CALENDAR
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
狩人の夜
狩人の夜 (JUGEMレビュー »)
ロバート・ミッチャム
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
LINKS
PROFILE
OTHERS
SPONSORED LINKS

Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
<< 2016年美術館記録 | main | 2016年映画鑑賞 >>
アルティメットエディションにはアメリカンヒストリー、いまのアメリカが描かれていた『バットマンvsスーパーマン 』

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

アルティメットエディション Batman v Superman: Dawn of Justice


2016 アメリカ

◆監督:ザック・スナイダー/Zack Snyder

◆脚本:クリス・テリオ/デヴィッド・S・ゴイヤー

◆原作:DCコミックス

◆製作総指揮:クリストファー・ノーラン/エマ・トーマス

 ウェスリー・カラー/ジェフ・ジョーンズ/デヴィッド・S・ゴイヤー

◆撮影:ラリー・フォン

◆音楽:ハンス・ジマー/ジャンキーXL
◆出演者
ベン・アフレック

ヘンリー・カヴィル

エイミー・アダムス

ジェシー・アイゼンバーグ

ダイアン・レイン

ローレンス・フィッシュバーン

ジェレミー・アイアンズ

ホリー・ハンター

ガル・ガドット

劇場公開版/152分

アルティメット・エディション/183分
今回、劇場版を2回(IMAXと3D)を観た前提でアルティメットエディションについての感想です。

簡単に言うとアルティメットエディションと劇場版では違う作品になっていました。
ここでは劇場版感想と言うよりも、劇場版とアルティメットエディションとの違いを書くつもりなので、

純粋な『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の劇場版感想ではないことが前提です。

なぜこんな形でアルティメットエディションの感想と劇場版の差異を書くのかは、

劇場版とアルティメットエディションで描かれたことの本質が異なり、アルティメットエディションが

アメリカンヒストリーをふまえた上でのいまのアメリカを寓話的・アメコミニケーション的に描いているからです。

アルティメットエディションは183分で3時間3分、劇場版は2時間32分で劇場公開にあたり31分カットされて

いる様ですが、カットされてしまった事により作品の本質すら大幅に変わってしまいました。
カットされた部分は細かい地味で地道なシーンではありますが、その細かいシーンの集まり

こそがレスキュー系のスーパーマンが制裁型バットマンの正義に対するアプローチを疑問視し、

記者らしく追っていくシーンだったり、ふたりの正義や善への対比だったりと重要なシーンでした。
そして一番の驚きは、ブロックバスター系アメコミ原作映画でありながら(このアプローチは既にマーベルが

取得しておりますが、同じアプローチでもスナイダーの描くDC版は更にダークファンタジーとの融合を果たして

いる様に見えました)アメリカ人による「アメリカの歴史」への立ち還り、そして現代アメリカを描いていたからでした。


つまりこれから観られる方も、劇場版を既に観られた方もアルティメットエディションを観てほしい位に

面白い内容になってます(3時間と長いけれど!)

 

ちなみにわたしが観た視聴ソフトについて

イタリア版の日本語字幕・吹替付き。
特典映像、アートブック的な小冊子が付属されていました。
何よりもジャケットカバーがホログラム特殊加工印刷で角度によってバットマン、

スーパーマンに見える仕様で、映画のテーマである善における表裏一体なバットマンとスーパーマンらしい

パッケージデザインです。裏面はカッコいいワンダーウマンのピン。

 


劇場版では次作公開予定であるDCコミックス原作のスピンオフ『ワンダーウマン』及び

『ジャスティスの誕生』続編の『ジャスティス・リーグ 前編・後編』の布石と伏線が目立ってしまい、

タイトルとなっている『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生/

Batman v Superman: Dawn of Justice』ではない印象(例えるなら「ワンダーウマン参上」とか)

を受けましたが、アルティメットエディションではキチンとBatman v Superman: Dawn of Justiceしてました。

劇場版でも描かれていますが、アルティメットエディションではより一層バットマンとスーパーマンの

ヒーローでありながら「善」に対する正反対なスタンスが浮き上がっております。
だからこそ2人が対立し、戦い合わざるを得ない事が理解できます。

 


また、劇場版ではキリスト教的な神話が重要なモチーフとして全面に押し出されておりましたが、

それに加えてアルティメットエディションでは過去において移民たちが先住民族を排除して作り上げたアメリカ、

つまりアメリカ国家建国からの歴史を思わせる事で、ブルース・ウェイン=先住民族を排除して古くから

アメリカに移住してきた「アメリカ人」、クラーク・ケント=地球外から来た宇宙人であり、

人間ではない。その孤独が新しい移民の象徴として浮き彫りになります。

ブルース・ウェインは幼い頃の暗い過去により、西部開拓時代お馴染みの法よりも自警行為で悪事を働く輩どもに

制裁を下してきた事が彼なりの正義であり善でもありました。
しかし地球人ではないスーパーパワーを持ったスーパーマンの力をなす術もなく目の当たりにし、

自分の社員たちが犠牲になった事も引き金となり、地球人ではないスーパーマンに畏怖と憎しみを募らせます。

映画版よりもアルティメットエディションではさらにバットマンのスーパーマンに対する憎悪が強く描かれます。
そしてそんな「アメリカ人」である(劇場版でも彼はウェイン家のヒストリーを語ります)バットマンは新たな

脅威として「移民」であるクラーク・ケント=スーパーマンをアメリカ式に排除しようとタイトル通り

Dawn of Justiceするアメリカのいまの姿が見えます。


一方、スーパーマンであるクラーク・ケントは地球(人)に同化しようと

地道にディリープラネットで仕事をしてます。
彼はブルース・ウェイン=バットマンの悪人に死刑執行を意味する焼印

(この焼印を押された受刑者たちは殺される運命を辿る)を押す残酷なやり方を疑問視し、

調べる中で、もう1人の知と言う力を持つレックス・ルーサーにより2人は憎悪を深めるべく引き合わされます。
この世界では力ある者が強者の世界で、法的に対話をしようとする人間は無価値な存在として描かれます。

 


力はあるけれど言葉を発さず神のように人助けをするスーパーマン。
昼は華やかな社主、夜は悪事を働く人間に制裁を加え自警をするバットマン。
そして神を憎み、知識と財力で神殺しを企み、実行するヴィラン レックス・ルーサー。

力ある人間(たった1人の同胞を殺したスーパーマンは人間に同化しようとする故に劇場版よりもさらに

孤独と哀れさが強まる)たちの神話であり、アメリカンヒストリーにも繋がっていく壮大なストーリーが

アルティメット版でした。

脚本に監督業もこなすベン・アフレックの『アルゴ』で脚本を担当したクリス・テリオ参加が、

正義の名の下で行われた暴力へのリアルさ、アメリカの血にまみれた歴史へ向かい合い、

寓話的にいまのアメリカを現しているように思います。

 

| 2016年映画鑑賞 | 17:36 | - | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 17:36 | - | - |
http://xoxo-xo.jugem.jp/trackback/412