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狩人の夜
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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
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マーサ、あるいはマーシー・メイ/Martha Marcy May Marlene 2011アメリカ
エリザベス・オルセン
ジョン・ホークス
サラ・ポールソン
ヒュー・ダンシー 

監督・脚本:シーン・ダーキン



twitterから

湖、緑の木々に植物、そして主演のエリザベス・オルセンがよいですね。
ブレイク前のスカ―レット・ヨハンソンを思い出す。 
主人公の恐怖を追体験させる、静謐ながら狂気を滲ませる映像と音楽。
オルセン以外をフレームアウトさせる事で、自分以外は全て他人だと思わせる。

ヒロインの弱すぎるメンタリティに苛立たされ、過激さはなく、抑制された静かな映像からカルト集団の有様に嫌悪を抱かせるのは、それだけヒロインに沿っているからだあと思う。 
ただ、なんか微妙に監督の変態っぽさを画面から感じたのは気のせいかしら・・・映像はきれいだし、すごくいいとは思うけど、舐める様にヒロインを撮ってるのが微妙に気持ち悪かった。

でもメンタリティ弱いと思っても、ヒロインが恐れる孤独への恐怖は、いつ誰にでも陥る恐怖なんだけど。 
ただ若い娘だからそれが強いとおもわれる。 
姉との対比とかさり気なくわかるなーと思わせる。


| 映画*M | 20:13 | comments(0) | - |
燃えよ、じじぃドラゴン 龍虎激闘/打擂台(Gallants) 2010香港

黄又南(ウォン・ヤウナム)

賈曉晨(ジャー・シャオチェン)
李海濤(リー・ハイタオ)
歐陽靖(MC Jin)
陳観泰(チェン・クアンタイ)

梁小龍(ブルース・リャン)

秦迪羅賓(テディー・ロビン)

陳惠敏(チャーリー・チャン)

羅奔(ロー・マン/ターボ・ロー)

邵音音(スーザン・ショウ)
羅永昌(ロー・ウィンチョン)
顧冠忠(クウ・クワンツォン)

動作指導:元徳 (ユン・タク)
監督:郭子健(デレク・クォック)、鄭思傑(クレメント・チェン)
監製:林家棟(ラム・カートン)
出品人:劉徳華(アンディ・ラウ)
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| 映画*M | 18:53 | comments(0) | - |
【映画感想】マイ・ウェイ(ショートショートフィルムフェステイバル/フォーカス・オン・アジア)

マイ・ウェイ(ショートショートフィルムフェステイバル/フォーカス・オン・アジアにて公開/20分)香港 My Way我的路

呉鎮宇/フランシス・ン

梁錚/ジェイド・リョン

監督:許鞍華/アン・ホイ

まさか「私が、生きる肌」のアレらが再び登場するとは思わなかった… 

アレらの道具が出て来るとかなりリアルに生々しく女になったんだな、と思える。

短すぎて色々気になるよ!やはりもうちょっと長い話で観たいなぁと思いました。

あとやはりトランスセクシャルの役柄のせいか、いつものダミ声は鳴りを潜めて割りと普通に可愛い声出してるなーと関心した。

ファーストのシーンでベッドに熊のぬいぐるみが置いてあるんだけど、中味が女だからやっぱりそういう「かわいいもの」が好きなんだろうね。

そういうかわいいものが好き、なのを隠して「普通の男」「一児の父」「夫」を演じてきたのはツライだろうなーと思う。

しかし香港ではトランスセクシャルとかこういうマイノリティな人達の立ち位置はどうなんだろう、と主人公の性転換仲間たちを観ながら思った… 仕事とかも… アン・ホイは何でこの題材を取り上げたのかな。

なかなか曲線美が綺麗だったんで、体重とか絞ったんでしょうね… かなり脚は綺麗だと思う。

しょっぱな街頭で女装登場はどう見ても男やろ!とツッコミ入れたつか、女装と言うよりじゃんゆさん以外の何者でも無くて困った(笑) 

でも段々可愛く見えて来るミラクル(笑)

