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狩人の夜
狩人の夜 (JUGEMレビュー »)
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Ninth

日々観た映画についての記録と備忘録
her/世界でひとつの彼女 アメリカ2013


her/世界でひとつの彼女
アメリカ2013

原題:her


ホアキン・フェニックス
エイミー・アダムス
ルーニー・マーラ
オリヴィア・ワイルド
ポーシャ・ダブルデイ
スカーレット・ヨハンソン(声のみ)

監督・脚本:スパイク・ジョーンズ
撮影監督:ホイテ・ヴァン・ホイテマ
音楽:アーケイド・ファイア





映画には時代がいつなのかはっきりとは明示されていませんが、
主人公セオドア(ホアキン・フェニックス)が手紙の代筆ライターをしている姿(キーボードを使わない、
音声だけでPCに取り込む)や現代よりも洗練されたオフィスの内装を観て近未来かなと感じます。

映画の中では操作する際に、キーボード的な物がほぼ存在しません。
セオドアが常に持ち歩くOSも音声やイヤホン、ゲームも手指(未来にしてはややレトロな感じも…)で
操作します。
キーボードで操作する間接性が抜け、目・声・指など直接的でなくても
「触れる(様な)五感で」と言う感覚が未来を感じさせます。


お話は手痛い失恋(離婚調停中)から立ち直れない中年男セオドアが、
OSのサマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン)と恋に落ち、
サマンマもなんと人間の様な感情をもって彼を愛するが…と言うお話。


微細かつ丁寧に、恋した時の喜びや世界が美しく見える瞬間、
そして破れた恋への悔恨と孤独などを美しい撮影と音楽でじっく描きます。
なんとなく共感や理解できる部分、反発する部分もありますが、
ユーモアと一緒に恥かしい所もセキララに描かれているのが恋だな、人間だなと感じさせます。


人間でないOS(人工知能)のサマンサは、全く欠点のない明るくユーモアがあり、頭もよくてしかも相手に
(何せセオドアの為に用意されたのだから。セオドアの独占状態)だけ向き合い、
優しいだなんて好きになるのは当たり前だし、この二人(?)の関係性ってどうなの?と疑問に感じてると、
最期にOSらしい結果をセオドアにつきつけてきます。
肉体が無い事が欠点であり、長所である彼女だけど、やはり肉体が無いと言う事は限界が無い事でもあるんだな、と
とても納得できるし、この映画は恋愛映画と言うジャンルになりそうだけどSF映画らしいとも思います。


セオドアを巡り、素敵な女性たちが何人か登場する訳ですが
(ちょっとナイーブでシャイ、オタクっぽい彼ですが、なんだかんだ言ってとっても恵まれてるから非モテでは全くない)
さらに映画の主役とも言うべきなのが、上海やLAで撮影された美しい景観
(地下鉄など見ると、他のアジア圏でも撮影されたと思われます)セオドアの寂しさ、孤独、安らぎ、幸せ、
そんな全ての感情を反映しているかの様な夜に輝く高層ビルのネオン、
昼間の淡い色彩を浮かべる街、陽が沈みかかる夕方、そしてゆっくりと上がる朝など多彩な景色が素敵です。



●色彩設計
広告ビジュアルを見ても解る様に、映画の色彩が全体的に暖色系を用いております。
なので映画全体の印象がウォーミー。
また、主人公セオドアは男性ですが、男性にありがちなダークな色合いの衣類は着ておらず、
オレンジ系やイエローなど暖色系が多く、一方で、エイミー・アダムス演じる女友だちは渋いブラウン系など
落ち着いたアースカラーで纏め、セクシャルな魅力よりもフランクでとっつきやすさを感じさせます。

セオドアが勤めている会社のオフィスは遊び心あるイラストが壁に描かれていたり
(でもある意味、クリエイティブかつエモーショナルな仕事だからこういう遊び心ある社内でないとね)
色彩も暖色系で素敵です。




●アナログと近未来
セオドアの仕事は代筆ライター。
依頼者から差出人への想いを想像して、それをPCの前で声に出し、手紙が自動的に作成されると言う仕事。
他にも書籍も少し登場しますが、この時代でも紙は全く無くなる訳ではなく、
特別な物を記したり、記録する際には必要とされてる様です。
そこには人間が大切にしたい物ー感情などが籠められている気がします。
便利になった未来とは言え、人の感情までは肉体がある限り、
向こう側へは簡単にステージ移動できないと感じさせます。

※女友だち役のエイミー・アダムスの仕事はプログラマーでしたが、
彼女が劇中に遊びでプレイしている「ママさんゲーム」は専業主婦をバカにしたような、
女性しか出て来ない(主夫だっている筈なのに)とても古くさいゲーム。
これは無意識的なのか、意識的なのかしら。



『her』は恋愛映画としても、そして随所に見られるインテリア・小道具のデザイン、色彩設計、映像、音楽、
素晴らしい俳優たちの演技、…そしてSF的な部分でも多彩に楽しめる映画でした。
色々な切り口から楽しみ、見れる映画だと思います。

