゴ 無修正版 ■ キャスト:イザベル・アジャーニ、ダニエル・オートゥイユ、ジャン=ユーグ・オングラード、ヴァンサン・ペレーズ、ヴィルナ・リージ、ドミニク・ブラン、ジャン=クロード・ブリアリ、パスカル・グレゴリー、ミゲル・ボゼ、アーシア・アルジェント、トーマス・クレッチマン 監督・脚本:パトリス・シェロー 原作:アレクサンドル・デュマ 1994・仏 ■ とにかくキャストも美術もそして6000人が殺されたと言われるサン・バルテルミの虐殺や陰謀、毒殺などなどグロテスクでてんこもりな豪華絢爛さでした。 ただ私は世界史に疎いので出てくる人物たちが多い為、どういう役柄なのか良く分からないで見てました。知ってたらもっと楽しめたと思います。 本当にサン・バルテルミの虐殺シーンはとにかく凄いの一言。そして朝になっていたる場所に投げ捨てられた夥しい程の死屍累々。かなり圧倒されます。 話的には薄いような気もするのですが、とにかく登場人物が皆ヤバイ人たちなのでそれだけでお腹一杯になります。何故路上で荒々しいセックスをしただけでマルゴとモールがあそこまで離れていても愛しあったのか、冷静に考えれば不思議なのですが、そんなのを蹴散らすような熱気でムンムンしてるので半ば納得させられます。 この映画の中で、唯一ダニエル・オートゥイユだけが浮いてる感じがしたのですが、それは映画として必然だった浮き方なんですよね。 みんなヤバイ人たちばっかの中で唯一正常な感覚を持ってる役だと思う。 田舎者って役だったみたいですが、本当に田舎者っぽく見えましたし。 ■ パトリス・シェローだけあって、とにかく美形俳優オンパレードで胸焼けしそうでした(笑)マルゴ役のアジャーニはまさにうってつけ。この役、普通の女優が演じたら哀れで安っぽい役にしかならなかったかもしれない。淫蕩さとか力強さ、儚さすべてが揃ってて本当に綺麗でした。この時40代なのが信じられない。 相手役のヴァンサン・ペレーズはこんなに美形だったのかと初めて知りました。特に半裸で血まみれ、包帯なんてマニアが喜びそうな(?)格好がとても色っぽい。今まで美形らしいけど頭髪が薄い人、なんてイメージでごめんなさいと言いたい(笑)フランスの俳優にしては珍しくスタイルがいい人でした。マルゴとの恋に悶えるのもいいですが、私個人としては、対立してたおっさん(役名とかわからないんです、カソリックの人なのかな?)と分かち合い、一緒にいるシーンがとても好きです。 とっても小さい役だったのですがトーマス・クレッチマンが出ててびっくり。 台詞も少ない役でしたが、ストイックな感じでやはり素敵でした(笑) |