最期の濡れた道路を白い鳩を追いかけて気持ち良さそうに走る後ろ姿がいい。

何か自由、とかそういう連想をさせる。

| 映画*M | 18:23 | comments(0) | - |
モラン神父/Léon Morin,prêtre 仏1961

モラン神父/Léon Morin,prêtre 仏1961

ジャン=ポール・ ベルモンド

エマニュエル=リヴァ

原作:ベアトリクス・ベック

監督:ジャン=ピエール・メルヴィル

ジャン=ピエール・メルヴィル監督作品を今更ながら観た。

アンリ・ドカエのモノトーンの陰影ある撮影が美しい。

なんとなく男っぽい作品の監督、って先入観があったけれど、この映画はタイトルは「モラン神父」だけど、戦時中の子持ちの女性が主人公。

同じ職場の魅力的な女上司に恋心と憧れを抱くヒロイン。

そんなヒロインの気持ちを知っているのか、身体を密着させる彼女。

戦争時、女だらけの職場で烈しい口論の末に相手にビンタを喰らわせてしまうヒロイン。反省しているヒロインに、叩かれた彼女がそっとキスをしてそこから友情が芽生える描写。

モラン神父の説法を求めて様々な女性が訪れる描写。

その描写が単純ではなく、繊細で面白い。

舞台はフランスのアルプス山脈に近い田舎街。

羽を付けた緊張感のないイタリア軍が駐在してると思ったら、ナチスドイツ軍に取って代わられ、重々しい雰囲気になる。

そしてアメリカ軍によって解放される。

何年かの経過を現していて、モラン神父とヒロインの関係が熟成されるには充分な時間。

しかしモラン神父はまるで神の子の如く、誰にもなびかず人間臭さと言う物が全くない、清廉潔白な男性なのだ。

ヒロインはついつい思いを抑えきれず、神父に迫ってしまうが、烈しく拒まれてしまう。

わたしが観た感じでは、多分、モラン神父もヒロインに対するある種の感情はあったけれど、神父なので強い意志でそれをはね除けたのだと思う。

あまり宗教に対して強いこだわりがないので、信仰心とかよくわからないんですが。

そんな清廉潔白な清潔感溢れるモラン神父役のジャン=ポール・ ベルモンドが、意外と合っている。

若く、ハンサムで理知的でありながら、少年の様な大きな目と官能的な厚い唇。


 

| 映画*M | 21:02 | comments(0) | - |
ミルク*アメリカ2008
 2008/アメリカ 
監督:ガス・ヴァン・サント 
出演:ショーン・ペン/エミール・ハーシュ/ジェームズ・フランコ/ジョシュ・ブローリン/ディエゴ・ルナ 
音楽:ダニー・エルフマン 

アカデミー主演男優賞(ショーン・ペン)受賞 
アカデミー脚本賞(ダスティン・ランス・ブラック)受賞 
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| 映画*M | 16:57 | comments(0) | - |
蟲師*06日本


■Story
100年前の日本では、ある日突然、耳が聞こえなくなったり、角が生えたりする奇妙な現象が起きる事があった。人々はそれを、目には見えない“蟲”の仕業と噂した。そして、その蟲の姿が見え、封じることが出来る者を蟲師と呼んだ。蟲師・ギンコは、筆で書いた文字で蟲を封じる足の悪い美しい娘、淡幽に会うため長い旅を続けていた。しかし、ある事件に巻き込まれ、ギンコ自身が蟲に冒されてしまい…。


■Cast:オダギリ ジョー/江角マキコ/大森南朋/蒼井優/りりィ/李麗仙/クノ真季子
/守山玲愛
■Director:大友克洋
原作:漆原友紀/月刊「アフタヌーン」



これまただいぶ前に観ていて忘れてしまっていた映画でした。
これ観た時、かなり体調悪くて眠くて眠くて仕方なかったけど最期のオチがどうなるか気になって頑張って起きてて最期「え?これで終わり?」と驚いた記憶があります。
なんか不思議な狐に包まれたような映画だったなぁ……

最近の私はどうも映画鑑賞力(って何ですかってツッコまれそうですが)が落ちてるような気がするし、以前と映画の見方が変ってきている気がするので(トシ取り過ぎたせいで純粋に楽しめないと言うか)何を観ても以前のような歓びとか満足を感じる事が少なくなってしまってなんだか寂しいんですが、これは大殺界だからかなと思う事にしている。