また、個々の好みは置いておいて、最近は『500日のサマー』『ルビー・スパークス』
そしてこの『her』など男性側からの恋愛にまつわる映画が出てきて、
恋愛映画=女性が観る物、と言う概念も薄くなり、
男性側からの感情も明示させるのはフラットで良い傾向だなぁと感じます。



 
| 映画*英数字 | 19:25 | comments(0) | - |
【映画感想】007 スカイフォール
007 スカイフォール/Skyfall イギリス&アメリカ2012
ダニエル・クレイグ 
ジュディ・デンチ
ハビエル・バルデム 
レイフ・ファインズ 
ナオミ・ハリス 
ベレニス・マーロウ 
アルバート・フィニー 
ベン・ウィショー 
ロリー・キニア
監督 サム・メンデス 
脚本 ジョン・ローガン ニール・パーヴィス ロバート・ウェイド 
原作 イアン・フレミング 
製作 マイケル・G・ウィルソン バーバラ・ブロッコリ
音楽 トーマス・ニューマン
主題歌 アデル 「スカイフォール」 
撮影 ロジャー・ディーキンス
はじめに
現在12月1日から日本でも劇場公開されヒットしている「007/スカイフォール」ですが、007シリーズ史上一番の興行収入を上げております。

それは観れば納得されるかと思いますが、まだ観てない方、シリーズ初心者でもシリーズ過去作品を知っている方やファンでもより楽しめる魅力ををお伝えしたいと思います。

そして是非、スクリーンでこそご鑑賞ください。

何故ならば、スクリーンの大画面と良質な音響。

素晴らしいカメラアングル、美術、肉体を使ったアクション、魅力的な個々のプライドを持った人間たちが繰り広げるドラマが詰まった男女共に楽しめる良質なエンターティメントだからです。

ちなみに私は、シリーズ作品はダニエル・クレイグがボンド役に初めて交代した「007/カジノ・ロワイヤル」しか見た事がなく、それ以外の作品は見ておりません。

【歴代007シリーズ興行成績】

※「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」「スカイフォール」からダニエル・クレイグ版ボンド。

【データ元:Forest-Cat】http://forest-cat.com/boxoffice/series04.php

追記:コネリー時代のボンドと、ダニエル・クレイグ時代のボンドだと、物価自体が単純に違うので(コネリー時代の方が物価が安い)差が出るのはまぁ当たり前なんですが…

それでもダニエル・クレイグ時代の「慰めの報酬」と「スカイフォール」はかなり興行収入に差があるので、「スカイフォール」はヒットしたのだと思います。

①過去007シリーズ作品からの比較

まず古くから見ている方もいると思うので、軽くシリーズについてご説明いたします。

007シリーズとは、イギリスの作家イアン・フレミングのスパイ小説を元にした映画であり、主人公は一貫してジェームズ・ボンドと呼ばれる男性です。

主人公はMI6(エムアイシックス、Military Intelligence section 6、軍情報部第6課)通称イギリス情報部のスパイであり、007のコードネームを持っております。

また殺しのライセンスを与えられております。

当初はソ連との冷戦などを舞台に、完全無敵なプレイボーイの007がグラマラスな美女とのお色気シーンなどのサービスショットを入れ「優雅なマッチョイズム」を確立していきました。

歴代のボンドを演じた俳優たち:右からジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ピアーズ・ブロンソン、ショーン・コネリー、ティモシー・ダルトン(全てイングランド出身)

その主人公を初めて演じたのが、スコットランド出身の野性的かつ男臭い魅力を放つショーン・コネリーであり、まずジェームズ・ボンドと言うと彼の名前を思い浮かべる方も多いかと思います。

その後、複数名ボンド役は入れ替わりますが、ショーン・コネリーの印象の強さと、どんどん荒唐無稽化していくストーリーと内容が時代にマッチしなくなり、007と言うと、陳腐化され手垢にまみれた映画、と言うイメージがついてしまいます。

「ゴールデンアイ」でピアーズ・ブロスナンがボンドを演じてから、落ちていた興行成績が一旦は上がりますが、やはり観客の高年齢化、物語り、イメージの陳腐化は避けられず、「007」シリーズと言えばイギリスが舞台のアメリカ人ではなく、イギリス人のヒーローが活躍すると言う事で、イギリスの沽券に関わる事だと、新たにダニエル・クレイグを2005年に6代目ボンド役へと大抜擢します。

ダニエル・クレイグ版シリーズ1作目「カジノ・ロワイヤル」2006年

ダニエル・クレイグ:1968年3月2日生まれ イギリスチェスター生まれ

ダニエル・クレイグと言えば同性愛者役や大学教授役、乱暴なテロリスト役と若いながらも地道に演技派として俳優業をこなしてきた人でした。

抜擢された当初は37歳であり、アクション映画の主役のイメージがなかった為、大変な反発を本国イギリスや007シリーズの根強いファンの間で受けました。

また、ボンド史上初めてのブロンドヘアと若々しさに往年のファンからはバッシングを受けましたが、その甲斐あってなのか、ダニエル・クレイグが初めてボンドを演じた「カジノ・ロワイヤル」はボンド映画において、歴代全世界興行収入最高成績5億9423万ドルを叩きだしました。

若く、演技派であり、斬新なボンド像を抜擢した背景には製作陣への陳腐化したボンドシリーズへの起死回生観がよくでているかと思います。

また、今までのボンド映画と違う所は「ボンドガール」と呼ばれるただのお色気要員だったエヴァ・グリーン演じるヴェスパーがボンドにとって宿命の女として描かれ、彼女を失う事で、完全無欠と思われたボンドが喪失感に悩まされる所です。

恐らく今までのボンドシリーズで、ボンドガールがこの様に扱われるのは殆どなかったかと思います。

ボンドにとって宿命の女:ヴェスパー(エヴァ・グリーン)

男女同権と言う時代において、ヒロインをボンドの協力者として、そして対等な立場として描いた部分が洗練された映像と共に女性観客へアピールし、007シリーズイコール中年の男性観客と言う今までの観客層を変化させたのも興行成績に関係してきたかと思います。

