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ルール・オブ・デス/カジノの死角*97イギリス+ドイツ

Cast*
クライヴ・オーウェン/ジーナ・マッキー/アレックス・キングストン/アレクサンダー・モートン/ケイト・ハーディ/ポール・レイノルズ/ニコラス・ボール
Director*マイク・ホッジス



Story*
ジャック・マンフレッドは小説家を志しているが、一向にはかどらない。
堅実な恋人のマリオンはそんな彼に焦らないでと優しくなだめる。
ジャックは父親の勧めで以前南アフリカにいた時、カジノのディーラーをしていた経験を元にロンドンのクラブ、ゴールデンライオンへ面接に行き職を得る。
そんな恋人の知られざる面を見てマリオンは不快感を示す。
ジャックは南アフリカにいた時からディーラーとしての腕は一流だったが、どこかでそれを拒否していた。しかしゴールデンライオンで働いている内に深みへと嵌っていく。
そんな中、美しく妖しげな女ギャンブラーヤンニと知り合う。
そしてヤンニから予想通り、危険な計画を持ちかけられるのだが・・・・




非常にイギリスらしい映画。
97年作品ですが、2000年にアメリカで公開されて2000年度ベストムービーに選ばれてます。アメリカでもこーゆー曖昧で不思議な映画見るんだ。
へぇ〜〜〜〜(アメリカ人に対して片寄ったイメージありあり/笑)

ストーリー自体は全く異なりますが、雰囲気が「リード・マイ・リップス」的なノワール感を感じさせます。
映画は最初から最期までクライブ演じるジャックの3人称のモノローグで語られます。
最初それが誰の声なのか分からなかったのですが(3人称だし、クライブの声が若くて今と違うので)これはジャックが小説家を志している事と上手く重なります。
客のギャンブラー達を軽蔑するように冷徹な目で観察するディーラーのジャック。
それは恋人のマリオンに対しても同様です。
何もかもを冷静に見つめているジャック。
そしてそんなジャックを一定の距離を持ってみせられる観客。

映画では鏡が印象的に使われています。まるでリタ・ヘイワースの「上海から来た女」のように鏡張りのゴールデンライオンの階段を降りてくるヤンニ。
客からは見えない位置で殴られるジャックを映す店内の鏡。
客たちのいかさまを見つける為に設置された防犯カメラ。
「見る」事を意識させられます。
常に他人を観察しているジャック。
なんだか奇妙な男で、「我」ってものを感じさせない。
どう考えても相性の合わなさそうなマリオンが恋人。
ジャックは「自分の事どう思ってる?」と聞くマリオンに「君は良心だ」と答えるけど(マリオンは「じゃああなたには良心がないの?」と逆に詰め寄られる)多分その通りなんだと思う。だからマリオンがいなくなれば簡単に抵抗を感じていた(ように私には見えた。この抵抗感って父親に対する反面教師っぽい)元の世界に戻ってしまう。
でも本人はその事に対して後悔もなさそう。
ただ空気のようにさすらう男。
最期にマリオンを見た時の涙って何だったんだろうと思う。
こんな人も泣くんだなぁととても不思議だった。
家出した母親の面影をマリオンに求めてたのかな。





犯罪映画ではあるけれど実はその「計画」自体は映画では詳しく描かれてない。
ただ浮き草のようにロンドンで漂っている男の姿なのに犯罪映画っぽい雰囲気がある。
なのにこんなにダーティーなドキドキ感があって面白い。
人間の心理程ミステリアス。


実際の計画自体は私は意味がわからなかった。
マリオンのせいで計画が失敗したのに何故ジャックは金を取り上げられる事なくのうのうと生きてるのか不思議。まぁある意味「報復」は受けるけど。
そして何故かヤンニの再婚。
これは一体どういう事なんだろう。
ちょっと気味悪かったけど。そういやジャックはヤンニと寝て無いんだよね。
暗示的だなぁ。



クライヴ・オーウェンがこの奇妙な男を好演。
10年前の作品だけに声も顔もお肌も若い!(笑)
しかも金髪にサスペンダー、帽子姿とイギリス男らしい格好も観れます(笑)
意外と似合ってた所がやっぱりイギリス人ですね。
オープニングのシーンもこれまた秀逸。
オールバックに撫で付けられた後頭部のショットからカメラは流れるように、クライヴの表情を(うなじがまた綺麗で/笑)少しスローっぽい流れで奇妙な表情をしたジャックが笑うんだけどこの笑みがまた奇妙で。
とにかく奇妙な男役がハマリすぎ(笑)
クライヴファンはもちろんだけど、ノワール好きな人にも大いにお勧めな映画です。
ちなみにこの映画、DVDはナシ、ビデオで見たのですが発売はもうしてないようです。

| 映画*R | 22:40 | comments(2) | trackbacks(0) |
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| - | 22:40 | - | - |
monocolleよりきました。おしゃれなブログですね。
勝手ながら私のブログリストに登録させていただき
ました。また遊びに来ます!
| 520 | 2007/01/21 7:43 PM |
520さま
こんばんは。コメントありがとうございます。
お返事が遅れてしまってごめんなさい。
そして拙ブログを登録して頂いたようでありがとうございます。
かなりマイナーな映画ばかりのブログですが・・・(笑)
見た映画とかありましたらお気軽にコメントしていってください。

こちらからも520さまへ遊びに行かせて頂きますね。
| せり | 2007/01/25 12:36 AM |









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