映画と全然関係の無い話をしてしまいましたが、まぁなんというかこの映画に対して何と言っていいのかよく分からないのが実情です。
ただオープニングの「音」は凄くいいな、と感じました。
なので「音」にこだわる映画なのかな、と期待してたのですが、特にそうでもないようで……

最近の邦画にしては妙に物悲しいストーリーだなぁと感じました。
虹郎がいなかったらかなり暗い映画になっていたと思う。
ぬいも淡幽(だっけ?蒼井優の役)もギンコも特殊な能力を持っていて、その能力は明治の近代化には必要無い力だから映画では消えそうな末路を辿ってしまうのかな。


| 映画*M | 21:02 | comments(0) | trackbacks(3) |
マリー・アントワネット*アメリカ+日本+フランス06

◆Cast*
キルスティン・ダンスト/ジェイソン・シュワルツマン/リップ・トーン/ジュディ・デイヴィス/アーシア・アルジェント/マリアンヌ・フェイスフル/ローズ・バーン/シャーリー・ヘンダーソン/ジェイミー・ドーナン/スティーブ・クーガン/クレメンティーヌ・ポアダッツ/ダニー・ヒューストン/マチュー・アマルリック
◆Director*ソフィア・コッポラ
◆原作*アントニア・フレイザー「マリー・アントワネット」

◆Story*
世界中で有名なフランス王朝ルイ16世の妃、マリー・アントワネット。
オースリアの女帝マリア・テレジアの末娘として生を受け、14歳で政略結婚でフランスへと嫁いだアントワーヌ。相手のルイは15歳だった。





オープニングしょっぱなからニューウェイブパンクロックが鳴り響き、この映画が普通の歴史映画では無い事を示しています。
そしてタイトルロールはセックスピストルズのアルバムロゴをパロったような(と言うかまんま)マゼンダ100%のけばけばしい帯で「MARIE ANTOINETTE」。
まぁつまりそんな映画なんだな、って事を教えてくれる。
これからソフィア・コッポラ流マリー・アントワネットの始まりだよ、覚悟はいいかい?みたいな。どんなんが出てくるのか私はドキドキ。

色んな感想で見かける通り、衣装、小道具、お菓子、子供や動物たちがやたらめったら可愛くて美しい。ここまで映画で自分の好きなようにできたのは前作の成功のお陰かな。

かなりソフィアのパーソナルな映画だと思う。「マリー・アントワネット」を扱ってるにも関わらずもソフィアの青春時代を彷佛とさせられ、そしてまた仮面舞踏会のあたりは自分の過去を思い出した。朝まで踊って酔っぱらってみんなで朝焼けとともに寝に帰る。
ありきたりでどうってことのない思い出だけどあの時の「若さ」や瑞々しくただ純粋に楽しいと感じられた感性はもう戻ってこない。
そんなありきたりな青春をソフィアも過ごしたのかな。

「ロストイン〜」でも異国人の孤独を描いた映画だったけど、「マリー・アントワネット」もオーストリアの異国から嫁いできた少女の話。
孤独どころか陰口や観察の対象にされてもっと過酷な境遇である。
ソフィア自身一族は有名人だらけだし、やっぱり回りからそんな目でみられたと思う。マリーはソフィア自身の姿に見える。

プログラムを読んでて、アーシア・アルジェント演じるデュ・バリー夫人の登場の意味が「娼婦の出で、愛人だけどルイ15世に愛されててマリーを羨ましがらせる」意味だったのかと知る。
私はもっと穿った見方してて、デュ・バリー夫人演じるアーシアもソフィアと同様に、有名な監督の娘で自身も女優、監督とマルチに能力を発揮してる故にキャスティングしたのかと思ってた。
マリーは異国人故に孤独で周囲に軽蔑され、デュ・バリー夫人は出自が卑しい為に見下される。見た目も生まれも対照的なようで同じ境遇な二人。
そんな一方をアーシア・アルジェントが演じて、もう一方がソフィアの代弁者、キルスティンが演じているんだから穿ってしまう(笑)