また、ショーン・コネリーの様な野卑で男臭い魅力よりも、青臭いながらも、浜辺でボンドガール並みに海パン姿でその肉体美を晒すダニエル・クレイグの姿は、男性が男性へマッチョイズムをアピールするのではなく、男性が女性へとセクシャルな魅力をアピールする時代でもあると感じさせます。

まるで初代ボンドガール、ウルスラ・アンドレスへのオマージュの様に、セクシーな肉体美を晒し、海から海岸へと歩いて来るジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)

以上の事から、ダニエル・クレイグ版007がヒットした要員ではないかと思います。

②「007スカイフォール」製作陣とキャスト

さて、今回お薦めさせて頂く007シリーズ50周年を目されて製作された「007スカイフォール」ですが、まず、全世界興行収入を見て頂いてもおわかりの様に、9億5062万ドルとシリーズで一番ケタ外れにヒットを飛ばしており、現在も公開中な事から、さらに伸びる事が予想されます。

一体「007スカイフォール」がこれだけ全世界でヒットした要員とは何なのか?

今度は製作スタッフとキャストについて注目してみようかと思います。

今回007シリーズ50周年と言う記念すべき節目と言う事で、イギリスでのオリンピック開催を意識されてなのか、意外な人物が監督へ抜擢されました。

その監督は、サム・メンデスです。

1965年8月1日生まれ イギリスの演出家・映画監督

●サム・メンデス監督作品

アメリカン・ビューティー/1999         ロード・トゥ・パーディション/2002

ジャーヘッド/2005                レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで/2008

その他、第75回アカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞した「ロード・トゥ・パーディション」、イラク戦争の正当性を問うた挑発的な「ジャーヘッド」、レオナルド・ディカプリオ主演の1950年代のアメリカの家族が崩壊していく姿を描いたレオナルド・ディカプリオ主演「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」など、公開する事にアカデミー賞候補に上がる、全く外れ作品がない名監督です。

しかしこのケミカルこそが、「007スカイフォール」にアクション映画だけでない、人間ドラマを与え、深いエンターティメントへと開花させたのだと確信しました。

彼が女性にも男性にも魅力的ないわゆる「カッコいい男」であるのはシリーズを通して明らかな事です。

M

ボンドの上司、MI6の責任者。仕事場にも自宅のディスクにも酒瓶だらけである。

そして今回ジュディ・ディンチ演じるボンドの上司、Mが非常に重要な役所として登場します。

ジュディ・ディンチ演じるMは1995年製作のピアーズ・ブロスナン演じる「007 ゴールデンアイ」から3代目で初の女性であるM役として演じ続けてきましたが、今回意外な役所とテニスンのを引用し、素晴らしく胸を打つスピーチを聴かせてくれます。このテニスンのこそが、現代のイギリスを象徴していると言ってもいいかもしれません。そしてこの詩が普遍性があるからこそ、人々の胸を打つのですが、イギリスと世界の関係への考察につきましては最期に述べさせて頂きます。

マムとは「お母さん」と言う意味であるのは明らかです。

以下、転載させて頂きます。

私は英語体験がかなり低い人間なので、ビジネス的にそういう意味があるとは知りませんでした。

ただ、語源的な意味で女性のサー版「マム」とは母親的な意味も含むのかは調べてみないといけないな、と認識しました。

MI6とはイギリスを外部や内部の敵から守るための集団です。

ボンド自身は自分を信頼せずに、命の危険へ晒したMの事を「くそババァ」と罵りますが、そこには愛憎混じりのボンドなりのイギリス国家への忠誠心が垣間見えます。

2人の間には、簡単ではない信頼関係が芽生えている事が伺えます。

ハビエル・バルデム:1969年3月1日生まれ 43歳

そして毎度シリーズおなじみのヴィランこと悪役はスペインの演技派俳優であり、ハリウッドでも「ノーカントリー」でアカデミー助演男優賞、「ビューティフル」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したハビエル・バルデムがブロンドに染めて怪演しております

ハイテク機器と情報操作を操る、まさに現在でしか有り得ない犯罪者と言えます。

普通の考え・・・世界を牛耳る経済社会の掟でいけば、ハイテクを駆使した新しい物が勝利するだろう、と言う認識だと思いますが、ボンドは己のプライドをかけてあえてクラッシックカーで移動し(このクラッシックカーは初代ボンドが運転していた車)イギリス然とした、古式ゆかしい屋敷で篭城し、ローテクで対抗します。

このヴィランとボンドの関係は、Mを挟んだ写し鏡の様な存在であり、それはアデルの主題歌での映像で、割れる複数の鏡と言う素晴らしいビジュアルによって観客に提示されております。

Q

Q役が若返って還って来た!

左が新Q。劇中では明確な年齢は出てないが、スクリプトでは20代設定とかなり若い。

演じるのは、ベン・ウィショー(1980年10月14日生まれ)

今回、新しいキャラクターとしてQ課のクォーターマスター事、Qが登場します。

今までのシリーズでは1939年生まれのジョン・クリーズが演じておりましたが、今回は若手演技派俳優ベン・ウィショーに変更されております。

今後、ボンドとのコンビネーションが面白くなりそうな予感を観る者に与えます。

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| 映画*英数字 | 22:20 | comments(0) | - |
BRICK‐ブリック‐*米05
■Cast:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ノラ・ゼヘットナー/ルーカス・ハース/ノア・フレイス/マット・オリアリー/エミリー・デ・レイヴィン
■Director:ライアン・ジョンソン

