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イノセント【完全復元版&無修正版】*伊=仏76
イノセント 無修正版 デジタル・ニューマスター
イノセント 無修正版 デジタル・ニューマスター
ルキーノ・ヴィスコンティ

Cast*ジャンカルロ・ジャンニーニ/ラウラ・アントネッリ/ジェニファー・オニール/マッシモ・ジロッティ/マルク・ポレル
Director*ルキノ・ビスコンティ
原作*ガブリエレ・ダヌンツィオ「罪なき者」

念願のビスコンティ監督作品をやっと映画館で見ることができました。
「山猫」を見れなかったのがとても残念でしたが、「イノセント」は一度も見たことのない映画でしたし、監督の遺作だったので見れてよかったです。

ストーリーはいたってシンプルです。
美しく完全主義者で裕福な貴族、トゥリオ(ジャンニーニ)は貞淑で美しい妻がいながら、奔放で現代的な感覚を持つ伯爵夫人に熱を上げている。
振り回すような伯爵夫人の言動にきりきり舞いしながらも、トゥリオが熱中するのは夫人への「愛」ではなく、支配的な欲求と自己満足だと思う。
トゥリオは教養や家柄、そしてフェンシングの腕といいいどこをとってもマイナスな部分がないので、自信家で負けを感じた事がない。そんな男なので、自分のモノにならない夫人に熱をあげる。
そしてそれを妻の前で平然と「これは病気なんだ。だからそう接してくれ」と言い放ち、傷付いた妻を置いて夫人の後を追い掛けてしまう阿呆っぷり。
だが妻が不倫をし、挙げ句その男の子供を身籠ったと知った途端、トゥリオは暗い嫉妬に狂い、再び妻への情熱を蘇らせる。
子供は無事、出産されたがトゥリオは嫉妬に狂い、犯しがたい罪を犯してしまう・・・


19世紀の貴族社会って事で、衣装や小道具そして二人の別荘が美しい!
柔らかな光が差し込む別荘で、二人が歩いてるシーンの瑞々しさ(心情的には全然瑞々しくないんだけど)アントネッリやジェニファー・オニールの衣装が美しくてうっとり。
年令的には69歳あたりで監督した作品だけど、とてもそんな風には見えない若々しさがある。円熟してるのは当たり前だけど、他の監督作品では見られない官能的なシーンがあったりして瑞々しく感じられる。

見てる最中、なんでトゥリオが妻に執着するのか不思議だった。
ジャンニーニの演技は始終、神経を張り詰めたようにキリキリとして見ていて疲れる程。
そんなに嫉妬に苦しみ、懊悩するんだったら離婚するなりして他の女性たちと楽しく過ごせばいいじゃんなんて思ってた。
そこで結論としては、トゥリオは負け知らずで何でも自分が一番じゃないと許せない人間なのだなと考える。
一度自分の所有物だったものが、自分の意志とは関係なしに離れていくのが許せないのだな、と。ある意味真面目なのかもしれない。
しかし、トゥリオの犯した過ちから見れば、あのラストはとても良心的(?)だとも思える。本物の赤ちゃんを使ってるせいか、あのシーンは本当に酷い!惨い!と思える残酷なシーン。いくら嫉妬に狂っても、あんな小さな何もできないまさに無垢で罪のない子供にあんな事はできないだろう。自己中心的と言うより、人間の皮をかぶった化け物だと思う。
だから顔色も青白く、いつも目がギラギラさせて吸血鬼みたいな顔で演技してたのかな、ジャンニーニは(この俳優さん、名前はよく聞くけどこの映画以外みた事ないから、普段どんな顔なのか分からない)


◆二人のヒロイン
ラウラ・アントネッリ、っつーと「青い体験」などお色気系映画に良く出てるイメージがある(笑)その通り、ムチムチパツパツなお体と清純派なお顔がとてもエロい。
正直、演技はうまくないなと思うけど、ラファエロ派の絵画に出てくるような柔らかな肢体がとてもこの映画に合ってる(実はドレスからこぼれそうな彼女のたわわなお胸に目が釘付けだった/笑)
逆に、奔放な愛人役のジェニファー・オニールはほっそりとした身体でお色気シーンは実は少ないのが面白い。ラストシーンでわかるけど、夫人はかなり現代的な考えの持ち主なので(男女同権みたいな)ほっそりとした現代的な見た目のオニールで合ってると思う。
でもこのキャスティングはかなり面白くて予想できない。
ヤンキー女優やお色気女優にイタリア貴族の役なんて・・・監督らしいなぁと思う。


やはり監督の作品は偉大だなぁと実感しました。
何もかもが贅沢すぎる!
今、こんな映画を作れと言われても作れないし(時代もそんな時代じゃないし)

ラストシーンの振り返りもせず、朝靄の漂う庭(?)を走るオニールの後ろ姿が余韻に残る。
暗い映画と見られるかもしれないけど、私はそんなに暗い映画だとは思わなかった。
例のシーンは惨すぎるけど、、、
| 映画*A | 19:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
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