「マリー・アントワネット」はマカロンカラーと80年代ニューウェーブロックに彩られた色彩豊かなポップな映像である。
キルスティンの陶磁器のような白い肌、柔らかなブロンドが画面に絶えず映されているせいか軽やかに見える。
だけどキルスティンの青い目は孤独で寂しそうに見える。
ラストシーン近くのオペラで、一斉に白い目で貴族たちから見られる彼女の顔の絶望感がゾッとする程忘れられない。
なんて表情なんだろう。


ルイ16世は別にマリーに対して無関心ではないと思う。
よく感想で無関心って書かれているのですが、私が見た限りこーゆー男子って結構沢山いると思うのですが・・・
始めてマリーに会った時点でルイは明らかにマリーに対して好意を持ってるしドキドキしたと思う。けどどう扱っていいのかわからなくて、あんな態度になってしまう。
昔の男性というよりは、かなり現代的男子像だと思う。
| 映画*M | 18:58 | comments(0) | trackbacks(2) |
ミュンヘン*05アメリカ
ミュンヘン スペシャル・エディション

■Cast*エリック・バナ/ダニエル・クレイグ/アラン・ハインズ/マチュー・カソヴィッツ/ハンス・ジシュラー/ジェフリー・ラッシュ/アイェレット・ゾラー/マチュー・アマルリック/ミシェル・ロンズデール/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ/
/イヴァン・アタル
■Director*スティーヴン・スピルバーグ
■原作:ジョージ・ジョナス 「標的は11人 モサド暗殺チームの記録」

■Story
1972年の西ドイツミュンヘン・オリンピックで、パレスチナ側のテロリスト ブラック・セプテンバー(黒い九月)がイスラエル選手団11人を人質に、同胞の解放を呼び掛ける。だが結果は人質全員が殺され、犯人側は逃亡。
殺されたイスラエル政府は諜報部隊「モサド」のメンバー5人による暗殺チームをつくり、テロ首謀者11人の殺害報復を企てる。



スピルバーグ監督作品を見たのって一体何年ぶりだろう・・・
多分10年振り位かもしれない。
余りにもメジャーすぎて自分向きではないな、って思ってたけどこの映画、まさに「巨匠」のなせる技を感じさせます。
オープニングから複雑な物語にスッと入り込ませる手腕、70年代当時の雰囲気やヨーロッパの街並みの再現なんて素晴らしすぎて吃驚する。
もちろんヨーロッパは勿論、70年代当時のヨーロッパすら見た事ない私ですが、30年前の時代を感じさせる画の作り方はその当時の映画の「色」がある。
もちろんわざとそういう風に作ってる。
そして夜の濡れたアスファルトが美しい。
そしてそして贅沢に使われた国際色豊かなキャスティング。
ヴァレリア・ブルーニ・テデスキがチョロッと出てきててびっくり。
こーゆー国際色豊かなオールキャスト映画って、2、30年前に流行った。
非常に古い例えだけど「カサンドラ・クロス」「1900年」とかその他もろもろ。
「ミュンヘン」は映画が力強かったあの時代を思い出せる。

また国際色豊かなキャスティングな訳だけど、他のキャストは知りませんがマチュー・カソヴィッツは自身も「カフェ・オレ」「憎しみ」「クリムゾン・リバー」で人種や血につての映画を監督してる位だからやっぱりそーゆー事に敏感に違いないし、彼の祖父はホロスコートを逃れたユダヤ系の人らしいのでやっぱりマチュー・カソヴィッツは己の血や人種関連について敏感に違いない。
これまたチョロッと出てきたイヴァン・アタル(シャルロット・ゲンズブールの夫で監督兼俳優)も自分が監督した作品でユーモアに混ぜて人種の事(彼はユダヤ系らしい)を取り上げていた。
スピルバーグがそこまで知っていたのかわからないけど、何かそーゆーのを知ってる上でキャスティングしてそうでこれまたやっぱりすげぇなと思うのです(勘違いかもしれないけど)
往々にして巨匠だとか天才の類いの人たちは、己のその身分に甘んじる事なくあくなき向上心と勉強熱心さとパッションを持ち、維持している。