DVDタイトル:消された暗号

■Story
南カリフォルニア郊外のサンクレメンテ高校。一匹狼の高校生ブレンダンは、ある日、排水溝に無惨に横たわる元彼女エミリーの死体を見つめていた──。その2日前、ブレンダンは2ヵ月前に別れたエミリーから助けを求める電話を受ける。しかし、彼女の話は要領を得ず、“ブリック”“ピン”といった謎めいた言葉を残して電話は切れた。ブレンダンは唯一の親友ブレインの協力を得て、さっそくエミリーの捜索に乗り出すが…。(all cinemaより)




えーと、学園ハードボイルドですよ。
ありそうで無かったような映画かな??10代が主人公でこのテのノリだと「クルーエルなんとか」(横文字苦手で覚えらんない)って映画を思い出す私はどうなのかな(古い)見てる最中ノーマン・リーダス主演の「ハード・デイズ」を思い出したけど全然似ても似つかない話です。何で思い出したのかな。


かなり忠実にハードボイルド、の様式に乗っ取ってます。
ブロンドの尻軽女にブルネットのファムファタール。昔愛した女を助けられなくてその謎を解きあかそうと悪の組織へ潜入、そして壊滅などなど。
主役の男子も佇まいがハードボイルドな雰囲気。(ヒース・レジャーに激似)


まぁ色々ぐだってみたんですが、もともと学園モノと言うジャンルが得意ではないのでそんなに語る事がない・・・・困った。
悪くもないけど、凄いいいな!って感じでもないんだよな〜〜
不思議と魅力があったり、世間的には失敗作でも私は好き!と言った要素もちょっと足りないし・・・・綺麗にまとめ過ぎてるのかな。

ボスがおうちでママからクッキー貰ってるシーンとかは面白いな、と思ったけど笑いが中途半端でカッコつけ(ハードボイルドだから男はやせ我慢だろ、と私は思う)部分と笑い(ユーモア)の部分がぎこちないのが気になった。
このバランスが上手くといけばもっと面白くなったのかなぁ、なんて思う。

個人的にはボスが海辺で座って喋ってるシーンがとても「青春」だなぁと感じた。
高校生で麻薬密売のボスで海にしゃがんで語るアンバランスさがね。
| 映画*英数字 | 15:54 | comments(0) | - |
SWEET SIXTEEN*イギリス=ドイツ=スペイン02
◆Cast:マーティン・コムストン/ミッシェル・クルター/アンマリー・フルトン/ウィリアム・ルアン
◆Director:ケン・ローチ

◆Story
15歳の少年リアムは、親友ピンボールと学校にも行かず好き勝手な毎日を送っていた。そんなリアムには夢があった。それは一つ屋根の下で家族揃って幸せに暮らすこと。しかし、現在母ジーンはヤクの売人である恋人スタンのせいで服役中で、出所はリアムの16歳の誕生日前日。シングルマザーの姉シャンテルは母を嫌い、離れて生活していた。そんなある日、湖畔で理想的なコテージを目にしたリアムは、自分の夢を実現させようとその家の購入を決意する。カネのないリアムは、仕方なくピンボールとともにスタンからヤクを盗んで、それを売り捌くのだったが…。(yahoo映画より)




最悪な16歳の誕生日。
母親は売人の愛人で、刑務所にいる。
学校にろくに行かない主人公リアムはたばこを売って小銭稼ぎをしている。
相棒は父親はジャンキーのピンボール。
リアムの夢は出所した母親と、シングルマザーの姉と家族で住める家を買う事。
姉は母親はろくでなしだとあきらめてるが、リアムは母親を信じて資金を得るため
クスリをさばきはじめる。


劣悪な環境に生きる子供達だけど、強くたくましくて、だけどやっぱり子供だから大人ぶってみてももろく崩れてしまう。
最後のリアムが言う「もうバッテリー切れだよ」が痛々しい。
劣悪な環境から抜け出せるのかどうかは映画では描かれない。
間違った道を歩んでしまうかもしれないけれど、監督の子供たちに向ける視線はあたたかい。

子供らしい純粋さを持ってるリアムだけど、一方で成り上がりになる為にたくさんの人にクスリを売りさばく。赤ちゃんのいる母親にすら。
そして親友のピンボールを結果として切り捨てる事となる(もちろんリアムは望んでいた訳で無いけど。。。。)
弱者が弱者を切り捨てて大きくなっていく・・・
社会の縮図だけど子供がそれをやっている姿を見るのは辛い



この母親が・・・・・
私には理解できないよ〜〜〜〜〜
イイトシこいて気持ち悪い。。。。
男なしじゃいられない女。
でもこーゆー人実際いるんだろうなぁと思う。
なんかしっかりしろよ!と言いたいけど祖父がアレなんだから環境って恐ろしいなと思う。普通って言葉を使うのも嫌だけど、常識がないのが普通の環境なんだろうなぁ。
だからリアムもクスリを誰彼かまわず売りさばいちゃうわけだし。

キャストは演技のプロじゃないらしいけど、とてもリアルで登場人物まんま。
子供でも大人にもなりきれないリアムの傷だらけの背中がよく映る。
演技じゃ出せないリアムの「雰囲気」と「存在感」がとても伝わる。

ピンボールはどうしたのか気になる。
この子はある意味リアムの母親みたいに弱々しいけど、幼すぎる感情が印象的


| 映画*英数字 | 20:11 | comments(0) | - |
46億年の恋*06日本
評価:
松田龍平,正木亜都,三池崇史,安藤政信,窪塚俊介,遠藤憲一,金森穣,石橋蓮司,石橋凌,NAKA雅MURA
松竹
¥ 5,359
(2007-02-23)
■Story
ゲイバーで勤める有吉淳は客から性的暴行を受けそうになって殺してしまう。
そんな有吉淳と同じ日に刑務所に入所したのは、凶暴な目つきをした香月史郎。
彼も人殺しで入所してきた。
有吉は凶暴だが、自分をかばってくれる香月に強く惹かれるようになり、自分も香月のように強い男になりたいと願う。
二人の距離は近付いたかに見えた。
しかし香月は殺される。
香月の首を絞めていたのは有吉だった。
有吉は「僕が殺しました!」と嬉しそうに叫ぶのだが、それは真実なのか。
刑務所内では次々と香月殺しの動機を持つ疑わしき男達が浮かび上がり・・・・

■Cast
松田龍平/安藤政信/窪塚俊介/渋川清彦/金森穣/遠藤憲一/石橋凌/石橋蓮司
■Director:三池崇史
原作:正木亜都『少年Aえれじぃ』




凄い不思議な空間と舞台。
おそらくこの話は現代を舞台にしていると思うんだけど、わざとそれをはぐらかすようなちぐはぐな世界観が沢山ある。
リアリズムとは真逆の世界だから、そーゆーのにはこだわらずに感覚で観た方がいいな、と思う。
そんなリアリズムから懸け離れた世界で繰り広げられる不思議な世界。
この映画を観た時、なんてロマンティックな映画なのかなぁと思った。
でもここまで愛に対してロマンティックになるには、こういった非現実的な世界観が必要だったんだなぁと思う。
非現実的な世界だからこそ純度の愛が作れる。


有吉と香月の間に芽生えた愛という形は具体的な形がないからこそ美しいのだと思う。
そして仁侠(って言っていいのかな?)映画を沢山撮ってきた三池監督らしい愛の形だとも思った。彼が男同士の愛について撮る時のスタンスがこの映画でもよく出ている。
有吉が香月に対して抱いた愛は、性愛なのか憧憬なのかとても曖昧だけど虹が出て香月を抱き締めるシーンがとても綺麗だなぁと少し感激してしまった。
純愛とかそーゆーの結構バカにしちゃう自分がいますが、役者の力技なのかこのシーンはとても痛くてそれでいて哀しくなるような優しさがある。
きっとそこには純粋な愛の姿があったからだと思う。
純粋な愛の形って何だと言われれば困るけど、相手から何も望まない相手に殉じる姿・・・なのかな。
男の人が考える(理想とする)男同士の愛の物語だと思った。

そんな感じで観る前はつまんなそうだと思ってたけど、とても気に入った映画。
理屈よりも感覚で観る映画だと思う。
役者二人も美しく撮られてるし、映像も綺麗。


窪塚の弟がなかなか存在感あった

| 映画*英数字 | 22:43 | comments(0) | trackbacks(3) |
007/カジノ・ロワイヤル*アメリカ・イギリス06



Cast*ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/マッツ・ミケルセン/ジュディ・デンチ/ジャン=カルロ・ジャンニーニ
Director*マーティン・キャンベル
原作*イアン・フレミング


007シリーズが沢山あるのは知ってるけど、見たのは今作が初。
かなり昔に「カジノ・ロワイヤル」って映画を見た事あるけど、これはかなりのアホ映画だった。音楽やファッションはオシャレだったけど覚えてるのはウディ・アレンが何故かへなちょこジェームズ・ボンド役だった事くらい。007シリーズファンはこの映画の存在を知ってるのだろうか・・・・

そんな感じで以前の007シリーズからイメージを斬新に変えたと言われてもどこがどう変わったのか分からないし、比較しようもないのですがやはり007シリーズはどんなに変えようとしても時代遅れなややレトロなアクション映画だなぁと言う感じは否めない。
だけどボンド役のダニエル・クレイグは「愛の悪魔」以来久しぶりにスクリーンで見たのですが、どうしてバッシングを受けるのか分からないくらい素敵。
男臭くてストイックで、傲慢で意固地。だけど笑顔は妙に可愛い。
ダニエル・クレイグの魅力で持ってるような気がする(ヒロインのエヴァ・グリーンやM役のジュディ・デンチも良かった)

今までのイメージを一新、とあったので私はカッコイイアクション映画を期待してたのですが(最近はクールでカッコイイ犯罪映画が多いですから)オープニングの歌とタイトルロールを見た途端微妙な気分に・・・
微妙にダサイような・・・・ってか今どきテレビドラマみたいに歌と(しかも歌詞の訳付)オープニングが付いてる映画って初めて見た。何かあのアニメーションが微妙にダサイんだよなぁ・・・
そしてこの映画、かなり突っ込み所満載で結構笑えます。これ狙ってたのかな?
カッコつけたいのか、笑わせたいのか一体どっちのスタンスなんだろうか。

まずしょっぱなのボンドの大追跡シーン。
この下っ端悪役がまーすばしっこいと言うか、オリンピック選手顔負けの逃亡するんだよね。何故か逃げるのは危ない場所ばっか。しかもクレーンの上へ上へとどんどん登るからボンドも大変。海の見えるクレーン上のカメラワークは上手いと思うけど、なんか久しぶりに80〜90年代のアクション大作映画を見た気分。
クレイグ演じるボンドはシュワちゃん演じるターミネーターに見えた。
走り方もターミネーター走り(顔、無表情)
類型例として「コラテラル」のトム・クルーズ(これも殺し屋だった)
壁ブチやぶったり(やっぱり無表情)工事で使う大型車で道路破壊して(無表情)追跡したりとどっちが悪役なんだってくらいの殺人マシーンっぷりに笑いが止まらない。
実際、壁ブチやぶったシーンでは笑ってる人もいたし。