前置き長くなったけど、映画の感想。
シリアスで重苦しい映画だけど、上記の通りちゃんとエンターティメントしているのが凄いと思う。この部分が甘いと感じる人もいると思うし私はツメが甘いな、と思った。
でもこれでツメちゃうとエンタティメントしない訳だし、多くの人たちに見てもうらならばそれは仕方ないかもしれない。
イマイチ日本人な私は、何故イスラムだとか何だとか争っているのかピンとこないのも事実ですが、そんな平和ボケしてる人間にもこの映画は分かりやすくしてくれてると思う。
アブナーと他のテロリストが同じ建物でかち合ってしまうシーンで、そのグループのリーダー(らしき男)とアブナーの会話シーンはとても納得できる。
「祖国が欲しい」「ドイツは何年かけて国を得た?」
拠り所が欲しいのは当たり前だとおもう。


アブナーたちは暗殺集団な訳だけど、随分と普通の男たちである(ダニエル・クレイグ演じる男だけは狂犬キャラっぽいが)
オイオイ大丈夫か、と思いつつ今まで色んな映画でみてきた暗殺者たちと余りに異なる(普通の人)姿に実際はこんなモンかもしれない、と思う。
最初は誰だって家族がいて恋人がいて、人殺しなんてとんでもないと思う普通の人なのに、何かの弾みでおどろおどろしい暗殺者になってしまう。
しかし人を殺せば殺す程死体は増え、親を殺された子供はひょっとしたら彼らの「敵」になるかもしれない。そしてアブナーたちは彼等の標的となり、狙う人間から狙われる人間になる。
まさに無間地獄。
主人公のアブナーが人間らしい感覚の持ち主なので、見る人間はかなり共鳴して見る事ができるだろう。


恐ろしい、と言えばアブナーが情報源として金を払うルイとそのファミリー。
ルイのパパは世界の全ての情報を知ってそうだが、誰も本当の事実は知らないだろう。
誰と誰が繋がって、どこのグループが誰と手を組んでるのか複雑に絡み合う。
情報が世界を錯綜し、見も知らない人間がある人間の情報を金で売る。
CIAは事前にミュンヘン事件を知ってたかも知れない。
なのに放置した。
いや、実際知らなかったのかもしれない。
個人の命よりも国家の利益が尊重される。

軽い手触りのする映画なんだけど、色々考えさせられる。

| 映画*M | 20:41 | comments(0) | trackbacks(2) |
ミスティック・リバー
ミスティック・リバー
ミスティック・リバー

■Story
ボストンの貧困区、路上でジミー、デイブ、ショーンの少年3人組が遊んでいた。そこに偽警官を名乗る男たちが現れ、デイブだけを車で連れ去る。
4日後、性的虐待を受けたデイブが傷だらけで逃げ帰って来た。
それから25年後、同地で刑務所を出たり入ったりする街の影の実力者、ジミーの娘が殺害され、その容疑者にショーンが浮かび上がる。
刑事となったショーンはその捜査にあたり、25年前の事件が浮き上がってくる。

■Cast
ショーン・ペン/ティム・ロビンス/ケヴィン・ベーコン/ローレンス・フィッシュバーン /マーシャ・ゲイ・ハーデン/ローラ・リニー
監督:クリント・イーストウッド
原作:デニス・ルヘイン


見た後、ずぅぅ〜んと沈みました。ええ、2時間程(笑)
後味が悪い、というハナシは聞いてましたが、映画館で見たら私、そーとーショック受けてしばらく席立てないでしょうね。そん位ずぅぅ〜んとキました。ちょっと鬱になりました。

後味悪い、と言うよりやりきれないストーリーです。しかも撮ってる側もどこか冷静と言うか「運命」みたいな感じで距離を取って撮影してるせいか、救いが見えない。
クリント・イーストウッドがマゾだと言うのは有名な話ですが(笑)いくらマゾでも一体どういうつもりでこの映画を撮ったのか聞いてみたい。




個人的な意見&ネタバレ
ラストシーンでのマーシャゲイハーデンとディブの息子がしょんぼりとパレードにいるシーンが本当に可哀想というか、哀れだった。

私なりにこの映画って何をいいたいのかしら?と考えた結果、「アメリカと言う国」を表現してるのではないかと勝手に解釈しました。
西部開拓時代から脈々と受継がれて来た、やられたらやり返せという暴力で解決する姿勢、リンチ(私刑)で解決する姿勢。
ジミーがディブを私刑し終え、道路に座ってるシーンで画面の隅でたなびくアメリカの星条旗を見た時漠然と感じました。