まぁそんな感じで微妙にアクションシーンが笑えるんです。
解毒シーンも「ありえなくね?」なんてなりつつ(でも他のレビュー見てると今回のボンドはリアルで不思議な小道具も出てこないと書いてあって、一体今までのボンドはどんだけ荒唐無稽な不思議な道具を持ってたのかと恐ろしくなる)
そして最後の最後でやっぱり笑かしてくれました。
何故かドレスアップして立派な銃を持って現われるボンド。
一体どこで着替えたの?そのスーツはどこから??
これがボンド節って所なんでしょうか。
ファッショナブルなダニエル・クレイグを見るのは楽しかったけど、微妙なギャク攻撃は笑う場所なのか何なのか不思議だったな、、、

話題の(?)拷問シーンは私、女ですがアレ本当に痛そうだった。
笑っちゃったけど(笑)
またあの種の男性の悲鳴は今まで聞いた事がないだけにリアルで、役者だなぁと感心(変な所で感心するな)
しかしあの拷問は確かに効き目がありそうですね。男にとっちゃ一大事だ!

脚本がポール・ハギスでびっくり(「硫黄島からの手紙」「クラッシュ」「ミリオンダラー・ベイビー」)
007シリーズ製作側の熱意をちょっと感じる。

そんな感じでまとめてみると、ダニエル・クレイグは素敵だった。
これに尽きます(笑)
| 映画*英数字 | 00:19 | comments(4) | trackbacks(0) |
SAW/ソウ
SAW ソウ DTSエディション
SAW ソウ DTSエディション

■Story
目覚めたら老朽化したバスルーム。片足首は鎖につながれ、対角上に同じように鎖につながれた男。そしてその間に転がる頭を拳銃で打ち抜いた男の死体。
そしてポケットに入っていたテープレコーダーが告げる。
「アダム(鎖に繋がれた男の片方)を殺せ。でなければ君の妻子を殺す。ゲームの始まりだ。」
何故2人の男が選ばれたのか、犯人の目的は?
謎が謎を呼ぶサスペンスホラー映画。

■Cast
ケアリー・エルヴィス/リー・ワネル/ダニー・グローバー/モニカ・ポッター
原案・脚本:ジェームズ・ワン/脚本:リー・ワネル


私は最近流行の「cube」だとかジャパニーズホラームービーを1本も見た事がありません。この手の映画が初めての「それ系」映画(どう説明していいかわからないけど、大手映画製作会社でない新人が作る、恐怖映画?)なのですが、最初から恐くて仕方なかった。
真っ暗な水槽で目覚めるアダムという男、恐すぎる!!
このままこの閉じ込められた密室で映画が続くなら私は発狂する!とかなり焦りましたが(映画館から出たいの我慢してた、私は極度の狭所恐怖症なので)話は密室以外から出て、連続殺人鬼、それを追う刑事、そして男の妻子、を映していきます。
とにかく見終った感想は、ち密に練られたよくできたサスペンス映画だと思いました。
伏線の張られ方、人をドキドキさせる映画の取り方をよく知りつくし、映画が好きな人がとったんだな〜と思わせるちゃんと映画文法にのっとった撮り方。
なので「ここ、変では?」という部分はないです。ちゃんとその理由や動機がセリフや映像で説明されてるのでちゃんと見れば納得できると思います。
ただ、私は素人なので医学的な事がわからないのですが一つだけ疑問的があります。それはネタ晴れになるので以下で書きます。
あ、結論。
↑でも書きましたが、サスペンスかつ「恐い」映画です。
なので余り心臓の弱い人はみない方がいいと思います。私は本当に始まって1時間は死にそうになってたので。
でもかなり脚本がしっかりしててサスペンス映画としても1級なのでおすすめです(笑)



■個人的見解/ネタバレ
上記で私が1つ疑問に思った事、それはゴードン医師が自分の足を切断するのですが、人体って簡単に切断できるのですか?よく小説で死体解体は大変だとか、骨を切るのは大変だ、とういのを聞くので見てて少し疑問に思いました。
ただ小説もフィクションなので実際はそうでないのかもしれません。
そして私が最大に疑問に感じたのはアダムは何故選ばれたのか?です。
今までの人物は麻薬中毒者、放火魔、そして患者をモノ扱いするゴードン医師など「健康を顧みない命を顧みない人物」ですが、アダムはただの盗撮写真家でその理由にはあてはまらない筈・・・・何故だろうと考えてましたが、ある意見を見て納得しました。
監督は「ラストは1つしか考えなかった」と述べてるのでその辺もヒントかもしれません。
そして何故アダムが選ばれたのか、アダムの存在事体がこの映画の最大のミステリーだと思いました。


| 映画*英数字 | 15:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
PLANET OF THE APES/猿の惑星
PLANET OF THE APES/猿の惑星
PLANET OF THE APES/猿の惑星

■Story
時は2029年、宇宙空間で消息を絶ったチンパンジーの実験パイロットを追い宇宙に飛び出していった宇宙飛行士レオ(マーク・ウォルバーグ)は、ある惑星へとたどり着く。そこは、猿が地上を支配し、人間を奴隷のように扱っていた。

■Cast
マーク・ウォルバーグ/ティム・ロス/ヘレナ・ボナム=カーター/エステラ・ウォーレン/マイケル・クラーク・ダンカン/クリス・クリストファーソン/ポール・ジャマッティ/
ケーリー・ヒロユキ・タガワ/チャールトン・ヘストン/リサ・マリー
監督:ティム・バートン


オリジナル版見た事ないので比較はしませんが、これってコメディー映画???とオープニング見た時思ったり・・・チンパンジーが宇宙飛行士のカッコして宇宙船操縦してる絵がもうギャグにしか見えない・・・そしてレオに色目つかいまくる(見てるこっちが赤面しちゃうようなまさに「欲情」と言う言葉がぴったりな)ヘレナ・ボナム=カーター演じる人間擁護猿人の視線が・・・ここまで演じるヘレナ・ボナム=カーターが凄いと思う。
多分、笑っちゃいそうになるのはあまりにもリアルすぎる猿人のせいだと思います。本当に猿にしか見えないみてくれで人間みたいな行動するのでそれが何かおかしい・・・これがネコや犬だったらここまでおかしく感じないのかも知れない・・・


で、将軍役のティム・ロスが暴れまくって素晴らしい。
怒りで興奮して暴れるシーンとかもう猿そのものの行動。「ロードオブザリング」のアンディー・サーキスばりですね。猿人側の方が人間役側よりも演技派を揃えてて見所たくさんです。アリとレオと人間の女(役名がわからない)の微妙な3角関係とか・・・アリに力いれて撮ってるな、と思わせるあたりがティム・バートンらしい。絶対彼なら猿人に肩入れしそうです。
レオ役のマーク・ウォルバーグがどうして猿人じゃなくて人間の役なのかと最初思ったんですが(失礼!)アリに惚れられたり、チンパンジーとお手手繋いで歩いてるシーンみたら納得(笑)

■Attention!ネタバレ
オリジナル見た事の無い私ですが、ラストシーンはオリジナルと違う気がしました。
なかなか驚かせてくれるラストシーン。
そしてすこし考えたのですが、あのラストシーンは結局、悪いヤツは殺すべき。というなかなかアメリカン的なラストシーンだと感じました。
レオが地球の武器(ピストルみたいな形)で人間奴隷商人を殺そうとした時、アリが止めます。「あなたも同じ事しないで」と。
そしてラストで猿人の誕生秘密が明かされた時、とても平和的に終ったと観客は感じました。だけど将軍を殺さなかった為にラストのオチにいくわけで、「悪いやつは殺せ、平和的な解決なんてあり得ない」という人間の残忍さとかアメリカ的〜〜などと思ったわけです。
多分そんな風に思うのは私だけだと思うけど・・・・
| 映画*英数字 | 15:26 | comments(0) | trackbacks(1) |
8mm*99アメリカ
8mm
8mm

■Story
ペンシルバニアで生まれたばかりの娘や妻と暮らす、家庭的な私立探偵ウェルズ(ニコラス・ケイジ)は、ある大富豪の未亡人から夫の遺品の中にあったスナッフフィルム(殺人を性的欲求を満たす為、撮影された裏ビデオみたいなもの)に撮られた、若い娘の生存を確かめてくれるよう依頼を受ける。
まったく手がかりが無い中、徐々に解きあかされる娘の素性と、フィルムの娘に導かれるようにハリウッドのアンダーグラウンド・ポルノ業界へと脚を踏み入れる。
そこでウェルズが見つけたものとは・・・・・

■Cast
ニコラス・ケイジ/キャスリーン・キーナー/ホアキン・フェニックス/ジェームズ・ガンドルフィーニ/ピーター・ストーメア/ノーマン・リーダス
Director:ジョエル・シューマッカー
脚本:アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー(「セブン」「スリーピーホロウ」)
1999 アメリカ


全般的に「グロイ、キモイ」と評され、とても評判の悪い映画です。
確かに人間が人間を殺すシーンと撮影して、それを性的快楽として楽しむという行為は全く理解しがたい事です。映画中のスナッフシーンは妙にそれっぽくて(チープでざらついた映像)リアルで気持ち悪かったです。
ただスナッフフィルムの有無は都市伝説みたいに有無が謎ではありますが、こういった家出少女を食い物にしたポルノ業界、AV業界、売春がはびっこっているのは明らかな事実であり、そういうのから目を逸らしたり自分と無関係と考えるのは無責任だな、と思いました。
ただキモイ、エグイと言ってる人たちからは、なんとなくそういう無責任さを私は感じたので。光があれば、影もあって、その光と影っていうのはよく言われるように表裏一体のコインのような物だと思います。
殆どの人には全く無関係だと思われる、この映画のような世界も私の住む「普通」の日常の裏側に、振り返ればすぐ近くにある世界なのかもしれない。そして自分ですら知らない闇を密かに心の中に持っているのかも知れない。


しかしこの映画の評判が悪いのは、この映画が一体何を言いたいのかはっきりしないスタンスを取っているからではないかと思います。
サスペンス映画として見るなら、後半からのたるみやウェルズの衝動的な行動が全く面白く無い。そして人間の心の闇と光を出したいのなら、何故ウェルズの家庭のシーンもあんなに暗く撮影されなければいけないのか。

ノーマル(な筈の)人間が異常な世界を覗き見て、引き込まれるというとリンチの「ブルーベルベット」が思い浮かびます。私が強烈に覚えているのは、オープニングシーンの眩いばかりのアメリカ中産階級家庭のグリーンの庭。緑がとても美しく、家も幸せの象徴のようあのに、その芝生には人間の片耳が落ちている。それが地獄の幕開けでもあるのですが、「日常」「普通」と呼ばれる世界の時は、とても光に満ちた撮影をしていた。ある意味わかりやすい。
だけどこの映画は、常に不吉を感じさせる音楽と灰色のウェルズの家や、家屋を映していきます。「愛してるよ。」そう言い合うウェルズと妻。かたわらには愛らしい2人の赤ちゃん。なのに2人の表情は暗い。幸せそうな家庭には見えない。すでにこのシーンでウェルズのダークサイドを現しているのかも知れない。
そもそもウェルズは有名大学を卒業したのに(同級生は法曹界進出してるエリートばかり)何故私立探偵なんていう金になるのかわからない職業を選んだのか。どこか後ろ暗いものへウェルズは無自覚に惹かれているのではないでしょうか。