殺人事件を捜査し始める辺のシーンで、ローレンス・フィッシュバーンが「殺人は、憎悪、金、ナントカ〜だいたいこれらの理由で発生する。それ以外の理由のない殺人なんて空しすぎる」と言うのですが、実際の動機が子供の拳銃での悪戯でした。子供が簡単に拳銃を手に入れ、あまつさえおもちゃのように扱い、人の命を平気で奪う。
聞いただけで私はゾッとします。

アメリカの銃社会の病を思い出しました。子供や大人でも過って銃の発砲で死亡するのがかなり多いと聞きます。だけどそれでも銃の規制が進まないアメリカ。
それ所が銃を信奉してるようなグループもあるらしいですし。
クリントイーストウッドは西部劇で人気が出た人ですし、現代社会において今だカウボーイなアメリカ社会を描きたかったのかな?と思いました。
そしてそんな社会において、幼い頃性的な虐待を受け、それに苦しみ悩む弱者は必要無いのです。
強い国にはそんな弱者は必要なくて、悪い事をしても、人を殺しても当然と思う図太い人間だけが生き残れる社会。ローラ・リニーが夫に「あなたは王様」と言うシーンがそれを現していると思います。
ショーンとジミーは25年前の事が苦痛だった思います。当人でないだけに嫌な罪悪感に悩まされたと思います。
だけどそれを思い出させるディブが「消えた」事で彼らは安心します。あの時、車で連れて行かれて、そしてあの子は帰って来なかった。
そう思う事で彼らは救われる。そして弱い者はどんどん端へ、端へと抹消されていく。図太い人間に踏みつぶされて。
それがやりきれなく感じました。
とにかく私はディブが可哀想で可哀想で仕方なかったです。
「僕は吸血鬼なんだ」「狼から逃れた子供は僕なんだ」あの時(虐待された時)から時間が全く経過していないディブを思い出すと胸が締め付けられれる。
| 映画*M | 15:18 | comments(0) | trackbacks(1) |
ミニミニ大作戦
ミニミニ大作戦
ミニミニ大作戦
■Story
天才的な強盗・チャーリー(マーク・ウォールバーグ)は、6人のプロを集め、ヴェニスの金庫に眠る50億の金塊を盗み出した。ところが、仲間のひとり、スティーブ(エドワード・ノートン)の裏切りにより金塊は奪われ、父のように慕っていたジョンが殺されてしまう。1年後、スティーブがロスにいることを突き止めたチャーリーは、ジョンの娘・ステラ(シャーリーズ・セロン)を仲間に引き入れ、金塊奪還に乗り出す。

■Cast
マーク・ウォールバーグ/シャーリーズ・セロン/セス・グリーン/ジェイソン・ステイサム/ドナルド・サザーランド
監督:F・ゲイリー・グレイ



69年の同名作品のリメイクだそうですが、そんな映画あるなんて知らなかった。
今だ発見できず。

小品なんですが、ちゃんと出来てて面白いです。
オープニングのベニスでの金塊を盗むテク(って言うのか?)やら、ベニスの街を流れる河(??)でのカーチェイスならぬ船での逃亡劇とかやりすぎずスマートでいいです。
その後も舞台がロスになって、どう奪回するの?と思わせるテク(?)など面白く見れました。そして売りでもあるミニクーパーが走るシーンは文句なしにカッコいいです。
泥棒集団モノ(この例えは酷いな/笑)って言うと「黄金の7人」とか真っ先に私は思い出すのですが、あそこまでオシャレ(オシャレなのは音楽と紅一点のヒロインだけですが)じゃないけどちょっとイメージが被るのは何故だろう。

そしてキャストが微妙に豪華(笑)
ノートンはこの映画に出たくなかったらしいですが、コソ泥根性のダメ野郎っぷりがハマってます(笑)ノートンに限らず他のキャストよいと思います。

| 映画*M | 15:15 | comments(0) | trackbacks(0) |