しかし、この映画は「ブルーベルベット」のように簡単な図式にはなりません。
元々、ハリウッドメジャ−映画会社がこんな映画を作ったのが私には驚きだったので、製作の意図し得ない部分で大幅に内容が変わったのかな?と私は思ってます。
中盤にポルノショップ販売員(フェニックス、好演)が主人公に「一度この道を来たものは戻れない世界」「ミイラ取りがミイラになる」(セリフ忘れましたが、もっと文学的なカッコいいセリフです。)みたいな事を言っていたのですが、それがイマイチ効いてないのが残念です。そんな訳で、ラストの主人公のあの行為に説得力がなく感じる。何故?とか思ってしまう。しかしケイジの、行為の後の手の震えがとってもリアルだった。



■個人的思い込みと感想&ネタ晴れ。
イマイチ腑に落ちない結末を迎える訳ですが、私はウェルズ自身が、自分の中のダークサイドに気付いてしまって、彼らを消したいと願ったけど殺すのは躊躇われる、だけど少女の母の悲しみの声で一線を超えた(ある意味責任転換であり、勝手な処刑人)のだと思います。
ウェルズにまだ幼い娘がいる、というのも動機の一因になったと思います。
実際ウェルズはスナッフフィルムだとかポルノ自体には興味は無いと思いますが、犯罪だとかそういう物に惹き付けられてしまう(引き寄せる)人間なのではないでしょうか。
ただそう思うにも映画を見る限り、ちょっと物足りない。
快楽の為に殺人をする事と、正義の為に殺人をするのは何が違うのか。
ラストシーンで家の落ち葉掃除をしているウェルズは、人を殺す(ピストルではなくナイフで)快楽を知ってしまった人間に見えた。せっかく平和な世界に、愛してる妻と娘の元に戻っても満たされない心。そんな自分に恐怖し、平凡な顔をして家庭的な行為をする。
そこへ被害者の娘の母親から来た手紙。
あの手紙を読んだ時、ウェルズはもう殺人の快楽に対する恐怖は消えたのではないかと私は思いました。完全には消えず、絶えずウェルズを苦しませる衝動ではありますが、ウェルズは救われた、と私は思いたいです。

この映画のウェルズ役は微笑みが無気味なケイジには似合ってる(笑)
カタギに見えるけど、何か心の奥底にありそうな雰囲気が。


| 映画*英数字 | 02:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
S.W.A.T.*03アメリカ
S.W.A.T.
S.W.A.T.

■Story
S.W.A.T.とは―Special Weapons And Tactics。選ばれしエリート警官が訓練を重ね、“特殊な武器と戦術”で事件を解決する警察の特殊部隊。
主人公ジム(ストリート)は血の気の多いギャンブルとコンビを組んでいるが、ある事件で人質に怪我を負わせてしまったことから現場から退けられてしまう。ギャンブルはそれを不服とし、S.W.A.T.を去っていった。
そして半年後、ストリートに復帰するチャンスが訪れる。凄腕巡査部長の過酷な訓練に耐え、試験に合格した直後、国際的指名手配犯アレックスの護送を命じられる。
だが、アレックスがテレビカメラに向かい「俺を逃がしてくれた奴に、1億ドル払う」と言った為、ロスは大混乱に陥りそしてアレックス逃亡にかつての相棒、ギャンブルが最大の敵として現れた。

■Cast
サミュエル・L・ジャクソン / コリン・ファレル / ミシェル・ロドリゲス / LL・クール・J / ブライアン・バン・ホルト / ジェレミー・レナー / ジョシュ・チャールズ / オリヴィエ・マルティネス
Director;クラーク・ジョンソン
2003,アメリカ



私はアレックス逃亡劇がメインだと思ってたので、それがメインじゃなくて割と小ネタで進んで行くドラマに少し驚きました。
なので話しのスケールが小さくコンパクトアクションって感じがしました。
それにやっぱりかっての相棒が敵として!!みたいなストーリーだったらもっと前半二人の相棒感とかどこかこいつとは相容れない、みたいなエピソードとか絆を見せて欲しかったなぁ〜と思います。でないと「ふ〜ん、そうなんだ」みたいなあっさりとした感じで見てしまうので。もっとエモーショナルな男の絆が見たかったなぁ(笑)
もちろん全然つまらない訳じゃないんですが、小さな盛り上がりが多すぎて、重要な山場がどこなのか分かりづらいのが私は不満なのでしょう。


コリン目当てで見たのですが、優等生な彼に驚きます(笑)
役柄のせいか、あまり魅力は感じなかったのですが、Mロドリゲスに「俺!俺!」と子供のようにアピールしたり(誰も二次回つき合ってくれない!と不満タラタラな彼女に)子供たちとナチュラルに遊ぶコリンは可愛かったです(笑)
初めて見たのですが、ギャンブル役の人が妙に気になります。
あまりswat隊員のようなマッチョに見えない(笑)ちょっとヘンな顔&個性を持ってるなと思いました。意外と身体の動きがエロティックだった(笑)
そしてやっぱりミシェル・ロドリゲスは可愛いですね。
プレミアでの彼女はとってもキュートで、今まで映画で見せてくれたカッコよさやクールさを活かしつつ、彼女のキュートさも見せてくれるような映画に出て欲しいなぁ。本当に笑うと可愛いです!

| 映画*英数字 | 02:24 | comments(0) | trackbacks(0) |